鳥まさに死なんとするや その鳴くや哀し
人のまさに死せんとするや その言うや善し・・・曽子
人間が極限状態におかれたり、なにか真剣に取り組んでいるとき発した言葉は、
誰の胸をも打つそれがどのようなものであれ偽りがなく真理を含んでいるからであろう。
毎日の生活の中から、多くの人々の知恵によって研ぎ澄まされ,汗と涙、笑いによって
表われてきた言葉には思わず唸ってしまうのではなかろうか。
ことば、ことば・・・私たちは言葉の洪水の中で生きているが、耳にする、目にする
沢山の言葉の大部分は、右から左へと聞き捨てられ、忘れていく人々の心の中に残るのは
ごくわずかである・・・しかし、強い印象と共に出会った言葉によって感動を覚え、
心を揺り動かされ、人生の局面が一転する経験をした人はすくなくないのではあるまいか。
同じ言葉に巡り合ってもその人の置かれている状況によって、受け取り方がそれぞれ違う。
言葉からの影響は多種多様で、聞く人、一人ひとりの心の在り方によって・・まったく
独創的に意味づけられていく、それでいいのだろうか❔人生や人間についての否定的な面を
強調している言葉がなんと多い事だろう‥対話の中で、相手が話してくれる【心情】が偽りなき
【真情】とは限らない心を開いてもらうにはまず自分がありのままを心掛け、繕わないことだ。
言葉の巧拙よりも自他共の人生を豊かに彩る語らいを,今日も朗らかに楽しく・・・