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ヘラナーフー
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タイバラ
埼玉某所にて新規開拓をしてきました。田んぼが沢山あり、虫も多くて一見、自然豊かな場所に思えましたが…
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色とりどりのメダカが水路に泳いでいました。放流ものでしょう。
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四方八方ヌマガエルだらけでした。ヌマガエルは本来、東日本には生息しておらず、農業・園芸由来で関東に定着してしまったようです。いわゆる国内外来種です。
https://www.google.com/url?sa=t&source=web&rct=j&url=https://www.river-museum.jp/wp/wp-content/uploads/2019/04/kawahaku-kiyouNo19_P5-8.pdf&ved=2ahUKEwj01vn7kYjsAhUHEqYKHRUgDV8QFjAAegQIARAB&usg=AOvVaw2gYsyEZc_-Dh-9eM68C11_&cshid=1601168790005
僕が今回採集した場所ではこの地に元々生息していたはずのトウキョウダルマガエルはおろか、普通種のアマガエルすら全く見かけませんでした…ヌマガエルとの競合に敗れてしまったのだろうと思ってます。
僕が今回採集した場所ではこの地に元々生息していたはずのトウキョウダルマガエルはおろか、普通種のアマガエルすら全く見かけませんでした…ヌマガエルとの競合に敗れてしまったのだろうと思ってます。
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ヌマガエルは腹部が真っ白なのと流れの無い場所に生息している印象です。
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こちらはツチガエル。腹部含めて全身が黒っぽいです。流れの速い川にいる印象。
この2種を混同している方が非常に多いので、比較的に使ってやってください!
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捕れたヌマガエルは出来るだけ持ち帰り、我が家のトウキョウダルマの糧になって貰いました。カエルのエサはカエルが一番な気がします。
タブネ(@Buldowskia)さんがツイートしました: トウキョウダルマのエサとして放り込んでいた埼玉産ヌマガエルに衰弱死したものがいたので、解体してボウズハゼのオヤツにしました。 https://twitter.com/Buldowskia/status/1306429594115792896?s=20
↑衰弱死したものは解体してボウズハゼの糧にしました。自分でいうのもなんですが、わりと高画質で動画が撮れたと思います。
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セボシもヌマガエルの肉片をしゃぶってます。
採集した外来種は駆除というのもおこがましいですが、僕かもしくは飼育している生き物の糧にするようにしています。
ダルマガエルと比べて、跳躍もエサの捕り方もへたな筈のヌマガエルの生き残り戦略はどこにあるんでしょうね?
いい勉強になりました。
僕も驚きましたよ…ヌマガエルが定着しているとはいえ、在来ガエルと共存しているだろうと思ってましたが、悪い方に予想が外れました。
確かにヌマは体格も身体能力もトウキョウダルマに劣る印象ですね。ですが、論文によるとヌマは繁殖力が旺盛でかつ、乾燥や高温に対する耐性がかなりあるみたいです。タイバラもサイズや遊泳力はタビラ類に劣るものの旺盛な繁殖力と水質への適応力の高さで移入先で在来タナゴを押し退けて勢力を伸ばしましたし、ヌマガエルも同じことなのかもしれません。
合点です!
ツチガエルとの共存や緩やかなすみわけは上手くいっていたのにと思うと、残念です。
ありがとうございました。