ダボ棚受金具の取り付け風景。
ダボとは、木製丸棒の意味もありますが、
今回紹介するのは、棚(本棚、食器棚など)の棚板を上下に可動した時に、
使用する金具(真鍮製ニッケルメッキ仕上げ)です。
言葉ではわかりにくいので、一足先に完成写真を ↓
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/17/f674df2fb971e0f9c4ca949af71e8ad5.jpg)
穴にはネジが切ってありますので、そこへダボのオスを計4箇所取り付けて、
両サイドの棚で、一枚の棚板を支えます。
これは、ダボ金具と、取り付けるための刃物です ↓
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/ad/53a0f26839a579d2c3aa0aa9c8c1a510.jpg)
左手前が、オス側とU溝ビット、
右奥が、メス側とストッパー付きのドリルです。
まずは、オス側から。
これはトリマーという電工工具 ↓
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/df/9b60323d65db53ebea2ee3d13f5cf02a.jpg)
この機械に先ほどのU溝ビットを装着して、
棚板の裏側4箇所に丸い掘り込み(半円柱)を入れます ↓
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/a8/c3a7a5edad5a4d6fc85ee6dc92181af7.jpg)
この掘り込みにオスが嵌り、棚板のズレを防ぎます。
続いて、メス側は、
出来るだけ正確に穴あけするために、その位置を慎重に墨付けします。
今回は、1mの定規にテープを貼って、治具の代わりとしました ↓
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/f1/3dbccb05c5a83b203446b55bceed1eaa.jpg)
写真の定規にある白いテープは、穴あけ位置のピッチです。
墨付けには、鉛筆では狂いが大きいので、先の細い釘などで位置決めします。
釘で開けた穴に合わせてドリルで穴をあけていきます ↓
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/2e/350c3881cb72330065bb1d56ee6e1f39.jpg)
そこへ、ダボのメスを一つ一つ玄翁で叩いて打ち込んでいきます ↓
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/a8/21171bf407869646f6a7a6188948a402.jpg)
このとき、玄翁は、平側でなく、凸側の面で打ちます。
平側で打ち込んだ場合、玄翁の輪郭が板側に凹んで残ってしまう恐れがあるからです。
打ち込み完了 ↓
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/c9/6d1b9766a3269f3ddded8fb30cd18f1d.jpg)
一つ一つ、神経のいる作業ですが、
きれいに揃って完成すると、なかなか見栄えが良く仕上がり、
作り手としても、嬉しいものです。
2017年12月18日現在の様子を、「ダボ棚受け金具」 というタイトルであらためて紹介していますので、
興味のある方はこちらもご参考にしてください。
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