Friends of Valves 自作真空管アンプ

自作真空管アンプを中心にいろいろ載せていきたいと思います。

UY-510Bシングルアンプのメンテナンス

2022-02-19 21:32:45 | UY-510B(P)シングルアンプ

久ぶりにUY-510Bシングルアンプのメンテナンスを実施しました。

明日はこのアンプを持ち出して、ちょっと出かけますので、気になっていたところを変更。

スクリーングリッドに定電流回路を使った特異な回路で電圧を発生させてお茶を濁していましたので、これを抵抗ドロップに変更し、200数十V程度の電圧が取れるようにし、また、Ipの測定など真空管の動作チェックも実施。

変更前と

変更後です。

さて違いはどこかな。

そして、真空管のチェック。オシロにもつないで出力波形等の確認もしています。

なんと残念ながら、元から持っていたマツダの510Bがエミ減になっていました。折角2本マツダでそろえたのに・・・

しかたなしに、1本は理研の球にしたいと思います。

音は、一応文句なし。明日もいい音聞かせてください。

 

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UY-510Bシングルアンプの製作(2)

2021-10-09 22:01:28 | UY-510B(P)シングルアンプ

先週から引き続き、今日は、UY-510Bの5極管接続によるアンプの試聴を行いました。

試聴に先立ち、アンプの調整を行います。いつものようにNFBをかけてDFの改善。

1kHz, 8Ω負荷時の波形は、下記の通り。まずまずきれい。

しかし、負荷抵抗を外すと、電圧が急に高くなります。

これはつまり、DFがかなり低い状態で、低音がボンつくような音になると予想されます。

しかし、いくら改善しようともほとんど改善されず、結局DFは約1ほどとなりました。

DFは、まあ仕方がないので、あきらめることとし、各部の電圧の確認をすると、出力管のスクリーングリッドの電圧が定電流回路では安定しない。やはりこういう回路は無理だったかとあきらめました。また、NFBの部分も改善した結果、下記のような回路となりました。

出力管のスクリーングリッドの回路は、定電流回路の負荷に100kΩをつけて、定電圧回路にしています。またNFB回路も先週の回路とは少し異なり、220kΩが追加になっています。

最終的には、出力管のスクリーンには160Vぐらいしか供給できず、設計値より40V低くなり、出力は2W後半となりました。

さて、いざ試聴!いつも聞いているJAZZのCDをいくつか確認です。

全体的な音の印象は、柔らかく聞きやすい音。3結の時は透明感がありやや硬めの音の感じでしたが、5極管の場合は逆で音の柔らかさはこれぞ真空管の音という感じ。また、低音のボンつきを心配しましたが、そんなにひどいボンつきも感じられず、むしろ音の柔らかさが心地いい。また、ベースなどがリズムをとる際の”ボン”という音が胸腔に響く感じが心地よく、3極管よりむしろ5極管の方が聞きやすい音が出るんじゃないか、という気がします。

ということで、5極管接続も捨てがたく、1本で2つの音色が楽しめるアンプとなりました。

ちなみに傍熱管の807の5結ではどうかと差し替えてみましたが、音は元気がよく、これはこれで楽しめる音でしたが、先述した胸腔への響き感がやはり510Bの方が感じられました。

 

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UY-510Bシングルアンプの製作(1)

2021-10-03 21:44:16 | UY-510B(P)シングルアンプ

今日は早速UY-510Bの5極管アンプの設計を行いました。昨日測定した5極管特性から、動作点を確認してみました。

まずは、特性曲線は電圧範囲が狭いので、図をエクセルに張り付け、足りない電圧部分を下記のように延長し、動作点を決定します。

プレート供給電圧は、大体315V程度ですので、バイアスを考慮し、図のように負荷線5kΩ、Vp=300V、Vg=-14V、IP=38mAが動作点によさそうです。

そこで、この動作点で出力を計算してみたところ、3.75Wとなりましたが、実際は如何に。

早速、UY-510B(T)で製作していたアンプを改造。出力段は、今回5極管なのでセオリー通り、初段のE180Fは3極管接続としました。

次に、出力管のUY-510Bには、スクリーングリッドの電源が必要になります。特性図を見ての通り、スクリーングリッド電流は一定電流に終息するので、定電流回路を採用してみました。また、特性曲線ではわかりづらいのですが、Isgは4mAほど流れそうなので、出力管のカソードには、Ipとで合計42mAほど流れそうです。ということで、回路図は、下記のようになりました。

 

早速アンプの改造です。

E180Fは3結となりましたので、スクリーン回路を取り外し1.5kΩを介してプレートに接続。左手側MT管ソケットのまわりはすっきりとしました。

出力管には、以前E180Fで使用していた定電流回路をスクリーングリッドに接続し、電解コンデンサをスクリーン~カソード間に接続。

そしてほぼ改修完了。

さて後は調整、試聴へと進みたいところですが、今日はこれで時間切れとなりました。次回は、アンプの調整と試聴を行いたいと思います。

それではまた!

 

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