朝、7時半ごろ・・・晴れた日は自転車で妻のリハビリの順番のカードを
取りに近くの整形外科へ向かう。
その途中、小学校の集団登校の生徒たちの幾つかのグループに
出会う。
私の住むマンションにも何組かが並んで全員が揃うのを待っているが
住宅街を走り幾つかの信号のない交差点を過ぎる頃には別の小学校の
子供たちの集団を幾つも見かける。
先頭に立ち、体格や仕種から高学年でリーダーだと思える子供にも
いろいろなタイプがいて、私や他の自転車や車が近づいた時に
集団に向かって声をかけたり、手で合図を送ったりする子もいれば
ただ黙々と先頭を歩く子もいる。
毎回それぞれの集団の様子を興味深く見ると、並ぶ子供たちにも
いろんなタイプがいるのは当然のことながら、話に夢中になり、
列が乱れることもしばしば・・・
そんなときのリーダーの行動にも興味があるので自転車をゆっくりと
走らせて様子を見ることにしている。
集団登校の意味を理解し、自分の役目を果たすため、後続の子供たちの
動きに常に注意を向け、その都度声をかけ下級生を気遣うリーダーも
いれば、ただ、先頭にいるだけ・・・という感じで歩く子もいる。
今、集団登校は全国の60%ぐらいの小学校で行われているということを
聞いたことがある。
私たちの子供の頃には見かけなかった集団登校に最近は『むしろ危険』
『子供同士のトラブルが多い』『親の負担も大きい』などを理由に廃止を
求める声と『いつ現れるかわからない不審者などを想定するとやはり
集団のほうが安心』という意見もあり、度々論争も起きているという。
集団登校は基本的には小学校が主体となって決めるものらしいが
PTAや自治会の協力なども必要であるらしい。
私の住む町では車が多く通る道路ではお母さんたちが交代で旗を振り、
通行する車に停止などの協力をしてもらうような活動もしている。
集団登校は見ても集団下校を見たことがないのはどうしてだろうか。
不審者による子供たちの被害は下校時に多く発生しているという。
今は働くお母さんたちも多く、集団登校のメリットはいくつもあるようだが
デメリットも含め、私たちも他人事と思わず、何か協力できることがあれば
やらなければならないと思う。