ふんばろう宮城プロジェクト

東日本大震災から発足した「ふんばろう東日本支援プロジェクト」公認団体として2013年4月から活動する復興支援プロジェクト

あれから5年・・・。「3.11」の活動報告

2016-03-15 19:11:28 | ふんばろうタイムズ
6年目に入った「3.11」。

東日本大震災によって犠牲になられた方は宮城県内で9541人(3/12現在)。そして、いまだに1237人が行方不明として家族のもとへ帰れていません。精一杯ふんばっている人もいれば、もう忘れたいと耳をふさぐ人もいます。いろいろな思いが交錯する被災地で行った私たちの「3.11」を紹介します。

▽「3.11なとり・閖上追悼イベント」にて被災された方やボランティアへ豚汁の炊き出しをしました
 閖上小・中学校の解体工事も着工し、「思い出を語れる場所」も少なくなってきました。追悼イベントをお手伝いするボランティアも少なくなり、昨年は200人分を拵えた豚汁も今年はその半分となりました。でも、毎年駆けつけてくれるボランティアの方々が絵灯篭を並べ、追悼キャンドルへ点火する姿を見るたびに、あの震災を「忘れない」という気持ちが伝わってきました。
 昨年は当プロジェクトから食材などの費用を支援させていただいたのですが、今回は実行委員会(代表・佐々木悠輔さん)が炊き出しにかかる費用を支出し、私たちは「調理」のお手伝いをさせていただきました。




 閖上の復興支援を継続しているパナソニック名取工場の従業員や高校生ボランティアの皆さんによって、全国の支援者から寄せられた絵灯篭が配列され、とても丁寧に飾り付けられました。夕方から灯篭に火が灯され、訪れる方々の頬を伝う涙を照らしていました。


▽「HOPE for project2016」へ仮設トイレ3基のリース費用を支援しました
 仙台市若林区にある荒浜小学校(仙台市の震災遺構に確定)の同窓生たちが毎年行っているこのイベントは、風船リリースや追悼コンサートを荒浜小の校舎で行っています。災害危険区域となるこのエリアは上下水道も5年前に破損したままで、トイレ問題が集いの広がりの障害となっていました。昨年に引き続き、ふんばろう宮城プロジェクトから仮設トイレ3基分のレンタル費用を支援させていただき、トイレ問題を解消するお手伝いができました。




 同小学校は仙台市の震災遺構として校舎は残されますが、今年度末で七郷小へ統合され140余年の歴史に幕を閉じます。


 上記2つのイベントの実行委員会には、今回の支援要請を受けるにあたってこのような言葉をかけました。「今後は人的なお手伝いは出来る限り協力するが、資金面では当てにしないでほしい」と。地域をあげての追悼イベントは今後も継続されるはずですが、ふんばろうサポーターズクラブ(ふんばろう支援基金)の皆さまからお預かりした支援金もそろそろ底をつくことを伝えました。心苦しい連絡への返答はこうでした。「多くの方々の支援のみで続けられた5年間でした。『思い』だけで続けていくことの難しさ。毎年、次年度はどうなるかわからないまま続けるのではなく、続けるのであれば足下をしっかり見据えながら活動できるようにしていきます。伝えづらいことをご丁寧に書いて下さりありがとうございます」。
 当プロジェクトは発足時に「プレハブ仮設住宅がなくなるまで活動を続けよう」という方針を掲げました。災害公営住宅の建設が遅れるなどの理由もあって、プレハブ仮設の入居期限は延長され続けていますが、活動資金が底をついても〝まだまだやれることはある"と思いをいたした「3.11」となりました。(こせきかつや)

ホッキ漁が復活すれば雇用も増える

2013-11-25 16:53:50 | ふんばろうタイムズ
 約9カ月ぶりに訪れた山元町。平日の県道38号線は、防潮堤用の土砂を積んだダンプカーが数珠つなぎに往来していました。これだけのダンプカーが毎日通行すればアスファルトもデコボコに凹むだろうと思いながら、車を走らせると今年3月末で閉校となった山元町立中浜小学校の校舎が見えてきました。前回訪れた時とまったく変わらない姿で・・・。


 今回の支援は宮城県漁協山元支所運営委員会の岩佐敏副委員長を訪ね、磯浜漁港の作業用プレハブで使用する業務用ストーブを届けてきました。
 震災から1年後に建てられた作業プレハブには、漁師の方々が持ち寄った中古の石油ストーブで暖をとっていましたが、操業漁船も16台まで戻ったことや作業する漁師の方も増えてきたことから業務用の石油ストーブなど2台を支援させていただきました。以前この漁協で働いていた志小田恵子さん(かたくり舎織姫の会代表)が、「(寒さを)我慢すればいいっちゃ」という若手の漁師さんたちの姿を見て「何とか支援を」とふんばろう宮城のメンバーへつないでくれたのです。

※左が岩佐敏さん、志小田恵子さん
 宮城県南の漁業は三陸のリアス式海岸とは違い、養殖業にはあまり適さないため磯浜漁港では12月から翌年3月までホッキ漁、春先から7月まではさし網漁、9月から年末にかけて秋シャケの定置網漁が行われるのだそうです。震災前に約100名いた漁師の方々も現在は70名まで減ってしまいまったそうですが、ホッキ漁は従来の漁法だと1そうの船で最低2名は必要であることから、岩佐さんは「船も増えてきたし水揚げ量があがれば雇用も増えてくる」とホッキ漁の復活に期待を込めていました。

 地域で長年培ってきた産業が復旧、復興することで雇用が活性化し、町も元気を取り戻すのだと信じています。冬場の浜風は私たちの想像を超える寒さだと思いますが、少しでも作業部屋で暖をとっていただければと思います。

 ふんばろう宮城プロジェクトでは、全国の支援者からお預かりした支援金を原資に必要なところへ、必要なものを、必要な分だけ支援しています。被災された方々や地元産業の復旧のためにお役に立てればと考えています。(こせきかつや)

【ふんばろうタイムズ】 No.38 / 2012.5.28発行

2012-05-30 22:48:45 | ふんばろうタイムズ
『ふんばろうタイムズ』は、プロジェクト内外の動向をふんばろうボランティア・メンバーへ向けてお伝えするWeb新聞です。

▽トップニュース 5/28付
◎5月27日(日)、西條氏が、日テレの「真相報道 バンキシャ!」に、ゲストコメンテーターとして出演致しました!
◎福島支部より、「ふくしま避難者の集い in 早稲田」第2回スタッフ募集のお知らせです。 6月3日に開かれる「ふくしま避難者の集い」で、交流会の告知、当日の会場設営、案内、受付、お世話係、キッズコーナーなどのスタッフを募集しています。
https://www.facebook.com/groups/146589268744944/permalink/326165844120618/
◎サンドバッグpjより、東京でのワークショップのお知らせです。 お時間ある方、ぜひご参加ください。 6月9日10日 10時〜17時、 6月16日17日 10時〜17時
https://www.facebook.com/groups/146589268744944/permalink/326169854120217/

▽今週のカレンダー 5月28日(土)付
前回まで「今週のWeb-up」としてお知らせしていたこのコーナー、今回からは「ふんばろうカレンダー」の内容も加えた新着情報としてお知らせします。
【関連イベント】和央ようかさんのライブでミシンPJ物販 5月30日(水) NHKホール
https://www.facebook.com/groups/146589268744944/permalink/313035178767018/
【WS】漁業支援サンドバッグ作りワークショップ in 山口 5月30日(水) 10:00〜16:00
http://wallpaper.fumbaro.org/fishery/fishery/c1298m
場所:山口県周南市城ヶ丘2丁目1-9 ビーム・クリエイション内 ぺぶる編集室
TEL&FAX:0834-34-8872/当日連絡先:090-6404-3576 (松原)
【ツアー】さわや書店さん対談視聴&宮古活動ツアー 6月2日(土) 11:00 〜 6月3日(日) 17:00
https://www.facebook.com/events/378410435529774/
【イベント】盛岡さわや書店フェザン店主催 戸羽太 陸前高田市長×西條代表 講演会+対談。6月2日(土)13:00 盛岡駅ビルフェザン本館1F 出会いの広場
http://moriburo2012.blog.fc2.com/blog-entry-36.html
【ラジオ】ニッポン放送「渡邉美樹 5年後の夢を語ろう!」に西條代表ゲスト出演(録音・後編)6月2日(土)15:00〜15:30
http://www.1242.com/program/yume5/
【イベント】第2回ふくしま避難者の集い in 早稲田 6月3日(日)10:00〜18:00
https://www.facebook.com/events/263574243740020/
【WS】漁業支援サンドバッグ作りワークショップ in 東京
http://wallpaper.fumbaro.org/fishery/fishery/c1298m
6月 9日(土) 7号館-218 6月10日(日) 9号館-303、304 2室 6月16日(土) 9号館-303、304 2室 6月17日(日) 9号館-303、304 2室 各日10:00〜17:00 場所:東京都新宿区西早稲田1-6-1 早稲田大学内 <東京会場:サンドバッグプロジェクト主催>
【WS】漁業支援サンドバッグ作りワークショップ in 大阪 6月9日(土)・17日(日) 10:00〜17:00
http://wallpaper.fumbaro.org/fishery/fishery/c1298m
場所:大阪市平野区瓜破3丁目3番67号 株式会社日鐘 技能開発センター「平野校」 TEL: 072-654-4800/当日連絡先: 090-2283-2561(前田) <大阪会場:ふんばろう東日本・大阪支部主催>
【関連イベント】『時の響き』
6月10日(日) 13:00〜20:00 場所 炎の博記念堂(大ホール及びホワイエ)(佐賀県西松浦郡有田町)
http://www.honoo-arita.com/
【限定イベント】練馬区立田柄中学校で西條代表による授業と意見交換会 6月13日(水) 13:30-15:00 授業 15:15-15:55意見交換会 練馬区立田柄中学校 ※ふんばろうメンバー限定約10名参加できます

▽編集後記:今号ですが、私が私用でとてもバタバタしておりまして、大幅に遅れてしまいました。 楽しみにして下さっているみなさま(いらっしゃるのかっ?!(笑))すみませんでした! ふんばろう設立初期のころからあったカレンダーですが、用途に応じて何度かマイナーチェンジなどもしてきたのですが、この度、少し新しくなり見やすくなりました。
コチラhttp://fumbaro-times.blogspot.jp/p/blog-page.html
それに伴って、タイムズでも今週の日程をお知らせすることになりました。 facebookのallグループだけでは追えないことや、知らなかった各部署などの動きも大変分かりやすくなっていますので、ぜひご活用下さい! (facebook:@sora.izumikawa)

◇ボランティア募集情報(Yahoo!の「ボランティア情報ホットライン」より)
http://shinsai.yahoo.co.jp/volunteer_db/search/?p=%A4%D5%A4%F3%A4%D0%A4%ED%A4%A6%C5%EC%C6%FC%CB%DC
◇次回第39号は6/9(土)発行予定です。
発行元:ふんばろうタイムズ編集部

【ふんばろうタイムズ】 No.31 / 2012.2.18発行

2012-02-20 13:00:22 | ふんばろうタイムズ
『ふんばろうタイムズ』は、プロジェクト内外の動向をふんばろうボランティア・メンバーへ向けてお伝えするWeb新聞です。

▽ふんばろうトップニュース 2/18付
◎西條氏の本「人を助けるすんごい仕組み」、只今絶賛発売中です。
Amazon総合1位になりました!ありがとうございます。引き続きよろしくお願い致します。
詳細:http://amzn.to/xaykok
◎糸井重里さんの「ほぼ日」にて、対談コンテンツ第2弾が始まりました。
コチラ:http://www.1101.com/funbaro2/2012-02-17.html
◎3月11日(日)、これまでの活動の中で生まれた無数の「絆」をより強く結び、被災地の自立復興に向けた支援の継続を呼びかけるチャリティーイベントを開催します。
詳細:http://wallpaper.fumbaro.org/en_kizuna/
◎さかなのみうらお楽しみパックの通常発注用Fax用紙が出来ました。
今回もご自宅用、ご贈答用と二種類の用紙をご用意しました。ご不明な点がごさいましたらさかなのみうら0226-46-3126までご連絡下さい。宜しくお願い申し上げます。
振込み用→ http://www.scribd.com/doc/82009430
代引き用→ http://www.scribd.com/doc/82008907

▽ボランティア募集状況
◎Yahoo!の「ボランティア情報ホットライン」から確認できます。
http://shinsai.yahoo.co.jp/volunteer_db/search/?p=%A4%D5%A4%F3%A4%D0%A4%ED%A4%A6%C5%EC%C6%FC%CB%DC

▽編集後記:世の中はバレンタイデーが済み、ひなあられが店頭に並び始めました。
クリスマスが終わって年始年末、それが終わるとバーゲンとバレンタイデー、そしてひな祭り…と、本当に忙しい街だな〜と思います。そして、あと1ヶ月足らずで1年目の3月11日がやってきます。
ふんばろうも「人を助けるすんごい仕組み」「ほぼ日」「3.11 縁から絆へ 〜ずっと忘れない〜」と、明らかに震災への関心が薄れつつあるこの世の中の風潮を何とかしようと、3月11日に向けてさまざまなプロジェクトが一丸となっています。
1年目だけど、まだ1年目…。まだまだ続いて行くほんの通過点にしかすぎないもの…。長いご支援ができるように、私もがんばりたいと思います。イズミカワ

◇次回第32号は3/3(土)発行予定です。
発行元:ふんばろうタイムズ編集部

【ふんばろうタイムズ】 No.30 / 2012.2.4発行

2012-02-06 13:00:17 | ふんばろうタイムズ
『ふんばろうタイムズ』は、プロジェクト内外の動向をふんばろうボランティア・メンバーへ向けてお伝えするWeb新聞です。

▽ふんばろうトップニュース 2/4付
◎物資支援プロジェクト終了のお知らせ。
震災からもうすぐ1年を迎える今、被災地や支援者の状況が変わってきているため、ふんばろう物資支援プロジェクトは一定の役割を果たしたと考え、物資支援プロジェクトは2012年3月末をもちまして終了することとなりました。詳細を一読して頂きご理解のほどよろしくお願い致します。
詳細:http://fumbaro.org/news/2012/02/post-63.html
◎西條氏の本「人を助けるすんごい仕組み」、只今予約受付中です。
詳細:http://amzn.to/xaykok
◎3月11日(日)、これまでの活動の中で生まれた無数の「絆」をより強く結び、被災地の自立復興に向けた支援の継続を呼びかけるチャリティーイベントを開催します。
詳細:http://wallpaper.fumbaro.org/en_kizuna/
◎2月12日(日)、第13回全体ミーティングが行われます。
詳細:http://fumbaro.org/news/2012/02/21213.html

▽ボランティア募集状況
◎Yahoo!の「ボランティア情報ホットライン」から確認できます。
http://shinsai.yahoo.co.jp/volunteer_db/search/?p=%A4%D5%A4%F3%A4%D0%A4%ED%A4%A6%C5%EC%C6%FC%CB%DC

▽編集後記
先日、仮設のワンちゃん猫ちゃんに物資を届けるために福島県南相馬市に行ってきました。福島支部の小山さんに大変お世話になりました!
やはり現地の仮設の情報はなかなか分かりづらく、また、たくさんある仮設に限られた時間で全部行くことは不可能ですので、事前にいろいろとお伺いし情報を把握することができて、大変助かりました。
このように、現地にいる方、また、何度も足を運んでいろいろ把握してらっしゃる方の情報を共有することは非常に大事だと改めて感じました。
そして実際に伺って、仮設にいる方々といろいろお話して、その地域に足を降ろしてみると・・・ほんの少しではありますが、そこで暮らしてらっしゃる方々のことを感じることができます。
この感覚を胸に刻んで、出来る限り現地へ行って、人や動物と接する中から支援し続けていく気持ちを持ち続けていきたいです!
イズミカワ(facebook:@sora.izumikawa)

◇次回第31号は2/18(土)発行予定です。
発行元:ふんばろうタイムズ編集部