ふんばろう宮城プロジェクト

東日本大震災から発足した「ふんばろう東日本支援プロジェクト」公認団体として2013年4月から活動する復興支援プロジェクト

9年間の活動に幕 支援者の意思を後世へつなげたい

2021-12-13 06:24:02 | お知らせ
東日本大震災直後に発足した「ふんばろう東日本支援プロジェクト」から、2012年に独立したふんばろう宮城プロジェクトをこの度、解散することにいたしました。

昨年3月、震災から10年を迎える前に解散式を行う予定でしたが、新型コロナウイルスによってそのタイミングを逸していました。
一昨年に行った総会で、全国の支援者からお預かりした支援金については、東日本大震災を風化させず、災害時に命を守るための行動と備えを後世へ伝える活動をされている「大川伝承の会」へ寄付することを決定していました。解散式にあわせて大川伝承の会へお引き渡しのタイミングをうかがってました。

12月12日、同会が開催する第33回語り部ガイドで寄付金を贈呈をさせてもらいました。
共同代表を務める佐藤敏郎さんからは「大切に使わせてもらいます」と受け入れてもらいました。

ふんばろう東日本支援プロジェクトを立ち上げられた西條剛央さんからは「全国の皆さんからの善意の支援金を最後まで大切に使ってくださり本当にありがとうございました」とのメッセージが寄せられました。

ふんばろう宮城プロジェクトは、9年間の活動に幕を下ろすことになります。
メンバーの中にも震災被害を受け方、親族が犠牲になられた方が少なくありません。
そんな仲間が背伸びせず、いまできる支援活動を続けてきました。
「自分のことはあまり構わないけれど、誰かのためなら一生懸命になれる」。この活動で教わったノウハウは、これから自然災害が起きた場合でも必ず役に立ち、機能的に連携できると思います。

これまで、ふんばろう宮城プロジェクトの活動に対しご理解、ご協力をいただいた皆さま、メンバーの仲間に感謝申し上げます。ありがとうございました。

ふんばろう宮城プロジェクト 代表 小関勝也



本質見極め 危機管理を

2021-08-14 20:20:14 | 西條剛央
東日本大震災の津波により、児童74人が犠牲になった石巻市 大川小学校の事故をマネジメントの視点で研究された「クライシスマネジメントの本質」の書評が、8月14日付け河北新報に掲載されました。



https://www.yamakawa.co.jp/product/15186

来年も続きます真実さんクリスマスプロジェクト

2020-12-23 07:50:03 | 活動報告
昨年とは打って変わって宮城県内もあたり一面雪景色。
雪深い地域の方には申し訳ありませんが、雪もまた日本の四季を感じさせてくれる必須アイテム。でも寒いですねぇ・・・

年末に近づくと熊谷真実サンタがやってきます。
そうです。女優の熊谷真実さんが毎年、宮城の子どもたちへクリスマスプレゼントを贈ってくれます。
12月21日に南三陸町へ行ってきました。2011年12月から続いているこのプロジェクトも10回目で、延べ2000人以上の子どもたちへクリスマス菓子を届けています。
筆者は真実さんから託されたプレゼントを現場のニーズをうかがいながら届けているのですが、真実さん自身も3度、現地に足を運んで直接プレゼントを手渡ししてくれました。

今年は南三陸町にあるあさひ幼稚園と南三陸町立志津川保育所、仙台市で活動する宮城野子ども食堂の3施設へクリスマス菓子約300個を届けました。

あさひ幼稚園の園児はいつも元気いっぱい!

志津川保育所ではコロナ感染予防のため代表のお二人に受け取ってもらいました。

宮城野子ども食堂(代表の高橋悦子さん)では12月25日に子どもたちへお渡しいただけることになりました。

今回もいろいろな方の連係プレーがあって、新たに宮城野子ども食堂さんとつながることができました。みんなの気持ちがひとつになってつながっていく。「必要なものを必要な人へ必要な分だけ届ける」という、ふんばろう宮城プロジェクトの思いは続いていると感じています。
じつは先月、真実さんへメールで「(10回目なので)今回でひとつの区切りとしてはどうかと思っています。真実さんのお気持ち次第ですが、どうでしょう」と送ったところ、「小関さんがもう大変だからやめましょうと言うまでやりましょう」という返信がw
やめましょうと言わないことを知っていて・・・。そうですね。勝手に区切っちゃいけないと恥じ入りました。
来年もこのプロジェクトは続きますよ!
(こせきかつや)
▽南三陸町の最近

復興記念公園は整備され、さんさん商店街に架かる橋を通ると往来がだいぶ楽になりました。

南三陸町防災対策庁舎はさび止めが施され、以前のように身近に感じられます。

ふんばろう宮城プロジェクト 第8回定期総会&解散式を延期

2020-03-05 22:40:37 | イベント告知
何ごとにも始まりがあれば必ず終わりもあります。

昨年の第7回定期総会で、「本年3月11日でふんばろう宮城プロジェクトの発展的解散」を公約として掲げ、中心メンバーで取り組んできました。
まだまだ被災地の復興支援は道半ばですが、ふんばろう宮城プロジェクトを立ち上げた際に確認した「応急仮設住宅が県内から無くなり、衣食住の不自由さがなくなるまで活動を続けよう」というミッションはその役割を終えたと考え、3月8日に解散式を催すことにしていました。

しかし、新型コロナウイルスが大きな影響をもたらしました。
仙台市内でも新型コロナウイルスの感染者が確認され、感染拡大を防ぐことを目的として全国的に催事が中止・延期され、46都道府県教育委員会では春休みに入る3月24日まで公立の小中高等学校で臨時休校が発表されました。
今回の解散式は「集まって慰労会」という位置づけではなく、式典をイメージし支援金(残金)の寄付セレモニーもプログラムに盛り込んでいました。
当初、「参加は自主判断」としていましたが、参加・不参加の選択に少々「強制力」が加わっているイメージもあり、「(ウイルス感染が)怖いので本当はあまり気が進まないけど、エントリーしたから断りづらい」という、義務感が出てしまっては企画した主催側の本意ではないと思っていました。

参加・不参加を自己責任に求めるのではなく、中止の決断を主催者側で負うしかないとの結論に至り、誠に残念ではありますが解散式を延期させていただくこととしました。遠方からエントリーをいただいている方々には交通費のキャンセルなど経済的負担をお掛けすることになり、申し訳ござません。

ふんばろう宮城プロジェクト
代表 小関勝也

大川伝承の会「語り部ガイド」へ市教委が参加

2019-12-20 18:30:35 | 日記
 12月15日。今回で28回目となる大川伝承の会「語り部ガイド」へ小5の娘と参加してきました。私は4回目で娘も2回目の参加となります。

 「今回は取材陣が多いなぁ」と思っていたら、宮城県と石巻市の教育委員会の委員9名が参加するとのこと。

 東日本大震災の津波で犠牲になった宮城県石巻市立大川小学校の児童23人の遺族が、市と県に約23億円の損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第1小法廷(山口厚裁判長)は10月11日までに石巻市と宮城県の上告を退ける決定をしており、市と県に約14億3600万円の支払いを命じた二審・仙台高裁判決が確定しています。

 「命の大切さ」、「助けられなかった命、助かるはずだった命」と向き合うことの大切さを何度も何度も学びました。


 ぜひ、この活動を続けていってほしい。そう願うばかりです。


 「日ごろの備えを怠らない」。学校防災教育に生かしてほしいと思います。


 この時期の大川・釜谷地区は厳しい寒さ。それでも250人の方が県内外から参加していることの意味を、小さな命が教えてくれたことを大人は大切にしていかなければならないと思います。