サイコロジスト101

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健康心理学、生理心理学、ストマネを学びましょう!

心理学研究法(1)

2009-09-28 14:54:20 | Weblog
心理学研究法が今日スタート。

第一回目の今日は、イントロを抜かしてさっそく中身のイントロ。

いろいろなアプローチがありますよというお話でした。

哲学の中に入っていた心理学。

もちろん、思索中心の文献読んで考えて認識論を語るスタイルがコア。

小説を書きたい人が学ぶ心理学も、基本はこのあたりか。

そして科学的心理学。私たちが学んできた、行動科学としての心理学。

実験を重んじ、データに基づいて仮説をたてる帰納法的アプローチをとるか、理論や仮説から演繹法をとって本質に迫るかという最もメージャーでオーソドックスな方法。

3番目が臨床的アプローチ。経験重視で直感型の働きかけをするもので、学生や一般のかたが心理学といえばこれだとおもっているもの。

そして、社会へ向かって役立つ実践方応用重視のフィールドアプローチ。調査の要は研究法。きっちり教えさせていただきます。

さいごに工学的なアプローチで、コンピュータを使ったシミュレーションアプローチでしょうか。

こうしたさまざまなアプローチが許されています。

さて、1年次生のみなさんは、どのアプローチに最も興味をもちますか?

すでに決まった人がいたら、それをさらに勉学によって深めましょう。

まだ決まっていない人は、4ヶ月あまりの受講期間で1つ2つに絞っていきましょう。

ちなみに私は大学1回生のときは行動主義に憧れ、動物の生理心理実験にとても興味をもっていました。卒論研究を教授から言い渡されたときから、人間の瞳孔反射の条件づけ実験をすることに集中して勉強を始めました。

実験室的アプローチですね。Psychological Bulletinというレビュー雑誌から研究史をまとめたものをみつけ、共同研究者の同期生の女性と指導にあたっていただいたH医大の助手の先生とで2ヶ月かけて輪読&翻訳したのが研究らしい研究の第一歩。

そのあと、機械の操作を学び、データ処理を学び、電気回路作りを覚え、実験装置を作り、実験プログラムを作って修士論文の研究へと羽ばたくのでした・・・ああ懐かしい。

大学1年次生だったら、とにかくいろんなアプローチがあることを知ったうえで、どれがいちばん自分の興味の的かを考えていくのがいいでしょうね。

今日はそうした意向も出席カードに書いてもらいましたね。

では、来週・・・・


2009/9/28・記