ふんばろう宮城プロジェクト

東日本大震災から発足した「ふんばろう東日本支援プロジェクト」公認団体として2013年4月から活動する復興支援プロジェクト

今を生きる多くの方々の力に/2013大森団地夏まつり

2013-08-30 11:44:11 | 活動報告
 「うだるような暑さ」が続き、気象記録の多くが塗り替えられた今年の夏。
 石巻市旧河北町にある大森仮設団地自治会が主催する「2013大森団地夏まつり」が24日、前夜の雨から一転し、「気温30度超え」の夏まつりらしい天候に恵まれ開催されました。ふんばろう宮城プロジェクトも昨年に引き続き、参加しました。

 屋台・ステージ部門含め、参加団体は14団体。ふんばろうは、かき氷・焼きそば・ホットドックを出店し、まつりを盛りあげました。昼前から、それぞれのブースは行列のできる勢いで、猛暑のなか各団体はフル回転。焼きそばコーナーは、暑さと格闘しながら注文に追いつかない状態でした。かき氷もレトロな手回し式のかき氷がウケて長蛇の列が…。来場者もスタッフが大粒の汗を流しながら必死で氷を削る姿を目前にして、じっと待っていてくれます。支援を受けたピタパンを活用したホットドックも好評で、あっという間に完売しました。

 屋台販売の傍ら、ステージではマジックショーや、各種ライブが続々と繰り広げられました。なかでも素晴らしかったのは、レベルが高いことで有名な石巻渡波の獅子風流塾の「獅子振り(獅子舞)」。居並ぶ太鼓に、お囃子、今年は民謡まで披露されました。そして、集会室では子ども対象のゲーム大会が賑わいを見せていました。

 ふんばろうで販売した売り上げはすべて、仮設自治会に寄付。昨年より多く寄付することができ、苦しい事情の中でまつりを切り盛りする自治会をサポートできたと思います。

 大森団地は、石巻にある仮設住宅の中でも戸数(450戸)の多い団地です。当初は、「自治組織がうまく機能していない」と言われ、なかなか自治会ができずにいました。自治会がやっと立ち上がったのは、去年の5月末。そのような時期に、ふんばろうから「ポケモンカーと屋台の子ども夏まつりの企画」を提案し、それから自治会の方々の尽力で、参加団体がどんどん増え、大規模な夏祭りとなったのでした。

 今年の夏まつりは(自治会の皆さんも)ぐっと落ちついていたように感じます。1年目と2年目の違いや仮設住宅という場所がまた過渡期にあることを感じさせられました。大森団地は私有地を借りて建てられた仮設住宅で、その借地契約は来年8月末まで。大幅に遅れている石巻市の災害公営住宅の着工状況をみると、契約の延長は充分考えられることではありますが、それでもゆくゆくは「市なり国の所有地に立地する仮設に集約される」との話もうかがいました。災害公営住宅で落ち着けるまでの道のりの難しさを感じます。
 なかなか先を見通せない状況もありながら、夏まつりへ向けた自治会の皆さんの盛り上がりは素晴らしかった。昨年はあまり熱心ではなかった「盆踊りの練習」も回を重ねて取り組まれ「もっと練習する—という声があがるので、もう一日練習日を設けました」と説明してくれた同自治会の阿部好廣会長の笑顔が印象的でした。
 仮設住宅では、「来年は…」という言葉を飲み込む状況ではありますが、ある一時期のことではあったとしても、それは「今を生きる」被災された方々への大きな力になった、そんなふうに思わせてくれる夏まつりでした。(菅原節子)

ボランティアが抱える問題点や課題をともに考える/JCN現地会議のご案内

2013-08-17 15:34:08 | 日記
 ふんばろう宮城プロジェクトの活動にもいろいろとご教示を受けている東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)事務局の池座さんから、宮城県内で支援活動を行っているボランティアなどが抱える問題点や課題をともに考える「第7回現地会議」の案内がありました。
 志を同じくする団体の責任者などへお知らせいただき、ぜひ参加していただければと存じます。
***
「第7回 現地会議 in 宮城」開催のお知らせ
 JCNでは、8月23日(金)、宮城県南三陸町ホテル観洋にて「第7回 現地会議 in 宮城」を開催いたします。

 JCNでは、被災地・被災者を支援している民間団体等の連携を促し、支援活動を続けるうえで抱える問題や課題を共に考える場「現地会議」を、被災3県にて定期的に開催しています。

 第7回にあたる本会は、東北・東北外の被災地における地域と一体となった長期的な支援活動「復興まちづくり」の取組みをご紹介し東北の地で支援活動に従事する関係者が、来る状況や課題を想像しながら活動を展開するためのヒントを持ち帰っていただくこと地域づくりに取り組む関係者と顔の見える関係をつくることを目的とします。
 宮城県を支援する多くのみなさまの参加をお待ちしております。

開催概要(予定)
【タイトル】
第7回 現地会議 in 宮城 『復興まちづくりを考える』
−人が集まり、つながり、元気になる地域づくり−

【日時】
2013年8月23日(金)12:00〜16:00(予定)※開場11:30
(会場の関係上、時間が変則となっております。ご注意ください。)

【会場】
南三陸ホテル観洋 多目的ホール「クイーンエリザベス」
http://www.mkanyo.jp/access/
http://www.m-kankou.jp/access/
(宮城県本吉郡南三陸町黒崎99−17)

【開催目的】
復興支援活動は「地域づくり」や「まちづくり」といった中長期的な地域資源
づくりの段階に移行しています。被災地域と全国の地域づくりに取り組むステ
ークホルダーをお呼びし、これから直面する状況や課題、またそれを乗り越えるための、知恵や経験を学びます。

【ご参加いただきたい方々】
・宮城県で活動しているボランティア団体・住民グループのみなさま
・復興支援に取り組んでいる団体・企業のご担当者のみなさま
・行政機関・社会福祉協議会の職員のみなさま
・その他、支援活動に関心のある全国の支援団体のみなさま

【お申し込み】
▼申込フォームからお申込みください。※おひとりずつお申し込みください。
http://www.jpn-civil.net/contact/genchi_kaigi_miyagi/form.html

【その他】
・当日は、マスコミ等の取材があります。
・一部の時間帯に限り、Ustreamによる動画配信を予定しています。
※会場の回線状況により音声のみの配信となる場合があります。
 ご了承ください。

【お問合せ先】
東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)
事務局:池座・岡坂
Tel. 03-3277-3636 or 090-6305-5942
メール: chiiki@jpn-civil.net
http://www.jpn-civil.net/