Friends of Valves 自作真空管アンプ

自作真空管アンプを中心にいろいろ載せていきたいと思います。

307A(P)アンプのパラスティック発振対策

2022-06-18 20:27:15 | 307A(P)シングルアンプ

明日は、恒例のオーディオオフ会なので、いつものアンプの確認をと思い、最近ご無沙汰している307Aを挿してみようかなと、HY-69から307Aに差し替えて、音質確認してみました。

確認前にですが、このBlogには掲載していないのですが、実は前段の回路を大幅に変更しています。とりあえず前段の6688は3極管接続から5極管接続に変更。それから、2段目のカソフォロ回路を廃止といろいろ変更しています。6688を5極管接続すると、急にNFBが沢山かかるようになり、音質ががらりと変わりました。

その状態で、307Aに差し替えたわけです。

そしてスピーカからの音を期待したのですが、なんとザーザーとノイズだらけの音が・・・なんじゃこりゃとかなり戸惑いました。

そこで、まずは原因を探ろうと、どんなノイズなのか確認。オシロで見てみるとすごい発振しています。

これはどうも、NFBが多くかかるようになったためかパラスティック発振しているのではと結論に達しました。

私の場合、大体このパラスティック発振に出会うのは、例えば6CA7や6GB8などの5極管・ビーム管を3極管接続したときになどが多いのですが、その場合はスクリーングリッドに100Ω程度の抵抗を接続してやると治まります。いわゆるパラ止め抵抗の追加です。ですがこの場合は5極管なのでパラ止め抵抗をつける場所が異なります。

例えば下記のようにG1に抵抗をつけると良いようです。

1kΩの抵抗でパラ止め出来ました。早速追加作業です。下記のオレンジ〇部分にラグ版を1個つけてパラ止め抵抗をつけました。

こんな感じになりました。

早速確認したところ、パラスティック発振は無事治まり、良い音を聞かせてくれるようになりました。

最近ちょっといろいろ繋ぎ変えで、あーでもないこーでもないといろいろ試しているので内部配線が汚くなってきています。^^;

これで明日のオフ会に臨みたいと思います。

 

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307A(p)シングルアンプ音質改善

2022-03-12 22:44:39 | 307A(P)シングルアンプ

明日(13日)は、またオフ会です。

前回の雪辱を晴らすべく、UY-510Bのアンプから307AとHY-69へと変更しています。今回のアンプは、307Aをメインにすることとしました。

実は、前回の改造からもう少し気になっているところがあり、今日は出力管のカソードに定電流回路を繋いでいたのを抵抗に戻す作業をしました。この部分の回路は、主に出力管の電流を制限するもので、例えば40mAに調整したとすると、40mA以上は流れず、しかし40mA以下は流れるという状況でした。そのため、カソード抵抗と比較して出力が小さいだとか、大入力で音が歪むとか、そういう弊害がありました。出力管は5極管接続のシングルアンプなので本来が定電流動作であるため、ここはカソード抵抗に変更します。

ということで定電流回路の取り外しです。

そして抵抗に変更です。307Aは、約320VのB電圧に対して45-50mA流すこととし、カソード抵抗は、500Ωとします。ちょうどプレートーカソード間は約300Vの電圧になります。500Ωは手持ちにはないので、1kΩのメタルクラッドに1kΩ3Wの酸化金属皮膜抵抗をパラって、500Ωとします。

そして、試しにフィードバック回路に交流だけたくさん流れて、NFBがよく効くようにと写真のようにフィードバック用の抵抗にコンデンサを繋いで、交流分を多く流してみました。

この状況で音を聞いてみると、NFBが以前より効いているにもかかわらず音が暗い。若干ドンシャリ気味。やはり無理だったかと思い、フィードバック用の抵抗を色々調整してみましたが、最初の設定が一番よく、今回はこの部分は変更しないこととしました。

結局、変更点はカソードの定電流回路を抵抗に変更したのみですが、音は、変更前より軽快で歪っぽさも少なく良い感じです。

この状態で、HY-69に差し替えると、もっと軽快な音質になり、どちらの球も私の耳には良い感じです。どちらがいいかは個人の好み。

さて、明日は、魔物が潜むオフ会ですが、このアンプで聞き比べに臨みたいと思います。それではまた。

 

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