ふんばろう宮城プロジェクト

東日本大震災から発足した「ふんばろう東日本支援プロジェクト」公認団体として2013年4月から活動する復興支援プロジェクト

身近な人、思い、地域、活動を繋ぐ・・・。自立に向かって立ちあがる女川魂

2011-07-30 22:25:42 | 活動報告
 「届けてもらった扇風機を小学校などへ回しても大丈夫だろうか」。
 蒸し風呂のような教室で授業をうける児童や生徒…。行政側も学校へ優先的に配備するとしていた扇風機は、全国的に品薄状態が続きまだ配備されていない(7月24日時点)。

 「扇風機の要望をあげた避難者には事情を説明して了解は得るので、先に子どもたちが教育を受ける環境を整えてやりたい」と、牡鹿郡女川町の佐藤憲光さんから訴えを受けたのは、訪問二度目の扇風機15台を届けた時だった。もちろん私の回答は「佐藤さんにお任せします」だ。

 佐藤さんは同町の青少年健全育成推進協議会で会長を務める。自宅が津波の被害を受けて、現在、親戚宅の石巻市で生活している。だが、自分のフィールドはあくまでも女川町。毎日のように女川町の避難所へ足を運び、在宅避難者、介護施設の問題解決に取り組むほか、社会復帰を目指す軽度障がい者の施設などへも支援を行っている。

 佐藤さんは震災から4ヵ月を経て、もっと自分たち(被災者)の「いま」を自発的に発信していかなければならないとの思いを強くしていた。待ちの姿勢ではなく、「自分たちの町をこうしたい」、「いまこの物資が最も必要だ」、「専門家からのアドバイスを受けたい」という住民の声を発信することで、避難者と支援者の認識が共有化され問題解決のスピードも速まる。発信ツールはインターネットとラジオ(コミュニティエフエム)。この取り組みによって、地域住民らのコミュニケーションを醸成させることにもつながる。

 現在、石巻、女川町にゆかりのある5人が中心的となって、「繋/TSUNAGI PROJECT(27プロジェクト)」の本稼働を8月1日に控えて奮闘中だ。サイトへIDとパスワードを登録するとプロジェクトの取り組みを確認できるほか、直接支援(寄付)もできる。定期的なメールマガジンも配信され現地の生の声が送られてくる。ぜひ多くの方の登録をお願いしたい。
http://www.27p.jp/contribute/

 避難者も着々と自立への道を歩み始めている。(こせきかつや)
*  *  *
繋/TSUNAGI PROJECTとは?
 2011年3月11日東日本大震災から避難所の補助、支援を継続するさなか「まだまだ復興には時間がかかる」根本的な解決策すら見えない現状を強く感じました。
 様々な支援、復興の形はあるが 被災地の声を尊重し反映することと継続的な支援を第一に、避難者と支援者をダイレクトにマッチングし、被災地発信の復興プロジェクトに対しての支援。これが出来れば、迅速な対応や的確な支援が実現するといった思いから復興プロジェクト自立支援サイトを立ち上げる経緯となりました。
 宮城県石巻、女川地域周辺でモデルを作り、各被災地へ。何が起きて、どうなったのか?様々な問題が浮き彫りのなった今回の震災。想像出来なかった事が起き、この現実をどう次に生かすか。創造力、洞察力、探究心を養い、感受性を育てアイディアの創出をし、企画立案、そして行動する。身近な人、思い、地域、活動を繋ぎ、私たちは未来のために活動します。(プレサイトより引用)

ふんばろうのつながりが西日本でも広がっています!

2011-07-28 10:05:06 | 日記
 ふんばろう東日本支援プロジェクに参加するボランティアの数は、全国で1000人を超えました。その多くがソーシャルメディアのフェースブックで情報交換をしながら、一つずつプロジェクトを立ち上げています。

 先日もボランティアの方が被災された方の「声」(以下転載)をフェースブックへアップしたところ、多くの人を介しながら福岡までその取り組みが広がりました。
 8/6に名取市の不二が丘小学校で地域のお祭りがあり、地域全体が壊滅した閖上(ゆりあげ)小の子どもたちが、現在不二が丘小学校に間借りしている縁でこのお祭りに参加することになったそうです。

 このお祭りで子どもみこしを担ぐのですが、不二が丘小の子どもたちはお揃いでハッピを着るそうなので、閖上小の子どもたちにも何か着せてあげたいということで、ハッピ230着を募集しています。

色もサイズもバラバラでOKだそうですので、ぜひご協力をお願いします。


▽宮城の児童に夏祭りの法被を 支援組織九州支部が募金呼び掛け(西日本新聞 7月28日付)
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/255597

 被災地支援のために、人と人とをつなげるツールを有効に活用したいと思います。(こせきかつや)

弾丸配送はハプニングが付きもの・・・?

2011-07-26 07:07:17 | 活動報告
 避難所へ扇風機などの支援物資を届ける“弾丸配送”(2回目)が24日に行われました。
 弾丸配送というネーミングは、宮城支部で一緒に活動する成田さんの命名なのですが、津波の被害で変わり果てた土地へ地図とケータイを頼りに車で移動するのはまさに弾丸。想定外のハプニングが続出する作業でした。

 先のエントリーで、名取市に本社を置くデンコードーさんから扇風機1000台を寄贈いただいたことを書きましたが、先週もさらに500台の寄贈を受けました。荷受けの際に同社の高橋正代表取締役副社長にも立ち会っていただき、「私たちにできることはやっていきたい。困った時はお互い様だから…」とのありがたい言葉も頂戴しました。さらに電気ポット4台もお預かりしました。

※写真右から2番目が高橋副社長

 今回の弾丸配送には7人のボランティアが参加。気仙沼市、南三陸町、石巻市、東松島市の4エリアへ約200台の扇風機を運びました。さらにヤマト急便米山営業所(担当・佐藤さん)にも約100個の集荷を依頼して岩手県の釜石市や陸前高田市などの避難所にも配送の手配をしました。

 私は気仙沼と南三陸エリアをまわったのですが、初っ端から登録された住所に家がありません。電話で確認してみると「ごめんなさい。いま避難所にいるのだけれど、慌てて伝えたから以前の住所を登録してしまった」とのこと。また、当日は志津川中学校でイベント(FNS27時間テレビ)があったため、そちらへ出かけている方も多く「あぁ今から家に戻りますから」という場面もあり、思った以上に時間を要しました。

※気仙沼市本吉町・小泉中学校避難所へお届け

 体育館などの避難所では扇風機でしか体感温度を下げることができません。現地ではとても手に入れることができない扇風機はとても重宝されています。

 約6時間の弾丸配送は肉体的にはタイトな作業でしたが、終わってみれば何とも言えないそう快感。「どうもありがとう」のひと言で疲れも吹き飛びます。

 昨晩から、ヤマト便で扇風機を配送した避難者からお礼の電話が掛ってきました。受話器の先ですすり声をあげながら「どうもありがとう」と言われると、私も目頭が熱くなり自然と涙がぽろぽろ…。「一緒に乗り越えていきましょう」としか言えませんが、被災者の自立サポートを続けていきたいとの思いをさらに強くしました。(こせきかつや)

【ふんばろうタイムズ】 No.10 / 2011.7.23発行

2011-07-25 01:46:52 | ふんばろうタイムズ
『ふんばろうタイムズ』は、プロジェクト内外の動向をお伝えするWeb新聞です。

▽7.23付「ふんばろう」的トップニュース
◎前号に引き続き、いよいよ近づいてきました第3回家電プロジェクトのお知らせです。
 収集は、7月24日(渋谷区・中野区・大田区・山梨県富士吉田市)・31日(東京都府中市)。
 そして配布は、7月31日(宮城県石巻市)・8月1日(宮城県南三陸町)他。
 7月31日〜8月1日に宮城県石巻市で行われる年一度のお祭り「川開祭」に合わせた大規模な家電プロジェクト。ぜひ皆様ご協力お願い致します!
詳細:http://bit.ly/nowEBg

◎メディア班から緊急のお知らせです。
1) 8/5〜8/12の間で、気仙沼で活動をされる方いらっしゃいませんか?
 熊本朝日放送の取材班が気仙沼へ行きます。その時に活動している様子の取材をさせて頂ける方を探しています。話題性が強ければ、テレ朝での番組にも取り上げてもらえるかもしれないとのことです。
2)  熊本朝日放送に出演できる熊本県在住の方を募集中です。
 該当の方はメディア班まで連絡をいただくか、詳細:http://on.fb.me/mYpQB5
こちらへコメント記入をお願いいたします。

◎前号でお知らせしましたデンコードー支援扇風機1000台が続々と被災地へ届けられています!

◎ハンドメイド班が制作したシュシュ・アクリルたわしも続々と被災地へ届いています!

▽西條氏&プロジェクトの媒体露出情報
◎2011/7/26(火)NHK-FM「大貫妙子の懐かしい未来」
※23:00〜24:00 OA 西條剛央 ゲスト出演

ふんばろう公式サイト
http://fumbaro.org/
http://mob.fumbaro.info/ (携帯用)

▽編集後記:二度目の女川行きから戻ってきたばかりで、今週のふんばろうの動きを追いかけている最中の大西です。現地に行ってみて、扇風機がない昼間の暑さがどのくらいかわかりました。あれはきついです。なんとか皆さんに扇風機をお届けしたい!と強く思いました。
今週末は、いよいよ家電の一大プロジェクトが始まります。皆様、ぜひご協力ください。
ふんばろうタイムズは、今後も各グループの最新情報をお知らせしていきます。ご愛読の程、お願いいたします!!(大西)

発行元:ふんばろうタイムズ編集部@メディア班
※次回第11号は7/30(土)発行予定です。

「俺、持っていってあげるよ」 絆JAPAN代表 笠原正好さん

2011-07-21 05:21:46 | 活動報告
 フェースブックで知り合った「絆JAPAN」で代表を務める笠原正好さんは、これまで何度も宮城県をはじめとする被災地へ支援物資など運んでいただいてる方です。それも長野県諏訪にあるご自宅からです。

 今回はデンコードーさんから寄贈された扇風機1000台の配送でも協力していただきました。配送先が多いと配送費用もそれなりにかかります。できるだけ現地のボランティアの方に運んでいただいているのですが、大口個数(集団避難所)の配送などは輸送会社へお願いするしかありません。どうしようかと悩んでいたところに笠原さんからメールが届いたのです。

 「俺、持っていってあげるよ」

 笠原さんは今週火曜日に雄勝町の避難所へ「畳」を運んでこられて、被災者宅で作業。その足でふんばろうの倉庫がある登米市で扇風機90台をトラックに積み込み。翌日、岩手県陸前高田市の市役所や施設など4カ所の避難所を回って「扇風機を待っている」避難者へ届けていただきました。

               ※笠原さん(右)と山田さん
 ボランティア活動を通じて、さまざまな出会いがあります。初めてお会いした方でも「(被災して)困っている人のために何とかしたい」という共通した目的があるので、コミュニケーションを取るのもスムーズ。情報交換をしながら、会話も弾むものです。
 いろいろな方とつながりながら、ふんばろうの活動も広がっています。(こせきかつや)