県立地球防衛軍のサントラを買うときに恥ずかしくて抱き合わせで買ったクラシックのレコードです。
クリュイタンスとパリ音楽院管弦楽団の1964年の東京でのラヴェルのライブです。
このときはまだ子供で、クリュイタンスなど知りもしませんでしたし、ラヴェルもボレロしか知りませんでしたので、
単純に2枚組で3,000円という価格で選んだのですが、これが大当たりでした。
不穏な「スペイン狂詩曲」とワルツなんだけどちょっと不気味な「ラ・ヴァルス」は別として美しい曲ばかりで、
特に「亡き王女のためのパヴァーヌ」は、世紀末の廃れゆく王朝文化の時間を止めて缶詰にしたような切ない、
なんとも言えない演奏で、この曲ばかり何回聴いたか分かりません。
CD化されたときにも買ったのですが、無人島に1枚だけ持って行くCDを選ぶとすると、おそらくクリムゾンでも
ミドリでもクレアでもPerfumeでもなく、このCDになると思います。