ボール盤が欲しいと思ったのはいつの頃か忘れましたが、
正確に真っ直ぐ穴をあけたいという、ごく基本的なことを意識したからだと思い、
ということは、恐らく人様より注文が入るようになってからのことだと思う。
ボール盤の用途は、ビスを打ち込む前の下穴あけが殆どです。
それまでは電動ドリルを手で持って注意しながら穴あけしていたのですが、
真っ直ぐのつもりが、穴をあけてみたら斜めになっていたとか、
狙ったポイントにドリルを押し込んでいくと、硬い木目のせいで穴あけ位置がずれてしまったりと、
正確に作ろうと思うと、上手くいかないことが多々出てきたことが大きな理由でした。
下穴をあけずに、そのままビスを打ち込むと、木が割れたり、木の繊維の流れによって、
どんどん斜めにビスが入り込んで、全体の接合位置がずれたりと色々と失敗したことがあります。
使っているボール盤です ↓
台湾製で、サイズと機能(一応ラジアルボール盤です)の割には結構安かったです。
安いなりにそれなりのものですが、何年も壊れることなく頑張ってくれています。
スツールの脚に穴をあけているところ ↓
このドリルは、皿取錐と呼ばれるもので、ビスを打ち込んだ時、ビス頭が出っ張りません。
さらに深く穴をあけて(上の写真がそうです)、ダボ(木の栓)を打ち込めば、
ビスを隠すことができて、表面をペーパーがけすればつるつるに仕上げることが出来ます。
ダボを作る時には埋木錐というものがあり、同じ部材からダボを作ることが出来ます。
この埋木錐は、ドリルセンターがありませんので、ボール盤でないと上手く作ることは出来ません。
機械や道具の種類が多ければ多いほど、色々な加工をすることができて、木工が楽しくなりますね。
いつもカタログを見ては溜息をついている私です。