木曽Now

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キキョウの戦略

2016年06月27日 06時16分33秒 | 日記
萩の花
尾花
葛花
なでしこの花
女郎花
また藤袴
朝がほの花
万葉集第8巻

山上憶良が詠んだ
秋の七草の歌で
朝がほの花が
キキョウだと言われています。




花の中をのぞいてみると
雄しべが雌しべに
ぴったりとくっついています。


雌しべの先は
美しい水色です。
雄しべはベージュ色の
花粉をたくさん出しています。


しばらくすると
花粉を出し終えた
雄しべは役割を終え
倒れてしまいます。


雌しべが熟してくると
先が開き始めます。


完全に熟すと
花が咲いたように
クルリと開き
他の花から
花粉を受けとります。


自家受粉を防ぎ
強い子孫を残すための
キキョウの戦略です。

雄しべが先に花粉を出し
後から雌しべが熟して
他の花の花粉を受けとる
仕組みをもつ花は
キキョウのほかにもたくさんあります。
雄性先熟と呼んでいます。