とうさんのつれつれ日記

日ごろの生活の中で気が付いたことを日記風に書き残します。

感動再び

2016-09-18 11:38:20 | つれつれ日記

2~3年前に読んだ本をまた読みなおしました。「影法師」(百田尚樹)です。最初読んだ時もこれはいいと思っていて、
古本をBOOK OFFに売り払った時もこれは保存しておきました。

そして今回また読み直してみましたら感動、また感動でした。

今まで、どんな本も2度目は最初ほど感動しないのが普通ですが、これは違いました。
百田尚樹の本はどれも魅力的で、あの「永遠の0」「海賊と呼ばれた男」も感動を受けながら読んだものですが、
この「影法師」はそれらをしのぐ傑作で2度目のほうが深い感動を受けました。

筋としては「永遠の0」に似ていますが、最初から最後まで息もつかせないほどの書き方です。
下級武士のせがれ(勘一)がひょんなことから(このひょんなことが大きな伏線になっていますが)中士ではあるが
次男のため
部屋住まいの友(彦四郎)と親しくなり艱難辛苦を味わいながら筆頭国家老にまで出征してゆく過程を
克明に描写しています。

勘一が世に出てゆく節目節目の困難な場面では彦四郎の人には知れない支えと助力があったのですが、勘一が
それに気づくのは
彦四郎が出奔して労咳のためあばら家でさみしく息を引き取った後でした。それを知った
勘一の胸に去来するものは・・・

2度目に読んだ本でこれほどの感動受けたのは今までにはありませんでした。
これは「永遠のゼロ」以上でした。

リビングからサンルーム越しにハイビスカスが見えます。