サイプレス

鬱病になり不安定な毎日。今は宝塚熱が再燃して、これがいい処方箋になっています。

奇跡のホスピス

2012年03月29日 | つぶやき
昨夜 TBSで、「奇跡のホスピス」が放送されていた。


阪神間で有名な淀川キリスト教病院のホスピスの実在の看護師さんを

もとにしたドラマだそうだ。

この病院のホスピスの歴史は古く日本での先駆者的なホスピスの一つ。80年代からスタートさせていた

ただし、この頃は保険診療ではなかったので、誰でも受けられる・・・というものでもなかった。

90年代に入り、保険治療になり全国的にホスピスが整備されていったのだ。

私が初めてホスピスの存在を知ったのは、NHKのドキュメンタリーだった。

そこでは、病院というより施設という感じで、皆が思い思いのことを最後の一瞬までしたいという気持ちが

現れているような映像だった。

高校生だった私は、一緒に観ていた母が「死ぬんなら、こんな風に死にたいわ~」という言葉を

「ふ~~ん」てな感じで聞き流していた。

母の思いは真剣だったらしく、保険治療に入ったとき「よかった~」と

喜んでいたほどだった。(笑)

そして、母は念願かなって?終末をホスピスで送ることになった。

その時、目にしたのは、ほんとうに色んな癌の患者さんとそのご家族。

そして医療スタッフ。

特に、看護師さんたちには、「死ぬことが判っている患者に向き合う」って

すごいな~と、ただただ感動し感謝する毎日。

特に感心したのは、「患者の言葉を聴く」という気持ちを本当にもって

接してくれているのがよくわかって、相づちの打ち方や何気ない会話の中にも

その人となりがわかるようなことがたびたびあって、

色々と心を砕いてくださっていた。

ドラマは、かなりデフォルメされているとは思うけれど、彼ら医療スタッフが

心がけていこうとする目標みたいなものがあるんだろうな。



私自身は、「死」にまつわるものや、「ホスピス」というものを題材にしたものを

自分が病気になってから避けるようになっていたのだけど、なぜか

昨日は、「ちょっと見てみようかな?」と思った。

なんてことのないことなんだけど、私にとってはかなり大きな1歩だったような気がする。


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