
私達は、水のようにやってきて、そして風のように去っていく・・
水源をたどると、私達は親から生まれ、親もまた親から生まれた。
辿れば、そして私達が生まれるようになった水路をある程度・・
さかのぼる事は、私達が生まれるべくして生まれたのかも知れない。
だが、そういう私達も・・ある日・・風のように去っていく・・
風はその源も知らず行く先も知らない・・・
人間とは出てくる場所が判明しているのに最後に出かけていく場所は
全く不明な・・不安定な・・うす気味の悪い存在だ。

ボクも奇妙なことに悩んじゃうよネ・・あの暗闇の扉を・・
くぐり抜けたボクの友達、誰一人戻ってこないんだよね・・だから、
「道」について何一つ知らせてくれない・・ボク(10才)より爺ちゃん(90歳)で、
先に風のように去っていくが、迎えにきてくれるのか心配だ?
