サイプレス

鬱病になり不安定な毎日。今は宝塚熱が再燃して、これがいい処方箋になっています。

月組 「宝塚をどり」「明日への指針」「TAKARAZUKA 花詩集」

2014年03月22日 | 宝塚・エンタメ
3月21日から、100周年記念公演となる月組公演が始まった。

初日が、休日だったので、チケット購入。



公演期間中、各組トップコンビも出演するという、華やかな公演。

そして、100期生39人の初舞台でもある。



開演前から、初日ならではの興奮に、100周年の興奮もあわさり、熱気溢れているロビー。

劇団関係者も、劇場入り口でお出迎えしてましたが、私は、理事長の小林 公一 さまに、

釘付け。(笑)



「なんで、そんなに姿勢が悪いの!!」

「多くのファンが、理事長だと認識できる分、目立っているよ!!」

と、心の中で突っ込みながら、席へと急いだのでした。




宙組公演 翼ある人々

2014年02月15日 | 宝塚・エンタメ


梅田シアタードラマシティでの公演。

去年のお芝居の中で、「いいお芝居だった」との感想が多かった

『月雲の皇子』を書いた上田 久美子先生の作品。

この作品が発表されて、上田先生の名前を見たときに、

観にいくことを即決した私。

モチロン、去年の作品が良かったからと言って、

次がいいかどうかは判らないけれど、

先生の「一度観ただけで、ストーリーが判る作品を・・」

と書いてあるのをみて、当たり前のことにも関わらず、

実際、宝塚の作品で一度観ただけで、すんなり

ストーリーが入ってくる作品には滅多に出会わないような気が

していた私には、新鮮な言葉だった。

なので、楽しみにしていた。

ストーリーは、作曲家ロベルト・シューマンとブラームス、そしてシューマンの妻クララが

織りなす師弟関係と、夫婦の愛、そしてブラームスとクララの恋が絡みあい、

ブラームスの揺れ動く若い時代を描いている作品。



はい、本当に一度観て感動しました。(笑)

三人が、それぞれに色んな思いが交錯していて、観ていて、心が締め付けられるような

切なさが、堪らない。

そして、全編に流れている音楽の効果も合わさって、自然に感情が動いていく。


ブラームスを演じている 朝夏(あさか) まなとが、すごくいい。

彼女を観ていて、初めて思ったかも?

シューマンを、緒月 遠麻(おづき とうま)。彼女のお芝居が好きな私は、

がっつりお芝居している姿だけでも嬉しいけれど、自然と

そこにシューマンとしている感じ。

クララは、怜美(れいみ) うらら。

見た目の美しさに、目を奪われるけれど、落ち着いた芯のあるクララだった。


いつもは、この人が演じている○○・・・みたいな見方をしてしまうけれど、

そんなことなくて、他のキャストを含めて、その人がそこにいるかのような感じ。

勿論、キャストの使い方が上手いのだけど、自然な感じがする。


あて書きって、こういうことだったよな~・・・、と、改めて思った次第。

そんな風に感じるほど、普段の大劇場の作品が、しっくりしていないからかもしれない。

普段は、あ~でもない、こ~でもないと、ぶつぶつぼやく私だけど、

あまりに、作品に集中していて、実は細かいことを覚えていない。

そんなところにも、色んな所に気が散ってしまうことが多いからこそ、

お芝居以外の所にも、目が行くのかも知れない・・・・。

今後の上田先生の作品は、要チェックだと、思った私でした。




中日公演 「シトラスの風」

2014年02月09日 | 宝塚・エンタメ
1998年、宙組発足時に上演されたショー「シトラスの風」

歌えて、踊れての3拍子揃った姿月(しづき)あさと と、花總(はなふさ) まり が

この組のトップコンビとして 宙組が始動する記念すべきショーだった。

幕開きの爽やかさと、今でも宝塚ファンなら知っている「明日へのエナジー」は、

名場面。

他にも「ノスタルジア」という場面も個人的には好きな場面として、

何年たっても印象深く残っているようなそんなショーの一つ。

会社のヅカオタと、「シトラスの風」の再演を喜びつつも、

一抹の不安が・・・・。(笑)

宝塚は、基本ショーもあてがき。その時のメンバーの特性を生かした

作品だからこその名作である面も否めない。

そんな作品をする方も、プレッシャーを感じるんだろうな~なんて

思いつつ観劇。

でも、始まってしまうとそんなことを忘れてしまうほど、

「えっ?もう終わり?」って感じであっという間に終わってしまった。(笑)

やっぱり、ノスタルジアは好きです。はい。

この場面は、娘役が真っ白なドレスを着ての

オペラ ジャンニ・スキッキ の「私のお父さん」を

歌うところから始まる。

実咲 は、トップ娘役として歌える娘役だとは思っていたけれど、

上手いです。特に高音部が、綺麗。

で、そこからのオペラ トゥーランドット の「誰も寝てはならぬ」を使って、

女性を巡っての男性二人の駆け引きのダンス場面が堪らない。(笑)

このここで登場した凰稀 かなめの 軍服姿がとても格好いい。

ほんとに、美しい。

もともといい場面だけど、ほんとため息が出てしまう。

流れも使っている音楽も本当に好き。


で、「明日へのエナジー」。

初めて見たときは学ラン姿にびっくりしたけれど、

学ラン姿が、本当に「エナジー」な場面。

今回のメンバーも、この場面は宙組のもの!!みたいな

気持ちも伝わってくるようなエネルギー溢れるパワーが

客席に伝わってくる。

それだけでなく、歌も、とても力強い。

やっぱり、音楽あってのショーだな~と再認識。

ショーは、どんなショーでもある一定の楽しさを

見せてくれるけど、色んなものが揃わないと

やっぱりいい物にはならないんだ・・・と、原点を

考えさせられるショーでもありました。





中日 宙組公演 「ロバート・キャパ 魂の記録」

2014年02月09日 | 宝塚・エンタメ
20世紀を代表する報道写真家のロバート・キャパの青春を中心に

描かれている作品。

2年前に、大劇場とは違う劇場で上演され、当時この作品は、凰稀 かなめの

代表作になるのでは・・・・と、評価されていたもの。

去年は、キャパの生誕100年と言うことで、写真展が開かれたり

テレビでキャパについて、流されているときにも、凰稀の舞台が

チラッと流れていたりして、この公演を見逃したのは、残念だったな~

と、思っていたところに、今年の名古屋 中日劇場で再演するという。

で、観劇してきました。

キャパの青春時代とその恋人ゼルダとの恋愛模様を描いている作品。

ただ、「こんな人です、こんなことをしました」みたいな紹介のような

作品ではありました。

それでも、どれとは、言わないけれど、一度見ただけでは判らないお芝居よりは

数段いいです。(笑)

私が、キャパの写真から感じる優しさを、凰稀に感じました。

彼女は、見ている者にこの上ない幸福感を与える優しい笑顔を持っていますが、

そういった外形的なものではない優しさを大切にしているようでした。

ゼルダは、宝塚の娘役には、珍しい自立した、自分の意見をはっきり

表面に出してくる女性。

演じた 実咲 凛音(みさき りおん)は、自立した女性を演じるのが

あう娘役だと思う。

実際、キャパを、見つけ世に出すという凄い人ですが、こちらも

表面的な強さだけではなく、内に秘めている確固たる信念を貫いている女性のようでした。

この二人の駅での別れの場面は、とても切なくなります。


それにしても、大劇場の公演では、がっつり組むお芝居が今までない、このコンビ。

いつ、このコンビが大劇場でがっつりとお芝居をするのか・・・・、

恋愛物でも、コメディーでもいけそうな二人なので、なにか観てみたいです。

あと印象的だったのは、スペイン内戦時のスペイン共和国の 兵士、ロベルトを

演じた蒼羽(そらはね) りく。

ダンサーとしての認識はあったけれど、この公演で、骨太な男っぽさを感じました。

さらっとした感じの男役が多くなったような気が最近している私にとっては、

楽しみな子だな~と、感じた瞬間でした。

ただし、歌は頑張って欲しいです!!


















大雪のなか名古屋 中日劇場へ・・・・・

2014年02月09日 | 宝塚・エンタメ
この元旦に、「やっぱり名古屋へ行こう!!」

と、チケットをとった私。

お芝居の「ロバート・キャパ」は2年前に、小劇場で凰稀が主演した作品で

評判がよかった作品。

その時観ることができなかったので、かなり興味がありつつも、

名古屋まで行くかどうか・・・かなり迷った。(笑)

でも、去年の1月に博多に行って以来、神戸を出ていないこともあって、

『どっかに行きたい!!』『神戸から離れたい』という、特に私にとっては、

この季節特有の逃避感情が湧いてのも事実で、で、なんだかんだと言いながら

名古屋へ行くことを決めちゃいました。

で、昨日のあの大雪です。

普通なら、神戸から名古屋は新幹線で1時間ほどの移動。

行くと決めてから、「せっかくだから、ここに少し立ち寄ってみる?」とか、「こんなことしようかな?」とか、

妄想を楽しんでいたのですが、朝から、気象情報と交通情報をチェック、チェック。

早めに家を出て、駅に着くと姫路と相生間で竹?が倒れて、撤去作用とかで下りは止まっているし、

上りは、20分から90分遅れだという。

とにかく、長~い行列に並び指定席を取る。

ラッキーだったのは、新神戸~名古屋は、のぞみでもひかりでも停車駅が変わらない。

すぐに、といっても遅れて入ってくるひかりの方が早く着くとのことで、30分くらい待ってで乗れたこと。

でも、本来の時間からは、1時間くらい遅延している新幹線だった。

それで、新神戸を出たのが10時過ぎ。

普通なら、なんてことのない時間だけど、速度を落としての運転で名古屋到着が

11時45分とか、車内アナウンスが流れる。

名古屋駅から、地下鉄の 栄 までは、大した距離じゃないけれど、私が、

うまくスムーズに地下鉄に乗り換えられるわけがない!!(笑)

12時開演だったので、「あ~芝居途中からだな~」と思ったけれど、どうしようも無いし、

とにかく、『こんな大雪の日に、名古屋に行けるんだから良しだな!!』と、

少し残念な気持ちをなだめる。

でも、車窓から眺める景色は一面雪景色。

見ているだけなら、本当に綺麗。

乗った新幹線は、西日本の新幹線で、「あ~JR西日本だぁ~」と、そんな些細なことで、

一気に旅行気分が盛り上がる。(笑)

でも、思いのほか、スムーズで、予定されていた時間より少し早く名古屋へ到着したので、

ぎりぎり、開演2分までに滑り込みました。



う~ん、こんな日なのになんて幸せなんでしょう・・・と、思いながら席に着いたのでした。



アマテラス(続き)

2013年10月14日 | 宝塚・エンタメ
玉さまのことを、書いたものを読んでいて、「美しさ」ばかり書いていた・・・。

スサノオに対して、アマテラスが諭したりする場面の玉 さまの

慈愛に溢れる感じや、落胆する様が繊細で気持ちが伝わってくる・・・というのは、

こういうことなんだな。

言葉にするだけが、伝えることではないんだな~と、しみじみ。

ちょっとした視線の動きや、指先の動きが加わることで、

よりその表現が深まるんだな~~と本当に感動するばかり。

で、鼓童は以前から観てみたいと思っていたので、こちらも楽しみでした。

太鼓から出てくる空気を震えさせる振動が、体の奥まで染み込んできて、

音と共に体で感じる。

それだけでなく、その時々の表現がイロイロあって、

こんな表し方もあるんだ!!と、教えてもらいました。

フォーメーションや、姿勢までもが統一されたハーモニー。

集団の強さと、個人の強さが、調和している・・・・、

普段からすごく厳しいお稽古をしているんだろうな~~。


で、アメノウズメを演じた 愛音 羽麗(あいね はれい)。

彼女は、去年宝塚を卒業した、花組の男役。

女性らしい顔立ちで、男役だったけれど、女役も似合っていた人。

宝塚の生徒の中では、日本物が似合う男役・・・というイメージがあった。

今回は、退団後初めての舞台。

今回の振り付けをしたKAZUMI-BOYとは、劇団在団中にも

良く仕事をしていたせいか、アメノウズメの踊りは、ポイントがはまっているのか

いきいきしていた。

そして、やっぱり男役さんっぽさが残るアメノウズメでした。

でも、そこがこの舞台では必要なことのような気がする。



まっ!!決め決めの所で、花組っぽさを感じさせる体や腕の角度が出るのは

個人的にはちょっとツボでした。(笑)










京都南座 「アマテラス」

2013年10月14日 | 宝塚・エンタメ


「あ~~お会いしたい!!」(観劇でですが)と、思っていた玉三郎 さま。

今年、初演で大好評だった「アマテラス」をする、と知ったとき、

前回は、体調が悪くて京都まで行くことが難しい・・・・ような状態だったので

(宝塚は、ドタキャンしつつも行けていたんだけど)諦めていた演目。

もうこれは観るしかないでしょ!!と、いうことでお出かけ。




今回の公演は、玉三郎自身の演出によるもの。

今年は、伊勢神宮の遷宮の年だけど、その時にこの「アマテラス」はぴったり。

舞踊と、鼓童によるせりふのない舞台。(ショー・踊り好きな私には、やっぱり外せない。)

でも、お話はよく知っているアマテラスが乱暴なスサノオを鎮めることが出来ないと、

天岩戸へ隠れてしまったため、世界から光が失われて闇に包まれる。

困った、神々が岩戸の前で宴をはじめ、とうとうアマテラスが岩戸から出てくる・・・

なので、観ているほうもストレートに楽しめる。

鼓童のパフォーマンスと玉さまのコラボ。

ほんと、すごい!!の一言です。

そして、玉さまの顔かたちの美しさだけでなく、所作の美しさに息を飲む。

バレエも、お稽古していたという 玉 さま。

普段の着物とは違うので、腕のしなやかな動きが、まるで骨が入っていないかのような美しさ。

白鳥の湖を連想させる。

そして、後姿の美しさ。

歩いているときも、すべるように歩いている。

もう、どこをどうとっても、美しすぎる!!

人間国宝になってから、初めて見た 玉 さま。

これから、一つ一つの演目を、出来うる限り観たい!!

いつものことですが、3階の席で観た私。

舞台でのフォーメションの美しさが、より判っていい席でした。

(決して負け惜しみではありません。)

そんな美しさと、演出効果とあいまって、何度も鳥肌が立つほど感動いたしました。

ちょっとした小旅行のようなお出かけでしたが、

この公演を観ることができてホント、とても良かったです。

ありがとうございます・・・そんな気持ちになりました。







大劇場 宙組公演 「風と共に去りぬ」

2013年09月28日 | 宝塚・エンタメ



コスプレの世界である宝塚でも、今この人にコスプレさせたら一番なのでは?と

勝手に思っている(笑)凰稀 かなめのバトラー。

最近は、ずいぶんと男役らしくなったと思うけれど、演目発表があったときは、

「えっ?バトラーなの?スカーレットじゃないの?」と、思わず職場のヅカオタと

つぶやいたほど、バトラーのイメージが湧かなかった私。

ポスターを見て、「さすがコスプレ王子!!」と思ったんけどね。

大人の余裕で、舞台に登場してきたけど、彼女の真骨頂は、悩める男を演じるときだと思う私。

ラストが一番しっくりしていた。




スカーレットは、二人の男役の役替わり。

今日は、朝夏(あさか) まなと。

男役がやっていることを意識している感じのスカーレットでした。

他にも組子が頑張っていたのはわかったけれど、台本自体が、大人数を使うのには

無理があるので、そもそも論になるけれど、この作品を大劇場でする理由が

いまひとつ判らない私でした。






花組大劇場公演 

2013年09月22日 | 宝塚・エンタメ
話は前後しますが、昨日は宝塚に出没。

今回お気に入りのショー「Mr.Swing!」を観るためと言っても

過言ではありません。

お芝居は、パワーアップしていました。

ただし、マッダレーナを除く・・・ですが。(笑)

でも、初見よりは、自分の中でストーリーが咀嚼できたのか、

眠くはなることもなく、むしろパワーアップしていた面に彼女たちが

頼もしくみえました。

マッダレーナについては、不問です。(笑)スルーしてました。

で、ショーですが、これはあっという間の55分で、

楽しんでいるうちに「えっ、もうパレード???」と思うほど短く感じます。

かっこいい場面、妖しい場面、楽しい場面、妖艶な場面と、

流れるように進んでいくことと、ほんと花組のパワーが充実していることを

とても感じます。

蘭寿は、男役芸をこれでもか!!と、見せ付けてきます。

明日海は、今まであまり感じなかった「オラオラ感」を少し感じます。

望海は、その歌声がよりパワーアップして、ドラマチックに歌い上げてくれます。

その他、下級生に至るまで、すごいエネルギーを客席に放出して、

それこそ、組子一丸となって・・・を、実践し、魅せてくれる。

また、演出家の先生の宝塚ならではの配慮ある、愛情ある場面に

ちょっとウルッとしたりもします。

こんないいショーを見ることが出来て、幸せ感いっぱいです。