能古島
今回の旅行で、芝居見物と双璧だったのが、
「能古島」へ上陸することだった私。
万葉集のなかにも詠まれている国境の島。
国境・・・と聞くだけで、なにやらさいはての香りがする。
なにするでなく、「ぼけ~っとしよう!!」と友人と話が決まり、
福岡の天神からバスに乗り、船を乗り継ぐこと40分ほど。
(ただし、船の時間は1時間に1本程度)
本土側の港から島まで10分。
福岡市民の気軽なリゾートアイランドだそうだけど、
たしかに私が行った日も、若い子からそれなりの方まで、
バーベキューのセットやら、海水浴のセットをもった人でいっぱい。
船に乗ると、船のなかには能古島の説明がレリーフとして飾られている。
それを、読んでいる間もないくらいにあっという間についてしまう。(笑)
私が分かったのは、「刀井の入寇」で女真族の来襲を受けたことと、
元寇の来襲も受けたことくらいだった・・・・。
とにかく、国境にあるがゆえの歴史を持っている島らしい。
今回、「初めてじゃない?」と友人にも言われたほど
実は行き当たりばったりの旅だった。
なので、能古島に何があるのかもよく知らずただ、都会の喧騒から
離れたい!!と島に上陸した私たち。
観光案内所に入って、地図をもらってからどこへ行くか決めた私たちが
向かったのは、バスで10分ほど山を登ったところにある展望台。
これが!!これが!!ぼーっと過ごすはずだった私たちを
とってもハードに疲れさせてくれることになろうとは・・・・。(笑)
バスを降りみると周りには何もない!!
「展望台→」の看板とバス停しかない。帰りの時間のバスの時刻を確かめて
矢印の方向に歩き始める。
ところが、この道が普通の道じゃない。
目の前に坂が来ているんじゃないかと思うほどの傾斜の山道。
おまけに、道にはムカデさんなんかが横切ってくださるので、
私は「キャーキャー」とうるさい。
それでも5分ほど登ると平らなところへ出たので
展望台を探したけれど、見つからない。
そこからまだ700メートルとか書いてある看板を見つけ
「え~~~~???」の二人。
でも、ここまで、来らそこまで行きたいので、上がりました。
で、あまりのしんどさに写真を撮り忘れたのですが、
その展望台は、山の高いところにこれまた高い塔のような展望台を作ってくれてまして、
3~4階分はあるでしょうか・・・、塔を登るんですよ!!
こんな展望台は、初めてです。
さすがに、そこからの景色は綺麗でしたが、帰りのバスの時間とか
下りになる山道の怖さを考えて早々に退散しました。
今まで、私が展望台と聞いてすぐに想像するような「観光地化」された
展望台ではなくて、自分の甘さに反省しました。
でも、この島でしたことはこれくらいで、あとは2時間ばかり
お昼寝タイム。
ある意味、日常では味わえない極楽タイムでした。