ふんばろう宮城プロジェクト

東日本大震災から発足した「ふんばろう東日本支援プロジェクト」公認団体として2013年4月から活動する復興支援プロジェクト

被災地ツアー「冬が来る前に、被災地での生活支援や物資支援をふんばろう!」編

2011-11-30 02:04:17 | 活動報告
 先月19、20日のことですが、ふんばろうの在京組メンバーを中心に企画した被災地ツアー 『冬が来る前に、被災地での生活支援や物資支援をふんばろう!』へ同行してきました。2週間経っているのでツイートを辿りながらログを残しておきたいと思います。

 「東北の冬は雪が降って車での移動も困難になってくるため、年内の被災3県での活動は今回が最終」ということで、60人を超すふんばろうメンバーが集まりました。それも超ハードスケジュール…。18日の夜にバスで東京を出発した一行は、翌19日に南三陸町と岩手大槌町に分かれて支援物資の配布と仮設住宅に住む方々を対象にしたイベント(モールアート、ミシン教室、学習支援、PC教室など)に取り組みました。当方は仙台駅で大阪支部の大川さんと都内に住む沢口さんを乗せて、いざ南三陸・平成の森仮設団地へ。

 「モールアート教室」では老若女(男性の参加者はいなかった)約30名が参加され、会話を楽しみながら素敵なサンタベアーを製作されていました。

 宿泊は、大船渡市にある碁石海岸「ホテル碁石」。碁石浜は碁石状の黒い石が混じる石浜で、伊達公に粒を揃えて碁石として献上したことから、一帯を碁石海岸と呼ばれたそうです。ひと足早い忘年会は初めて会う方ばかりでしたが、思いを一つにしている方たちばかりなのですぐに打ち解けられました。「どーれ二次会でも…」と思いきや、みなさん長時間の移動で疲れたのでしょう、ソッコーで寝入ってしまいました。

 翌20日は気仙沼市民会館でのピアノコンサート&炊き出し、岩松中学校仮設団地集会所にてミシン教室、小中学生を対象にした学習支援などを行いました。
 当方は、ふんばろう代表の西條剛央さんと早稲田大の学生たちと南三陸・ホテル観洋で、女将さんの阿部憲子さんへのインタビュー(西條さんのゼミの課題)に加えていただきました。

※真剣にインタビューする西條さんのゼミ生

 震災以降、地域の方々の避難所として、またボランティア団体の拠点として施設を提供してきたホテル観洋。「水が確保できなかった4カ月間は大変でした」という阿部さんは、お客様を守る、そして地域を守ることが観光産業にとって最も大切なことだと力説されました。また、地域から若い人たちが去っていくことを何とか食い止めたいとも。開所から19年になるという従業員用の託児所の充実ぶりも地元からの雇用創出がその根底にあるとのことでした。
 「被災した地元企業は現状を維持するのも大変で、いったん解雇した従業員をまた迎え入れることで手一杯。そのような地元企業が資本力のある新興企業との競争に追いつけるはずもなく、さらに経営が厳しくなるという悪循環が起きている。失業保険の延長などではなく、地元の若者が“ふるさとを捨てない”で働ける場所の確保を行政や財界の方へ求めたい」と阿部さん。創業から39年となる今年は大変だったけれど、来年はさらに南三陸町の玄関口としてふんばっていただきたい企業だという思いを強くしました。(こせきかつや)

【ふんばろうタイムズ】 No.25 / 2011.11.19発行

2011-11-22 13:07:01 | ふんばろうタイムズ
『ふんばろうタイムズ』は、プロジェクト内外の動向をふんばろうボランティア・メンバーへ向けてお伝えするWeb新聞です。

■ふんばろうトップニュース 11/19付
▽学習支援プロジェクトが始まりました。
詳細:http://wallpaper.fumbaro.org/gakushu_support

▽11月23日(水)、第10回全体ミーティング&懇親会が行われます。
詳細:http://fumbaro.org/news/2011/10/111310.html

▽11月26(土)、「東北応援チャリティイベント」に共同参加致します。
会場は神戸市勤労会館 大ホールです。
神戸の方はぜひご参加下さい。
チケット購入など詳細:http://fumbaro.org/news/2011/10/1126.html

▽11月28日(月)、TOKYO FM「Blue Ocean」に西條氏が生出演致します。
聴取可能な地域の方はぜひお聴き下さい。
番組サイト:http://www.tfm.co.jp/bo/

■ボランティア募集状況
▽ふんばろう内の各種ボランティア募集状況を以下で確認することができます。
http://bit.ly/fumbarov
▽Yahoo!の「ボランティア情報ホットライン」でも確認できます。
http://shinsai.yahoo.co.jp/volunteer_db/search/?p=%A4%D5%A4%F3%A4%D0%A4%ED%A4%A6%C5%EC%C6%FC%CB%DC

■お知らせ
▽ふんばろうマネジメント班&タイムズ編集部より:
※ふんばろう発足当初にメンバー間の主要連絡ツールとして設置し、その後は登録メンバーへの一斉周知ツールとして活用してきました、全体メーリングリストへの一般投稿機能を停止しました。
これは、現状メンバー間のやり取りがFacebookや個別ミーティングなど本ML以外の場所へ移っていることが理由です。
また、これにともない、ふんばろうタイムズメール版の発行場所も移設する方向で検討を進めています。
購読ご希望の方には新たな登録作業が発生する可能性もありますが、詳細についてはあらためてご報告致します。
※前号より「ふんばろうタイムズ」の発行場所を以下のブログに移しました。
http://d.hatena.ne.jp/fumbaro/
あわせて、発行間隔をこれまでの週刊から隔週へ変更しました。(菊池さんによるWeb-up報告のみ週刊予定)
これは、少人数の担当メンバーで毎週の発行を継続することが難しくなってきたこと、また編集方針として、内容の充実以上に発行の継続を優先することが理由です。
上記に関するお問い合わせはメール までお寄せください。

■編集後記:最近めっきり寒くなりました。三週間くらい前に七ヶ浜の方へ行ったのですが、その時でさえ、夜になるとダウンでもちょうどいいくらいでした。
地元の方によると、近頃は夜になると「寒い」と思われるくらいの寒さになっているそうです。
私は西出身なので、東北の寒さや連日の積雪などは体感としては分からないのですが、壮絶な冬がやってくる、ということは容易に想像できます。
ふんばろうでも引き続き冬へ向けての支援、そして昨日からふんばろうの『冬が来る前に、被災地での生活支援や物資支援をふんばろう!』ツアーも行われているようです。
先日の七ヶ浜訪問の際、おばあちゃんが「冬物が何もないの」とおっしゃっていたのが耳に残っています。
私の周りでも震災のことを話す人は本当に減りました。そんな中、継続的に支援を続けているふんばろうは本当に貴重な存在だと思います!みなさんのふんばりを見ながら、私自身も自分にできることをふんばっていきます。
イズミカワ(facebook:@sora.izumikawa)

◇メール配信のお申し込みと登録解除については、メール fjm-times@googlegroups.com までご連絡ください。
◇次回第26号は12/3(土)発行予定です。
発行元:ふんばろうタイムズ編集部

「マー姉ちゃん」が突然の訪問…。 人とのつながりは国境を越えた!

2011-11-21 23:46:15 | 活動報告
 FM大阪DJ・RIOさんからの紹介で知り合ったイギリスのロックバンド「FEEDER」のベーシスト、タカ ヒロセさんたちと17日、南三陸町歌津地区と石巻市へ支援物資を届けてきました。
 FEEDERとしてデビューする前、中日新聞ロンドン支局勤務という経歴を持つタカさん。年齢も同じということでとても興味を持ち、国境を越えた“つながり”を実感しつつ、早く会いたいという気持ちが膨らみました。
 また、FEEDERとしても東日本大震災支援のチャリティーシングル「SIDE BY SIDE / FEEDER」を発表し、英赤十字社の日本津波募金(Japan Tsunami Appeal)に全額寄付する活動もしています。
購入方法:オフィシャルサイト http://www.feederweb.com/よりダウンロード。価格:£ 0.79(約109円)

 タカさんとは何度かメールでのやりとりをさせていただき、「ぜひ宮城の被災地へ行きたい」という彼の思いを実現することができました。それも普通では考えられない展開に…。
 ナント、女優の熊谷真実さんも同行することになったのです。タカさんと真実さんはツイッターつながりで「(震災後)いつか宮城を訪れたい」と思っていたそうです。前日に仙台市内で行われた舞台「女の人差し指」を終えた真実さんもスケジュールを調整され、同行が実現したというわけです。
 真実さんのマネージャー・矢島恵美子さんを含む4人を乗せた私のポンコツ車は、南三陸町にある韮の浜仮設住宅へ。
 
※左から、小野寺さんご夫婦、タカさん、真実さん
 旧歌津町にある韮の浜仮設住宅では、広島県福山市で新聞販売店を営む、吾川茂喜さん(中国新聞深津北販売所)から「ぜひ被災地へ」と送っていただいた電気ストーブを届けました。ふんばろうの避難所登録をされている小野寺さん(80歳)宅です。
 「お茶っこ飲んでいがいん」と部屋の中へ入れていただき、地震直後の様子などいろいろな話を聞かせていただきました。真実さんを見て「どっかで見だごどのある顔だなぁや」と小野寺さん。「マー姉ちゃんだよ」と答える真実さん。みんなで四畳半部屋のコタツを囲み、ミカンをいただきながら談笑が続きました。

 ホテル観洋さんで昼食を取り、4人は津波によって全児童の7割が犠牲になった大川小学校(石巻市河北町)を訪れ、手を合わせてきました。その後、大川小児童が通っている飯野川第一小学校へ徳島県のダンススクール「WITH」からお預かりした音楽CDや義援金を届けました。

※徳島新聞(11/10付)に掲載された「WITH」の取り組み
 児童へ直接お渡ししたかったのですが、マスコミの取材攻勢で精神的にも疲弊している児童たちとの面会は難しく、遠目から見ることしかできませんでした。支援物資は23人の児童と遺族の会へ渡していただくよう同校の近藤和夫先生にお願いしてきました。

 9時から17時30分までみっちりのスケジュールでしたが、タカさんも真実さんからは「また訪れたいと思います。ふんばろうのこと応援しますね!」と言っていただきました。
※タカさんは、17日夜にDate fm(エフエム仙台)の番組2本に出演され、「ふんばろう」のことを紹介してくれました!

 被災地への支援については、物資支援から就労、学習、情報通信などの支援へと変化しています。東日本大震災のことを「忘れない」、マスコミには取りあげられることのない現地の状況を「伝える」ことが大切だと思っています。タカさんや真実さんにも被災地を「忘れない」、「伝える」ことをツイッターや個人のブログで発信してほしい—とお願いしました。(こせきかつや)

追記:熊谷真実さんのオフィシャルブログ「熊谷さん家」
http://ameblo.jp/kumagaimami/day-20111120.html

被災地の子どもたちへの学習支援「学び場☆ふんばるんば」スタート

2011-11-19 07:16:43 | イベント告知
 東日本大震災被災者支援を目的とするプロジェクト団体「ふんばろう東日本支援プロジェクト」(代表:西條 剛央 早稲田大学大学院商学研究科 専任講師)は、被災地の子どもたちの学習を支援する新プロジェクト「学習支援プロジェクト」を開始したことをご案内いたします。併せて、情報サイト(http://wallpaper.fumbaro.org/gakushu_support)をオープンし、学習サポートスタッフの募集、及び、学習支援関連情報の提供を始めました。

▽「ふんばろう東日本の学習支援プロジェクト」とは
 ふんばろう東日本支援プロジェクト」は、東日本大震災被害からの復興を支援することを目的に2011年4月より活動を始め、これまで「物資支援プロジェクト」「家電プロジェクト」「ガイガーカウンタープロジェクト」「おたよりプロジェクト」「ハンドメイドプロジェクト」「重機免許取得支援プロジェクト」「ミシンでお仕事プロジェクト」「PC設置でつながるプロジェクト」など様々な形での被災者支援活動を行っています。
 この度開始した「学習支援プロジェクト」は、震災によって大きく変化した子どもたちの学習環境において、学びをサポートする大学生・社会人の派遣、学習教材の提供などを通して、子どもたちの学びたい気持ちを伸ばし、未来を選んでいける力を育てるお手伝いをしていきます。

【活動予定】
 被災地で子どもたちのための十分な学習環境が取り戻されるまで、次のことを行っていく予定です。
▼被災地での学習支援活動・・・仮設住宅の集会所や学校などの施設をお借りして、小学生〜高校生までの少人数の学習勉強会を行い、受験勉強や授業の復習のサポートができる大学生・社会人を派遣します。また、地域での直接指導のほか、パソコンを利用した遠隔授業や無料のインターネット電話による指導など、継続的なサポートができる体制をつくります。
▼教育・学習支援情報の提供・・・行政機関やボランティア団体などによる教育・学習支援サービス情報を収集、発信します。子どもたちの学習を支援したい人と、学習支援を必要としている人が出会える情報プラットホームとしての役割を担っていきます。

■本リリースのお問い合わせ、取材のご依頼は下記までお願いします■ふんばろう東日本プロジェクト 学習支援プロジェクト
TEL: 0570-06-4439(代表)/090-8757-6468(学習支援プロジェクト担当:大間) 
e-mail: gakushu@fumbaro.org

[ふんばろう東日本プロジェクトホームページ http://fumbaro.org/]

重機資格取得のための受講料を全額負担します。締め切りは21日まで!

2011-11-17 07:54:41 | イベント告知
 重機免許資格取得支援プロジェクトからのお知らせです。締め切りが迫っていますので、お申し込みはお早めに!(なお、先着60名で定員に達し次第、募集を締め切ります)

 ふんばろう東日本支援プロジェクト(東京、西條剛央代表)では、キャタピラー東北(株)宮城教習センター(岩沼市)の全面協力のもと、以下の重機運転資格を取得するための受講料を全額補助します。①車両系建設機械(整地系)、②同(解体系)、③不整運搬車、④玉掛け、⑤高所作業車、⑥フォークリフトの各技能講習。応募資格は半壊以上の罹災証明をお持ちの方、先着60名まで。希望者はキャタピラー東北(株)宮城教習センター(岩沼市)にfax022-714-3121で申し込むか、電話022-714-3111で応募用紙を請求してください。締切は11月21日(月)17時。

 詳しくは、ふんばろう東日本支援プロジェクト・重機免許資格取得支援プロジェクトのサイトでご確認ください。↓
http://wallpaper.fumbaro.org/licence/