山行年月日:2019年11月16日(土)、静穏、晴天、12℃@山頂
参加者:G.G.他6名
アクセス:各務ヶ原6:00→県道25→石榑トンネル→奥永源寺道の駅→8:20駐車場、75 km
沿面距離≒10 km/所要時間=6:04(昼食、休憩などを含む)
累積標高≒1,000 m
コースタイム:藤川谷登山口 8:28→11:02 山頂、昼食11:50→12:30衣掛山→13:50政所登山口14:10→13:32藤川谷川登山口
GPSトラック図:
藤川谷川登山口から時計回りに周回した。登山道は標識も完備し、歩きやすく、危険箇所もない殆どが林間コースである。展望は殆ど無い。
(1目盛り:250m)
トラックの標高図:
累積標高は約1,000 mあり、それなりに体力を要するが一般的な範囲である。ロープが置いてあるのは岩場だけで、高度差は10 m位で恐怖感もない。
山行リポート
■駐車場は政所郵便局の裏の空き地で一台駐車していた。道路を隔てた所が登山口でわかり易い。
■すぐに道は沢沿いになる。やがて桂の古木に出会う。
古木であるが迫力不足である。
■道中、大小の沢を10回位渡渉する。橋は比較的新しいが、幅が狭くて、滑りやすく危ない。
■沢沿いには苔むした岩が多く見られる。晩秋にも拘らず新緑のような緑色した苔が美しい。
■最近登った本巣の山の標識によく似た標識が200 m間隔で設置されていた。
こちらの方が作りがしっかりしていて、一区間が200mと明示されわかり易い。
■道標の近くに一輪だけ野菊が咲いていた。当日、見た花はこの一輪のみ。
■標高800 m付近に唯一の岩場があり、斜度は大きいがしっかりしたロープが置か
れていて助かる。
■岩場をすぎると政所コースとの分岐点に来る。政所という地名は上品な響きがして面白い。貴人の奥方の呼び名であることを思えば、嘗て、この地に都の落人でも隠れ住んでいたのであろうか。
■分岐点から50 m位下るとフラットな地形となり、黄葉が輝き晩秋の情緒が濃厚である。
■100 m位登り返すと山頂である。展望は皆無であるが、数十人位が座れそうな広々した広場になっていでゆっくりと寛げるのが嬉しい。記念撮影は標識の上には木の枝が張り出し影になっているのでフラッシュを使った為か空の青が飛んでしまったのは残念だが、皆の表情は悪くないので良しとしよう。
■山頂を後に分岐点で左のルートを行くと路傍の小ピークが衣掛山である。名前は優雅であるが展望もなく何ということもない所。
■下山を続けるとKさんがナメコを発見。Sさんと二人でナメコ取りに夢中になる。小生も自生したナメコを見るのは初めてでナメコ取りの仲間に加わる。更に下った所でもナメコを発見、ここでも再びナメコ取りに没頭する。
■ナメコ取りも終わり下山を続けると、最後の紅葉が目に滲みた。
■政所集落近くまで下りて来ると道は見事に手入れされた杉の美林のそばを通る。下草も殆どなく行き届いた手入れに敬服する。
■山を下り立った所は政所集落の真っ只中である。ここで暫し憩い、採集したナメコ
を分配し暫し、大収穫にはしゃぐ。
一方、政所集落の家々は廃村ではないが殆どが無住らしく、限界集落か消滅集落の様相を呈している。時代の流れとは言え、侘しい風景に人の世の無情を感ずる。
■政所集落から20分ほどで無事に駐車場に戻る。一旦、道の駅奥永源寺林に戻り、女性達は土産物を物色し、“日野菜”などを求める。日野地方特産の菜っ葉で全国的に知られているそうである。
■紅葉名所の名刹、永源寺が10分位と聞いて、紅葉見物に立ち寄った。紅葉が殆どピーク状態で、噂に違わぬ美しさに、暫し魅了されてしまった。
(山門)
(本堂)
(開山堂)
雑感:
▲日本コバは鈴鹿の主脈からはなれているのと、知名度が高くないので平凡な山かと思っていた。
実際は展望こそないものの、豊富な沢、豊富な自然のままの雑木林、コバの名にふさわしい2,3ヶ所の憩いの場、岩場もあり、とても魅力的な山であった。
因みに、下山時に15人位の組と20人位の組のパーティーが登ってきたが、これは当山が良い山の証であろう。
▲政所コースではナメコの大群生に出会い、採集するという体験は楽しい思い出になった。
▲政所の集落の寂しさ、侘しさは大変にノスタルジックで胸にジンとくる。
▲キノコに対する女性の嗅覚、発見の目敏さにはただただ脱帽である。
▲永源寺の紅葉は噂に違わず見事であった。紅葉時だけでなく新緑時も日本コバ登山とセットにするのをお勧めする。
(以上)
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