センダンのカウンターを製作しています。
大きさは、長さ2000mm、幅450mm、厚み36mm。
一枚板で製作できれば良いのですが、この寸法ですとなかなか材が見つかりません。
側や白太が混じれば、なんとかなったかもしれませんが、
赤身の部分だけで一枚板を挽こうとすると、相当大きな原木からでないと無理です。
ということで、在庫してある二枚の一枚板を使って、接ぎ合わせて作ることに。
二枚の板を一枚にするのですから、継ぎ目で木目が異なります。
どういう組み合わせが良いのか、表裏をひっくり返したり、
左右を逆にしてみたりと見た目が馴染むまで検討します。
もともと、この二枚は共木から順番に挽きわいてありましたので、
ブックマッチと言って、本を開くように接ぎ合わせれば、
ほぼ、左右対称の木目が出来ます。
よく、意匠として、見て楽しめるように高級家具の扉などの板に使ったりしてあります。
今回は、カウンターと言うことで、横方向、平面にして使うものですので、
より一枚板に見えるよう、木目は無理なく自然に流れるように二枚を組み合わせることに。
さて、組み合わせが決まれば、今度は溝を掘って雇い実を入れ、つなぎ合わせることに。
まずは溝切りカッターで ↓
端っこは隠すためにカッターの刃は途中までに ↓
機械のカッター刃では仕上がらず、刃物の形状がそのまま残ってしまいます。
そこでトリマーにストレートビットをとりつけて、
掘り込み深さを溝の底に合わせて切削していきます ↓
こんな感じで端っこまで均一の深さで切削してくれます ↓
ノミと玄翁を使って掘っていくこともできるのですが、
この場合、ワタクシの腕よりも、機械の方がはるかに性能が勝っておりますので・・・
でも、最後はノミで仕上げますが。
掘った溝に、雇い実をはめ込んだところ(左側) ↓
普段、溝の掘りこみは、途中で止めることなく端まで加工することにより、
木口側に雇い実が見えるようにしているのですが、
今回はより自然な感じになるよう中で止めておく事にした次第です。
次に接着剤を塗布してクランプ締め ↓
中心から左右に締めていきます。
中の接着剤は外へ外へ押し出されていきますが、
溝の掘り込み長さには、余裕(遊び)を持たせていますので、
余分な接着剤はそこへ流れるようにしてあります。
クランプ終了 ↓
例の接着剤を使ったので仕事が早いV。
あとは、仕上げと塗装がまっています。
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