虚偽検出とは何か?・・・・
10月2日金曜日の3年次生ゼミに、関西国際大学の中山誠教授が参加してくださいました。
研究の打ち合わせでみえたついでに、3年次生のゼミで話をしてもらいました。
中山先生は、この3月まで静岡県警察本部の科学警察研究所で精神生理学的虚偽検出の専門官として奉職しておられました。
実は私の長い研究仲間。PPI研究の初期のことです。
1980年の英文論文と、1983年の日本語論文(心理学研究)の共著もあるくらいです。
Yamada, F., Yamasaki, K., Nakayama, M., & Miyata, Y. Distribution of eyeblink amplitude recorded by an electrode hookup : Re-examination. Perceptual and Motor Skills, 1980, 51, (1), 1283-1287.
山田冨美雄・中山 誠・宮田 洋 反射喚起と先行刺激抑制効果の独立性:ヒトの驚愕性瞬目反射を指標として.心理学研究, 1983, 53, (6), 383-386.
また、平伸二・中山誠・桐生正幸・足立浩平(編)「ウソ発見:犯人と記憶のかけらを探して」(北大路書房、2000年)では、分担執筆させてもらいましたよね。
で、今回は、ポリグラフ検査の実際をお話いただきました。
A新聞社支所爆破事件や某殺人事件の容疑者の実例の話など、臨場感あふれるお話を交えた生理心理学の応用実例を熱くかたってもらいました。
SCR(皮膚電気伝導反応)や、脈波、血圧、呼吸をみているだけで、どのように真犯人しか知り得ない事実を発見することができるのか、よく勉強できたはずです。
3年ゼミ生諸君は、新生理心理学2巻の中山先生執筆原稿には目を通していたようで、理解している様子ではありましたが、どうでしたか?
卒論を来年に見据えて、これから論文読みに励んでもらうのですが、まずはポリグラフ検査に興味をもった人は、最新の生理心理学と精神生理学の特集号をみなさいというお話でしたね。
今週のゼミでは、各人に、論文を1つ渡す予定です。楽しみにしておいてください。
ぜひがんばって読み進めてください>T君!!
写真はその後、PPI研究で卒論を書くAさんなど研究仲間と岸辺のそばたつで懇親会をした後の記念写真でした。
2009/10/06・記