今回のベルリン出張の目的は、SPR-49回大会に参加し、ポスター発表をすることです。
SPRとは、Society for Psychophysiological Researchといって、精神生理学/心理生理学という学問の研究団体としては老舗格の学会。
米国を中心に、ヨーロッパ(ドイツ、イギリスが中心で旧ソビエト、現ロシアを含む)、アジア(日本、中国、韓国など)の心理学・精神医学・神経生理学・ブレインサイエンスを専門とするメンバーが中心。
IOP(International Organization of Psychophysiology)などが後から出来ましたが、SPRが最も古く権威ある学会とされています。
日本語に直せば、「心理生理学会」。米国・カナダで毎年大会が開催されるとともに、4年に一度はヨーロッパで開催。
1960年に第一回大会が開催されました。
私は20年前の1989年にニューオリンズで開催された第39回大会がデビューです。
ワシントン大学セントルイス校のJ.Stern先生から招聘していただいて、シンポジウム「医学・心理学における瞬目研究」で日本の研究の現状を約20分間しゃべりました。
今でも想い出します。ニューオリンズの学会に行くために、サンフランシスコで2泊し、Joh Kamiya先生宅を訪問。
時差ボケまなこでベイブリッジを見学し、ドジャーズ球場や行き交う路面電車をながめ、ごちそうに舌鼓をうった二日間。
で、その翌日。ニューオリンズに向かう飛行機が飛び立ったとたん、サンフランシスコで大地震が発生。
1時間あとの便だったら、飛行機が飛ばないという大変な事態。
でも、その地震に気づいたのは飛行機が飛び立ってしばらくたってから。何やらスチュワーデスがしゃべてる。男の声も何か叫んでいる。
早口の英語で、何がなんだかわからない。ドジャーズスタジアムがどうのこの、空港がどうのこうのというフレーズだけが耳に残っていました。てっきり、ワールドシリーズの結果を言ってるんだ・・・などとおもっていたんですが、それが地震発生と空港閉鎖の連絡だったことが後で判明。
ニューオリンズ空港からホテルに深夜辿り着いて、出前ピザの到着を待ちながら、いっしょに行った仲間(片山君、中山君、中川さん)とバーボンとビールでわいわいテレビを観ていて、、
「あ、地震が起こったんだ。昨日行ったベイブリッジがこけてる」
などと深夜までテレビに見入った次第。
学会では初めてなのでビデオカメラを持参して、有名なスター級研究者の講演やシンポを録画。
そして自分のシンポの前日、ウェイクフォレスト大学のTerry Blumenthalが企画した眼輪筋EMG測定法のワークショップで日本の現状などをしゃべらされ、F.K.Graham教授一門の(当時)若手研究者と親しくなりました。
Stern先生も参加して、EOG(眼電図)記録にのる筋電図の意味をOHPを使って解説されました。
あとで、どうだ、おれの英語、ドイツなまりはなかったかな?と私に質問されました。私に分かるわけもないので、素晴らしいお話でしたと伝えました。
そしてシンポ当日。朝早く食事会を設けてもらい、ボストンカレッジのJoh Tecce教授と、デラウェア大学の精神科医C.N.Karson教授と発顔会わせ。えらい緊張したのを覚えています。添付の写真は、3年前の学会で久しぶりに会ったカールソンとのワンショット。
シンポジウムでは、スライドプロジェクタをスターン先生が自ら操作してくださり、逆さのスライドを戻してもらったりしつつ、なんとか役目を終えたのでした。
あれから20年がたつんだとしみじみおもいつつ、旅の準備です。
今回は地震も台風もテロもない平和な旅になりますように。
2009/10/18・記
SPRとは、Society for Psychophysiological Researchといって、精神生理学/心理生理学という学問の研究団体としては老舗格の学会。
米国を中心に、ヨーロッパ(ドイツ、イギリスが中心で旧ソビエト、現ロシアを含む)、アジア(日本、中国、韓国など)の心理学・精神医学・神経生理学・ブレインサイエンスを専門とするメンバーが中心。
IOP(International Organization of Psychophysiology)などが後から出来ましたが、SPRが最も古く権威ある学会とされています。
日本語に直せば、「心理生理学会」。米国・カナダで毎年大会が開催されるとともに、4年に一度はヨーロッパで開催。
1960年に第一回大会が開催されました。
私は20年前の1989年にニューオリンズで開催された第39回大会がデビューです。
ワシントン大学セントルイス校のJ.Stern先生から招聘していただいて、シンポジウム「医学・心理学における瞬目研究」で日本の研究の現状を約20分間しゃべりました。
今でも想い出します。ニューオリンズの学会に行くために、サンフランシスコで2泊し、Joh Kamiya先生宅を訪問。
時差ボケまなこでベイブリッジを見学し、ドジャーズ球場や行き交う路面電車をながめ、ごちそうに舌鼓をうった二日間。
で、その翌日。ニューオリンズに向かう飛行機が飛び立ったとたん、サンフランシスコで大地震が発生。
1時間あとの便だったら、飛行機が飛ばないという大変な事態。
でも、その地震に気づいたのは飛行機が飛び立ってしばらくたってから。何やらスチュワーデスがしゃべてる。男の声も何か叫んでいる。
早口の英語で、何がなんだかわからない。ドジャーズスタジアムがどうのこの、空港がどうのこうのというフレーズだけが耳に残っていました。てっきり、ワールドシリーズの結果を言ってるんだ・・・などとおもっていたんですが、それが地震発生と空港閉鎖の連絡だったことが後で判明。
ニューオリンズ空港からホテルに深夜辿り着いて、出前ピザの到着を待ちながら、いっしょに行った仲間(片山君、中山君、中川さん)とバーボンとビールでわいわいテレビを観ていて、、
「あ、地震が起こったんだ。昨日行ったベイブリッジがこけてる」
などと深夜までテレビに見入った次第。
学会では初めてなのでビデオカメラを持参して、有名なスター級研究者の講演やシンポを録画。
そして自分のシンポの前日、ウェイクフォレスト大学のTerry Blumenthalが企画した眼輪筋EMG測定法のワークショップで日本の現状などをしゃべらされ、F.K.Graham教授一門の(当時)若手研究者と親しくなりました。
Stern先生も参加して、EOG(眼電図)記録にのる筋電図の意味をOHPを使って解説されました。
あとで、どうだ、おれの英語、ドイツなまりはなかったかな?と私に質問されました。私に分かるわけもないので、素晴らしいお話でしたと伝えました。
そしてシンポ当日。朝早く食事会を設けてもらい、ボストンカレッジのJoh Tecce教授と、デラウェア大学の精神科医C.N.Karson教授と発顔会わせ。えらい緊張したのを覚えています。添付の写真は、3年前の学会で久しぶりに会ったカールソンとのワンショット。
シンポジウムでは、スライドプロジェクタをスターン先生が自ら操作してくださり、逆さのスライドを戻してもらったりしつつ、なんとか役目を終えたのでした。
あれから20年がたつんだとしみじみおもいつつ、旅の準備です。
今回は地震も台風もテロもない平和な旅になりますように。
2009/10/18・記