サイコロジスト101

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健康心理学、生理心理学、ストマネを学びましょう!

2010年6月8日の健康心理学「禁煙支援」

2010-06-14 02:47:04 | Weblog
先週(6月8日)開講の健康心理学は、本学でとりくんでいる学者内禁煙支援活動についてお話ししました。

使った資料を添付します。

2006年秋からの取り組みの概略や、大学院共同研究費、科研費などの支援をうけて行ってきた経緯もお話しました。

最後に、最近の活動として、

1 1週間禁煙おためし実験

2 女性の喫煙開始阻止キャンペーン

3 禁煙マナーキャンペーン

4 再喫煙者へのサポート

についてお話しました。このブログでも紹介しているところです。

また、禁煙行動の形成に役立つ行動科学として、

1 禁煙行動習慣形成の自己意思決定

2 行動分析(セルフモニタリング)

3 喫煙行動に関係する環境の発見(起床時、食後、ストレス、緊張、執筆、会話、喫煙仲間)

4 喫煙行動を生む環境操作(酒席・喫煙者回避)

5 代替行動の習得(ニコチンパッチ、水、氷)

6 報酬による強化(外的強化から自己強化)

7 禁煙行動持続の自己効力感

8 喫煙への誘惑を押さえる自己効力感

などをあげました。

健康心理学は、禁煙行動を修得してもらうのに大いに貢献しています。

今週の健康心理学は、健康リスク要因のうち、「事故」についてお話します。

2010/06/14・記


2010年6月14日の心理学概論の資料です

2010-06-14 02:02:12 | Weblog
明日、2010/06/14 の心理学概論でつかう資料です。

先週から記憶について学んでいます。

無意味綴りをつかった記憶実験、有意味語を使った記憶実験。

どちらが覚えやすかったでしょうか?

もちろん、意味のある語のほうが覚えやすかったですね。

記銘、保持、想起の3過程で、記銘にあたるところは、学習でいう経験でしょうか。

いちど記銘したことは、脳のどこかで保持されているのですが、なかなか想起できないことがあります。

消えてしまったのか、別の記銘にって想起しにくくなってしまったのでしょうか。

これは、記憶の忘却にかかわる2つの理論、減衰説と干渉説にあたりますね。

感覚記憶、短期記憶(作業記憶あるいは作動記憶)、長期記憶という3種の記憶についても学びました。

いろいろ記憶のテストをしましたが、今回も面白い記憶にまつわるテストを行います。

楽しみにしておいてください。

脳の中の記憶の座についてもお話しましょう。

2010/06/14・記

ストレス日誌

2010-06-14 01:51:14 | Weblog
ストマネの授業で配布した、ストレス日誌です。

どんないらつくことがあったか、

どんないやなことがあったか、

どんな腹が立ったことがあったか、

どんなむかつくことがあったか、

どんなひやひやしたことがあったか、

などを回想しましょう。そして、

いつ、どこで、だれが、なにをしたときにそれがあったのかをみてみましょう。

次に、ストレス反応は、どんなだったかを、

1)身体
2)心
3)行動

の3面から記録しましょう。

そして、そのとき、どのようにしてそうした不愉快な状況をしのいだのでしょう。

そしてその結果はどうでしたか?

このような記録を顧みて、うまくいかなかったのは何故かを考えてみるのもいいでしょう。

先週休んだ人は、これをダウンロードしてプリントし、書き込んで次週提出してください。


2010/06/14・記

2010/06/11ストマネ:論理的に考える

2010-06-14 01:46:06 | Weblog
2010年6月11日のストマネの授業で使用した資料です。

アルバート・エリスの論理療法の考え方を下地として、ストレス日誌を書いてみました。

あなたの中に、どんな不合理な信念が存在するか、気づきましたか?

気づくためには、

1 冷静になる

2 客観的になる

3 ありのままの自分を感じる

4 別の観点を探す

5 他者の立場にたつ

といったことが必要でしょう。

来週は、あたりまえに考えるための練習をしましょう。

2010/06/14・記


PGS-106

2010-06-07 02:23:12 | Weblog
PGS106は6月5日(土)に開催されました。

2時から5時半まで。

たっぷり3時間、宮脇 稔先生の話に堪能しました。

心理士国家資格について30分くらいの予定が45分を超えました。

これは、ここでは書けない事が多いんですが、民主党政権が今後どうなるかによって心理士資格は左右されるかもという話題。

休憩のあと、宮脇先生にお願いしていた「精神病とストレスそしてたばこ」の話。

これが、めっちゃおもしろい。

精神病院とたばこの関係ってとても面白い歴史なんですね。

閉鎖病棟であったころ、つまり精神病のひとが措置入院を余儀なくされていた頃、たばこは配給制だったんですって。

男性の喫煙率が80%超のころ、精神病院の患者さんも医療スタッフもほとんど喫煙者。

きゅうくつな閉鎖病棟では、喫煙はかっこうの息抜き。

喫煙所は、患者同士のいこいの場。

1975-7年のころ。私も実はその辺りに週1度某精神病院で心理士やってたので覚えています。

医局にはもちろん灰皿があり、吸い殻が山のようになっていました。

向精神薬がまだ余り効かなかったな、あのころ。

1985-6年になると、法律がかわって開放病棟が増えてきた。タバコは自由に買って吸えるようになっていました。

病院のタバコショップはたいへんもうかったようです。

1995年を過ぎると、病院内禁煙のおふれが。浅香山病院も然り。

そして健康増進法が出てからは、病院敷地内前面禁煙。

喫煙者の患者さんは、屋外の喫煙所や、公共の喫煙可能な施設(喫茶店や駅前広場)に。

そして今、そうした公共の喫煙場所も減ってきて、精神病患者さんの喫煙率も一頃の半分以下になったんですって。

現在でも精神病の患者さんの喫煙率は、他の病気の患者さんに比べて高いようです。

タバコが、ニコチンが、向精神薬と似た効果をもっているのが一因というのが私の仮説。

今やっている、一週間おためし禁煙実験の結果が、この仮説を証明してくれるはずです。

たのしみに。

研究会の後、いつものようにたこ一にて懇親会。

宮脇先生の小学校時代のお友達も参加して楽しい一時を過ごしました。


2010/06/07・記

6月の禁煙キャンペーン

2010-06-07 02:12:43 | Weblog
写真は、5月第一周に実施したキャンパス内禁煙キャンペーンの成果。

学舎内、学舎外にポイ捨てされているタバコを拾い集めたもの。

OHSホール入ったところにディスプレイしてました。

5/10 236本
5/11 150本
5/12 160本
5/14 128本
5/14 185本

と言った具合。いずれもキャンパス内のポイ捨て数は日を追うごとに減少したものの、庄屋学舎前からC棟への歩道、踏切あたりなどでは減る様子がない。

学生の仕業とはおもえないんですが、マナー悪いね。

そしていよいよ今週から、6月のキャンペーン開始です。

昼休みに、ばけつをもった仲間が、マナーの悪いポイ捨てタバコを拾ってまわります。

関心のあるかたは、ぜひいっしょに回ってください。

歩きタバコやめてネプロジェクトを開始したいとおもいます。

酒井君が作った詩をアップしておきます。

ーーーーーーーーーーー
「歩きタバコが目に入る」
ーーーーーーーーーーー
いろんな人が とおる道
目線を低く してみれば
前から近づく 車いす
母に押される ベビーカー
手押し車の おばあちゃん
あなたの煙が 目に入る
真っ赤な炎の タバコです

歩きながらの 喫煙は
目線の下の 人たちに
危険をいっぱい 振りまいて
顔の高さに 火の玉と
くさい煙を あびせます
彼らの迷惑 考えて
優しい人なら 考えて

歩きタバコは あきまへん
見知らぬ人の 健康を
知ってか知らずか 奪い去り
気分も害する この煙
あなたの美貌も 健康も
明るい未来も 暗くする
タバコはやっぱり やめなはれ

作:酒井建志

2010/06/07記

驚きの政権離脱

2010-06-02 18:46:15 | Weblog
朝、仕事の前にテレビニュースみてたら、首相は辞めないと何度も連呼。

仕事に出て昼過ぎに梅田を通過し西宮北口から乗ったタクシーの運転手さんと、いつものように日常談義。

私「今日はまた暑いですね-」

運「ほんま、暑いですな」

私「先週は冬やったのに、今日は夏ですな」

運「ほんま、こまったもんです」

私「不順なんですな。寒うなったり暑うなったり」

運「政治もどないなりますねんやろ」

私「そうですな。普天間のこともあって大変ですな」

運「次は、管さんですかな」

私「え、っというと・・・」

運「昼前に、退陣きまりましたで。小澤さんもつれて辞めるそうです」

わたしは驚きました。

私「まさか、朝辞めないと言ってた人が、11時には辞めるという。すごいポーカーフェース。

運「鳩山さん、いいタイミングですね。引け際よろしい。」

いやはや、車のラジオでずっとそのニュースだったんだとか。

私は仕事&移動中で眼中に無しの状態。驚きました。

次は、どなたが政権の主になられるのでしょうか。

マスメディアのパッシングで首相が退陣っていう話、いったい何度目なんでしょうね。

支持率20%切ったら、こうも簡単に辞める判断をされるとか、なかなか鳩山首相も空気を読むのが早かったんだ・・・

2010/06/02・記





本日の健康心理学は「アルコールと健康」の話

2010-06-01 11:03:20 | Weblog
本日4時間目に開講の健康心理学で使う資料です。

できたら事前にダウンロードしておいてください。
(といっても、大学でダウンロードしてプリントするのって大変だっていう意見を聞きました。印刷して配布するというのもいいけど、なんとかできるといいですね。)

ようは、お酒は飲み過ぎると身体に悪いっていう話。

いろんなレベルでアルコールは控えなくてはならないのですが、どうもこのごろの日本人は、何かあるとアルコールで発散!なんてやりますよね。

はたしてこれが私たちのいう健康(ウェルビーイング)と言えるのでしょうか。

学生諸君には、とくに今日の授業でいいたいことがあります。

よく聞いておくように。

2010/06/01・記

禁煙支援ポスターの優秀作品投票所できました

2010-06-01 10:38:40 | Weblog
医療のヘルスプロモーションの授業で作ったポスターへみてくれましたか?

現在、健康支援センター(庄屋A棟7F)前の壁に掲示しています。

どのポスターが印象的だったか、女性をターゲットとした禁煙啓発ポスターとしてどれが適切か、判定してください。

すでに健康心理学の授業をとっている人たちからは投票を得ております。

私のメッセージへのコメントのほか、私へのメール、健康支援センターへのメールでも受け付けています。

また昨日からは、投票箱も設置しましたので、健康支援センター前の投票箱に投函してください。

そのおり、学籍番号と名前も記入してください。

優秀ポスターが確定したら、コピーなどして学内に掲示させていただきます。

また、優秀ポスターを選んだ方のなかから抽選で、景品をさしあげます。

2010/06/01・記

禁煙支援者の声:厚労大臣コメントから

2010-06-01 10:31:24 | Weblog
添付の文面は、厚労省のHPからダウンロードしたもの。

厚労大臣がある会合で述べた禁煙支援の声、コメントです。

日本人の健康行政を司る機関の長がこうしたコメントを単にシンポジウム会場で述べるだけでは弱いですね。

できたら、テレビで記者会見でもして、やってほしいものです。

あるいは、テレビコマーシャルもいいでしょう。

普天間基地問題で頓挫し、社民党と分かれた鳩山民主政権が危ないことばかりがテレビニュースのターゲットでは困ります。

国民の健康を、行政府の長として訴えるのなら「禁煙運動への協力宜しく」と今こそ言って欲しいと思うのは私だけでしょうか。

厚労省はこの1週間だけ禁煙なんだそうです。

役人も、政治家も、禁煙に前向き発言+具体の行動を国民に示すときだとおもっています。

子ども手当も大切だけど、子どもに副流煙を吸わせない手当=親の禁煙治療手当も大切ですが・・・

少子化に歯止めというなら、母親の喫煙抑止策を語ってからにしてくれませんかね。

なにやら、愚痴ばかりの私でした。

2010/06/01・記



医療のヘルスプロモーション100531禁煙商品ターゲット

2010-06-01 10:17:56 | Weblog
昨日開講の医療のヘルスプロモーション(2010年05月31日)で配布した資料です。

読みにくい小さな文字を拡大しております。

禁煙行動をとるべき対象者を皆さんに考えてもらいました。

いろいろな対象者がピックアップされました。

禁煙ヘルスプロモーションを一つの商品とすると、どんな顧客がいるかというマーケッティング調査をしますよね。

まだ吸ってもいない子どももターゲットですが、商品の内容は、「喫煙開始しない工夫」といったところ。
キャッチコピーは
「吸わない人生が大切です」
「たばこ吸ってると女の子にもてないよ」
などでしょうか。

成人してタバコを吸っている社会人をターゲットとするならどうでしょう。
商品の内容は、
「オフィスで禁煙・喫煙場所で喫煙」
といったマナー徹底パッケージでしょう。

おそらく、キャッチコピーは
「タバコを吸ってると出世しませんよ」でしょう。

で、中高年になった人にはどうでしょう。
タバコによる健康被害が目の前というハイリスク者が多いでしょう。
商品としては、「健康被害をストップする禁煙の工夫」パッケージでしょう。
キャッチコピーは、
「心臓発作は怖い、すぐ禁煙!」
のようなものから、
「肺は悲鳴をあげだした。今なら間に合う禁煙!」
まで。

で、こうした中高年のターゲットの中でも、まさにハイリクス者はというと

糖尿病患者さん

ではないでしょうか。
というわけで、糖尿病について勉強してみました。

来週はもう一つのハイリスク者をあぶり出しましょう。
なんでしょう?
受講生の皆さんは気づいていないんですが・・・・

2010/06/01・記