A組の様子です。
真っ白だった「まめMeのもと」に色をつける活動です。
お花紙で着色していきました。
お花紙のような繊維のある、薄い紙の特徴を体験しながら活動しました。
顔の部分を最初にオレンジ色の紙で着色しました。
薄橙色を使わないことに疑問を感じていました。
「なんだか日焼けした人みたい…」
なんだか不満そうです。
これには理由があります。
この後、薄橙色を貼り付けていくのですが、薄めの色は透けるため白地だと覆った部分が分かりにくく、濃い色だと肌の色に影響が大きいからです。
先生が言うのだからちゃんとやらなくちゃ…みたいな雰囲気で作業が進みました。
ようやく薄橙色に着色していきました。
安心したようです。
「先生、オレンジ色が消えません!」
お花紙がぬれているため、下のオレンジ色が透けて出てきました。
糊で溶いた水を含んだお花紙は乾くと最後に張り付けた色が強く出ます。
溶くものを変えるとまた違った効果があります。
今回は、乾いた後とぬれている状態の色の違いを知るために必要な体験でした。
「へたくそな作品」はありません。
「思い通りにならなかった作品」は存在します。
思い通りにするためには素材の特徴を知ること、体験を重ねることが重要です。
思い通りにならなかったことは、第三者にはとても魅力的なことがあります。
そのことに気づくには素直な気持ちでの交流が必要です。