食育マイスターのひとりごと

食育マイスターが日常のひとりごとを綴っています。

実家の話④

2023-08-21 09:57:59 | 日常
中学の卒業式で、先生に

『○○(私)は最後、もう少し成績が伸びると思っていたよ!』と言われた。

まさか、勉強していると母に怒られるなんて、言えるわけもなく。


一時、母に、父が行きたかった私立の高校を勧められたことがある。

父の夢だったんだけど、妹や弟は学力が足りないから

そこに行けるのは私だけだと。(父の夢を叶えろ!)

いやいや、ちょっと離れた公立高校が交通費が高いでダメっていうのに

私立とか何言ってんの?

それなら、交通費が高くても、結果的に行きたかった進学校の方が安く済むし

滑り止めで私立を受けることを許して欲しかったんだけど。

もちろん、受けませんでした。


中学の卒業記念に、小学校の担任の先生から

ちょっと高めのボールペンをもらった。

大事に使っていたんだけど

高校生のある日、宿題をやっていたら

案の定、母が激怒!! 

『お前は本当に何も家の事をやらない!!!』で、

その大事にしていたボールペンを破壊されたことがある。

ちなみに、毎日茶碗を洗い、何なら洗濯もし、廊下も掃除。

母は自分で作った物が好きだったから、料理はしていたけど

母が忙しい時は私だって色々作った。
(家族には文句しか言われなかったけど)

これ以上何をすればいいのか具体的に言って欲しかった。


私が好きで高校に行くわけだし

奨学金ももらえたんだから、お小遣いは要らないだろう!!!で

お小遣いはなかった。

もちろん、お弁当も自分で作った。幸い食べることに制限はなかった。

母はいつも『奨学金をもらえていいね~』って言ってたけど

奨学金は借金。いずれは返すもの。無駄遣いは出来ない。

ただ、私の場合、欲しいものは全て(服も下着も洗顔クリームも)

自分で買わないといけない。

月に9000円借りられたから、5000円を使っていいお金として

残りは貯めた。親戚からもらえたお年玉も全部貯めた。

3年後にまた来るであろう進学問題に備えて。


高校では部活もした。

母はそれも気に入らなかった。
(放課後はお金を稼いで欲しかった)

ただバイトは、その高校では

確か長期の休みとかに申請しないとダメだったような…


高校は就職する人も進学する人もいる普通高校。

2年生に上がると、進学クラスと就職クラスに分けられる。

さらに、進学クラスの中で

特に英語と数学の成績が良かった人たちを集めたクラスがあり

幸か不幸か、そのクラスに入ってしまった。

私としては、進学したい。

母は許さない。

狭い田舎町。そのクラスに入ったことはみんな知ってる。

進研ゼミを勧める仕事をしている同級生のお母さんが家にやってきて

私用に進めるもんだから、母は断れない。(外面は良い)

進学塾なんて、とんでもない話だったけど

進研ゼミは取ってもらえた。


いよいよ、進む方向を決めないといけなくなった時期

昔から(自分のように)手に職をつけるのが一番だと母は言ってきたので

それなら『栄養士』になろうと思った。国家資格だし。

母に言われたのは

どうしても進学したいっていうのなら、出せるお金は200万円。

これは、父が生前、私様に契約した『学資保険』の満期の金額。

母に言うと、

『栄養士なんて、学校出たって(給料の安い)給食センターくらいしか

働き先がないような資格、お金の無駄だ~!!!』

偏見にもほどがある。

結局、本気で考えた職業はあっさり却下。

母と同じ道を進まなくても、とにかく私にお金を稼いて欲しかった。

本当に、私に、父の代わりに大黒柱になって欲しかったんだと思う。

で、進学した短大を選んだ。学費も安かった。

英語科だったから、母の知らない世界だったのが良かったんだと。


高3の12月末に闘病中の同居していた祖父が亡くなった。

葬儀の時、うちの田舎は、

ご近所中の女衆が集まって炊き出しをしないといけない。

もうすぐ入試だったけど、もちろん炊き出し優先。

こんな時だから、2つ下の妹が代わりにやってくれても良かったんだけど

妹はそういうことはぜ~ったいにしない。

もちろん、私がもうすぐ入試を控えているから、あなたがやりなさい!って

妹に言う人もいない。

祖父は父方だから、父の姉妹も来るから、その相手もしないといけない。

父の姉が2人、妹が2人、計4人。結構意地悪をいうおばさん達だった。

母が苦手だったこともあり、その人たちの相手はいつも私だった。

祖父の遺産を当てにしていたみたいだけど

うちの母が独り占めをしたと思い込んでいたらしく

葬儀の時から、4人の態度が悪かった。

一番下のおばさんからは、

『母子家庭のくせにビデオデッキまであって、贅沢しているくせに』と

面と向かって言われた。

出始めのビデオデッキ。

実はどうしても欲しくて、私の貯金から一部お金を出し買ってもらったもの。

別に贅沢なんてしてないけど。


後に祖父の遺言が見つかり、祖父には遺産がないことが分かり

その時の態度を謝ってきたそうだけど。


何だか、とことん、勉強に集中する環境に縁がないんだな…と思った。


高3までに貯めたお金は30万。

受験費用と交通費と引っ越し代に消えた。







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2 コメント

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Unknown (ジャック★ママ)
2023-08-22 11:15:39
読めば読むほど、凄いですよね・・・
私も親には恵まれていないと思っていたけど
いとちゃんは凄まじいくらい大変だったんですね。
薄っぺらい言葉しか出てこないけど・・・
家族って何なんでしょうね・・・
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Unknown (いとちゃん)
2023-08-23 10:02:20
ジャック★ママ様

ありがとうございます。

ほんと、家族って何なんでしょうね…
家族と仲の良い人達にこんな話をしても
『何言ってんの?それでも親に苦労かけたでしょ?』
と、信じてなんかもらえません。
こういう事って、当事者じゃないと分かりませんよね…
いつも長期の休みが来ると、『なんで実家に帰ってあげないの?お母さん一人なんでしょ?苦労かけたんでしょ?』と言われるのが、本当に嫌で。
ず~っとモヤモヤしていましたが、こうやってブログでぶっちゃけられて、結構気持ちが楽になっています。
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