「届けてもらった扇風機を小学校などへ回しても大丈夫だろうか」。
蒸し風呂のような教室で授業をうける児童や生徒…。行政側も学校へ優先的に配備するとしていた扇風機は、全国的に品薄状態が続きまだ配備されていない(7月24日時点)。
「扇風機の要望をあげた避難者には事情を説明して了解は得るので、先に子どもたちが教育を受ける環境を整えてやりたい」と、牡鹿郡女川町の佐藤憲光さんから訴えを受けたのは、訪問二度目の扇風機15台を届けた時だった。もちろん私の回答は「佐藤さんにお任せします」だ。
佐藤さんは同町の青少年健全育成推進協議会で会長を務める。自宅が津波の被害を受けて、現在、親戚宅の石巻市で生活している。だが、自分のフィールドはあくまでも女川町。毎日のように女川町の避難所へ足を運び、在宅避難者、介護施設の問題解決に取り組むほか、社会復帰を目指す軽度障がい者の施設などへも支援を行っている。
佐藤さんは震災から4ヵ月を経て、もっと自分たち(被災者)の「いま」を自発的に発信していかなければならないとの思いを強くしていた。待ちの姿勢ではなく、「自分たちの町をこうしたい」、「いまこの物資が最も必要だ」、「専門家からのアドバイスを受けたい」という住民の声を発信することで、避難者と支援者の認識が共有化され問題解決のスピードも速まる。発信ツールはインターネットとラジオ(コミュニティエフエム)。この取り組みによって、地域住民らのコミュニケーションを醸成させることにもつながる。
現在、石巻、女川町にゆかりのある5人が中心的となって、「繋/TSUNAGI PROJECT(27プロジェクト)」の本稼働を8月1日に控えて奮闘中だ。サイトへIDとパスワードを登録するとプロジェクトの取り組みを確認できるほか、直接支援(寄付)もできる。定期的なメールマガジンも配信され現地の生の声が送られてくる。ぜひ多くの方の登録をお願いしたい。
http://www.27p.jp/contribute/
避難者も着々と自立への道を歩み始めている。(こせきかつや)
* * *
繋/TSUNAGI PROJECTとは?
2011年3月11日東日本大震災から避難所の補助、支援を継続するさなか「まだまだ復興には時間がかかる」根本的な解決策すら見えない現状を強く感じました。
様々な支援、復興の形はあるが 被災地の声を尊重し反映することと継続的な支援を第一に、避難者と支援者をダイレクトにマッチングし、被災地発信の復興プロジェクトに対しての支援。これが出来れば、迅速な対応や的確な支援が実現するといった思いから復興プロジェクト自立支援サイトを立ち上げる経緯となりました。
宮城県石巻、女川地域周辺でモデルを作り、各被災地へ。何が起きて、どうなったのか?様々な問題が浮き彫りのなった今回の震災。想像出来なかった事が起き、この現実をどう次に生かすか。創造力、洞察力、探究心を養い、感受性を育てアイディアの創出をし、企画立案、そして行動する。身近な人、思い、地域、活動を繋ぎ、私たちは未来のために活動します。(プレサイトより引用)
蒸し風呂のような教室で授業をうける児童や生徒…。行政側も学校へ優先的に配備するとしていた扇風機は、全国的に品薄状態が続きまだ配備されていない(7月24日時点)。
「扇風機の要望をあげた避難者には事情を説明して了解は得るので、先に子どもたちが教育を受ける環境を整えてやりたい」と、牡鹿郡女川町の佐藤憲光さんから訴えを受けたのは、訪問二度目の扇風機15台を届けた時だった。もちろん私の回答は「佐藤さんにお任せします」だ。
佐藤さんは同町の青少年健全育成推進協議会で会長を務める。自宅が津波の被害を受けて、現在、親戚宅の石巻市で生活している。だが、自分のフィールドはあくまでも女川町。毎日のように女川町の避難所へ足を運び、在宅避難者、介護施設の問題解決に取り組むほか、社会復帰を目指す軽度障がい者の施設などへも支援を行っている。
佐藤さんは震災から4ヵ月を経て、もっと自分たち(被災者)の「いま」を自発的に発信していかなければならないとの思いを強くしていた。待ちの姿勢ではなく、「自分たちの町をこうしたい」、「いまこの物資が最も必要だ」、「専門家からのアドバイスを受けたい」という住民の声を発信することで、避難者と支援者の認識が共有化され問題解決のスピードも速まる。発信ツールはインターネットとラジオ(コミュニティエフエム)。この取り組みによって、地域住民らのコミュニケーションを醸成させることにもつながる。
現在、石巻、女川町にゆかりのある5人が中心的となって、「繋/TSUNAGI PROJECT(27プロジェクト)」の本稼働を8月1日に控えて奮闘中だ。サイトへIDとパスワードを登録するとプロジェクトの取り組みを確認できるほか、直接支援(寄付)もできる。定期的なメールマガジンも配信され現地の生の声が送られてくる。ぜひ多くの方の登録をお願いしたい。
http://www.27p.jp/contribute/
避難者も着々と自立への道を歩み始めている。(こせきかつや)
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繋/TSUNAGI PROJECTとは?
2011年3月11日東日本大震災から避難所の補助、支援を継続するさなか「まだまだ復興には時間がかかる」根本的な解決策すら見えない現状を強く感じました。
様々な支援、復興の形はあるが 被災地の声を尊重し反映することと継続的な支援を第一に、避難者と支援者をダイレクトにマッチングし、被災地発信の復興プロジェクトに対しての支援。これが出来れば、迅速な対応や的確な支援が実現するといった思いから復興プロジェクト自立支援サイトを立ち上げる経緯となりました。
宮城県石巻、女川地域周辺でモデルを作り、各被災地へ。何が起きて、どうなったのか?様々な問題が浮き彫りのなった今回の震災。想像出来なかった事が起き、この現実をどう次に生かすか。創造力、洞察力、探究心を養い、感受性を育てアイディアの創出をし、企画立案、そして行動する。身近な人、思い、地域、活動を繋ぎ、私たちは未来のために活動します。(プレサイトより引用)