少数派シリーズ/政治情勢
統一教会20|旧統一教会被害1億円超17件、1000万円以上128件も氷山の一角(日弁連調査)
壺と自民党ロゴマークをもじった松尾貴史氏の風刺イラスト
■一定の財産を持つ人が狙われており女性が6割・長期に渡る被害が目立つ
日本弁護士連合会(日弁連)が昨年22年の9~10月に行った、旧統一教会など霊感商法の被害に遭った方などの相談による中間報告をした。相談数は全国で624件、うち東京は389件だった。東京に絞れば、8割にあたる309件が統一教会によるものだった。統一教会が際だっているのは、財産に関する相談が81.9%に及ぶからだ。うち被害額100万円以上が74.1%、1000万円以上が41.4%、なかでも1億円を超える被害が17件(5.5%)もあったことだ。この数値でも驚くが、飽くまでも相談に来られた方だけだ。氷山の一角どころか、かなり潜在的に多く方が困っていることが推測される。あまりにも酷い。
日弁連の芳野直子副会長は、「一定の財産を持つ人が狙われている」「被害を受けた人は全体で6割が女性だった」。「統一教会の勧誘手口は、正体を隠したものが約4割、戸別訪問・アンケート・占いを装った悪質な事例もあった」。特に統一教会による被害の特徴は、「非常に長い期間の被害が多い」「20年以上前に被害を受け始めた件数が、全体の60.5%」と報告した。
▽統一協会に関する相談事例から(要約)
・繁華街で「手相の勉強をしている」と声をかけられ、近くのビデオセンター(統一教会の施設)に連れて行かれた。統一教会との説明はなかった。
・信者に連れられて公証役場へ行き「献金したお金は自分の意思で渡したものです」という内容の書面を作成させられた。
・母が信者。住んでいた家と土地を担保に借り入れて献金した。返済できなくなったため、家と土地を売って返済したが、売却代金の残額も献金した。
・両親が集団結婚し、自分は2世。両親は共働きだったが、子どもの頃から非常に貧しい生活を送ってきた。
■投稿者の文章|日弁連の調査から改めて統一教会は信者や日本を食い物にしていた
信者60万人とも言われる中で、相談件数としてはまだまだ少ない。それでも、統一教会が悪事を働いてきたことの「骨格」は、十分把握できる。信者は相談場所へ行くまで迷いや葛藤があったと思われるが、それを吹っ切って日弁連に相談したことは評価したい。一方、世界平和統一家庭連合と名乗りながら、信者の家庭の幸せなど全く顧みず、家庭を崩壊させてきた。「飽くまでお布施だ、無理のない程度の献金を」と言い逃れしてきたが、今回の調査で壮年や財産を持っている信者を狙い撃ちして、生活が崩壊するほどの多大な献金を迫ったことは明らかだ。年間、数百億円を信者から巻き上げ、数十年に及ぶ被害は1兆円にも及ぶと言う。その大半が、韓国の本部へ送金されたのだから、日本の経済にも影響を及ぼす。被害者の人権、韓国へ1兆円の送金、そもそも極めて「嫌韓」だった故・安倍首相がこうした事実を知っていながら、自民党勝利の選挙協力を依頼する出鱈目な政治が、自らの死や自民党を危うくさせた。関係法が成立しても岸田首相と自民党のやる気のなさから、信者救済にほとんど役に立たないと言う。国民や日本を守ろうとしないどころか、今でも統一教会を擁護する発言が散見する自民党こそ、統一教会とともに消滅しなければならぬ。感想の終わりは余談で、「儲(け)」の字を分解すると「信者」になる。「信者」を合体する(集める)と「儲け」になると言ったほうが合っているか・・・
次号/統一教会21|開祖・文鮮明入国に金丸氏便宜、長年の癒着全て明らかにせよ!旧統一教会と自民党
前号/統一教会19|被害者救済新法も結局は政府自民党による緩い規制の「触らぬ神」路線だった
統一教会20|旧統一教会被害1億円超17件、1000万円以上128件も氷山の一角(日弁連調査)
壺と自民党ロゴマークをもじった松尾貴史氏の風刺イラスト
■一定の財産を持つ人が狙われており女性が6割・長期に渡る被害が目立つ
日本弁護士連合会(日弁連)が昨年22年の9~10月に行った、旧統一教会など霊感商法の被害に遭った方などの相談による中間報告をした。相談数は全国で624件、うち東京は389件だった。東京に絞れば、8割にあたる309件が統一教会によるものだった。統一教会が際だっているのは、財産に関する相談が81.9%に及ぶからだ。うち被害額100万円以上が74.1%、1000万円以上が41.4%、なかでも1億円を超える被害が17件(5.5%)もあったことだ。この数値でも驚くが、飽くまでも相談に来られた方だけだ。氷山の一角どころか、かなり潜在的に多く方が困っていることが推測される。あまりにも酷い。
日弁連の芳野直子副会長は、「一定の財産を持つ人が狙われている」「被害を受けた人は全体で6割が女性だった」。「統一教会の勧誘手口は、正体を隠したものが約4割、戸別訪問・アンケート・占いを装った悪質な事例もあった」。特に統一教会による被害の特徴は、「非常に長い期間の被害が多い」「20年以上前に被害を受け始めた件数が、全体の60.5%」と報告した。
▽統一協会に関する相談事例から(要約)
・繁華街で「手相の勉強をしている」と声をかけられ、近くのビデオセンター(統一教会の施設)に連れて行かれた。統一教会との説明はなかった。
・信者に連れられて公証役場へ行き「献金したお金は自分の意思で渡したものです」という内容の書面を作成させられた。
・母が信者。住んでいた家と土地を担保に借り入れて献金した。返済できなくなったため、家と土地を売って返済したが、売却代金の残額も献金した。
・両親が集団結婚し、自分は2世。両親は共働きだったが、子どもの頃から非常に貧しい生活を送ってきた。
■投稿者の文章|日弁連の調査から改めて統一教会は信者や日本を食い物にしていた
信者60万人とも言われる中で、相談件数としてはまだまだ少ない。それでも、統一教会が悪事を働いてきたことの「骨格」は、十分把握できる。信者は相談場所へ行くまで迷いや葛藤があったと思われるが、それを吹っ切って日弁連に相談したことは評価したい。一方、世界平和統一家庭連合と名乗りながら、信者の家庭の幸せなど全く顧みず、家庭を崩壊させてきた。「飽くまでお布施だ、無理のない程度の献金を」と言い逃れしてきたが、今回の調査で壮年や財産を持っている信者を狙い撃ちして、生活が崩壊するほどの多大な献金を迫ったことは明らかだ。年間、数百億円を信者から巻き上げ、数十年に及ぶ被害は1兆円にも及ぶと言う。その大半が、韓国の本部へ送金されたのだから、日本の経済にも影響を及ぼす。被害者の人権、韓国へ1兆円の送金、そもそも極めて「嫌韓」だった故・安倍首相がこうした事実を知っていながら、自民党勝利の選挙協力を依頼する出鱈目な政治が、自らの死や自民党を危うくさせた。関係法が成立しても岸田首相と自民党のやる気のなさから、信者救済にほとんど役に立たないと言う。国民や日本を守ろうとしないどころか、今でも統一教会を擁護する発言が散見する自民党こそ、統一教会とともに消滅しなければならぬ。感想の終わりは余談で、「儲(け)」の字を分解すると「信者」になる。「信者」を合体する(集める)と「儲け」になると言ったほうが合っているか・・・
次号/統一教会21|開祖・文鮮明入国に金丸氏便宜、長年の癒着全て明らかにせよ!旧統一教会と自民党
前号/統一教会19|被害者救済新法も結局は政府自民党による緩い規制の「触らぬ神」路線だった