ふんばろう宮城プロジェクト

東日本大震災から発足した「ふんばろう東日本支援プロジェクト」公認団体として2013年4月から活動する復興支援プロジェクト

仮設住宅にお住まいの方々に音楽を〜演奏会への送迎支援を行いました〜

2016-06-27 09:32:15 | 活動報告
 6月26日(日)、仮設住宅に御住まいの方々を演奏会にご招待する際における送迎支援を行いました(具体的にはタクシーの手配です)。
 
 この取り組みは去年に引き続き行うもので、名取市を拠点に活動を行っている名取交響吹奏楽団(団長・折笠昭吉さん)から、「定期演奏会へ仮設住宅に住む方々を招待したいが、特にご高齢の方々の移動手段の確保が難しい。一緒に支援活動を行ってもらえないか」との依頼に応えてのものです。 

 名取交響吹奏楽団といえば、その実力は全日本吹奏楽コンクール全国大会で3年連続金賞を受賞するなど演奏技術は折り紙付きの団体ですが、定期演奏会でのステージ構成もバラエティーに富んだ楽しいもので、今回も1300人収容の名取文化会館が満席(立ち見!)になるほどの人気ぶりでした。
 
 さて、今回は仮設住宅に御住まいの方々30人あまりが招待され、そのうち移動手段がない方9人に対し3台のタクシーを手配させて頂きました。
 当日会場入り口でタクシーの到着を待っていましたが、次々とおめかししたおばあちゃんたちが高揚した面持ちでタクシーから降り立ち、嬉しそうに会場内に入っていきました。去年は「楽しかったやー」という感想を頂きましたので、今年も去年に引き続いて参加の方もいらっしゃったのでしょう。

 筆者も受付のお手伝いをした後、演奏会を拝聴しましたが、演奏のグレードの高さもさることながら、第二部の企画ステージではナレーションの東北放送の安東アナと団員さんとの掛け合いがなんとも言えず楽しく、会場内も笑いで包まれました(演奏会で笑いをとるのは結構難しいのですよ!)。聴衆のみなさんも日曜日のひと時、楽しんで聴いているのが伝わりました。

 終演後、会場の名取文化会館の職員さんにおばあちゃんたちをタクシーまでエスコートしてもらい、乗車を確認し、今回のミッションは終了しました。
 
 住宅の再建や復興住宅の完成〜入居により、宮城県内の仮設住宅もだいぶ空き家が目立ってきているとされております。それでも特に高齢者の方々の中では行き先が決まらず、歯抜けのようになった仮設住宅に暮らし続けている方も多い、と聞きます。
 今回の演奏会が、そんな仮設住宅に住むおじーちゃんおばーちゃんたちの気晴らしやお仲間との語らいのきっかけになってくれていたら、とても嬉しいことだと思いつつ会場を後にしました。(橋本信行)