春なのにお別れです。
13年前に通勤用としてヤフオクでカスタム品を購入し、2年間、平日は毎日乗りました。
それ以後は、仕事場所が変わったため、ほとんど乗ることがなくなってしまっていました。
乗らなくなった理由は、仕事場所が変わったため以外に、排ガスが近所迷惑ということが大きいです。
住んでいる所が子供が少なくない住宅地であるため、2サイクルエンジンの排煙が非常に気になり、
最後にエンジンを掛けたのは7年前でした。
購入したときからを振り返ると、
いきなり最初からケチがついてしまいました。
個人がボアアップ等のカスタマイズを施した機体であり、最高速度95km/hというのがヤフオクでの謳い文句で、
落札価格は18万円と、ヤフオクの相場と比べ少し割高となってしまいました。
到着後すぐに実際に近所の環八のトンネルで最高速度を出してみたところ、謳い文句どおり95km/h出ましたが、
以前乗っていたP125X(これは良い機体で、2回事故りましたが、通勤に毎日使い4万キロ乗りました)はラージボディだったため、
小さな機体での95km/hには恐怖を感じ、二度とチャレンジすまいと思いました。
しかし次の日のテスト走行中にあっけなく壊れ、二度目のチャレンジの機会は永遠に訪れませんでした。
荻窪のガレージトミオカさんに持ち込んだところ、
エンジンが焼きついていました。
カスタマイズ部品は精度が良くなく、個人がポン付けでカスタマイズすると、往往にしてこのようになるとのことでした。
ちょうど中古のVESPA100のエンジンの在庫があったので、載せ替えをお願いし、
ついでにギアチェンジワイヤーをステンレス製に変えてもらったり(P125Xは5,000kmに1回このワイヤーが切れていました。トミオカさんに、ベスパの取り扱いをやめたモトギャルソンさんが以前作っていたステンレスワイヤーと同じものは現在手に入らないかのかお伺いしたところ、なんとトミオカさんは元々モトギャルソンさんのメカニックだった方で、ステンレスワイヤーについても引き継いでいるとのことでした)、後ろにもウィンカーを付けたいのでそのための配線を追加してもらったり、その他諸々で、15万円ほど掛かりました。
購入価格と合わせると合計33万円で、ショップできちんと整備されたベスパを購入可能な金額となってしまいましたが、2年間通勤に使って元は取れたのではと思います。
もちろん妻には怒られましたが。
その後ウィンカーのLED化にチャレンジし、このブログの目玉の一つにしようと目論んだのですが、
バッテリーレスのVESPA100では発光させるのに十分な発電量が得られないようで、オリジナルの状態よりも視認性が昼間は悪いという本末転倒な結果となり、
更に、あるときカーブする際に発電量が部品の耐電圧か耐電流を超えたようで、何かの部品がスパークしてお陀仏となってしまいました。
心が折れてしまい何の部品がスパークしたのかは結局調べずじまいで、関連して後部ウィンカーの追加も着手せず、ブログにもVESPAの記事が上がることはありませんでした。
先月末、ガレージトミオカさんに持ち込み、引き取っていただきました。
レストアされて次のオーナーさんに可愛がっていただけるといいなと思います。
ベスパについての最初の記事がお別れの記事となってしまい寂しいです。