毎日新聞クロスワードサポート
【ち】気になる言葉の辞書 P.31/54
いつも毎日新聞クロスワードサポート(気になる言葉の辞書)にお越し頂き、誠に
ありがとうございます。
●チコ情報/NHK番組「チコちゃんに叱られる」、林修情報/テレビ朝日・林修先
生の「ことば検定」、池上情報/池上彰氏のTV情報番組を参考にしたことを示す。
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文字が見にくい場合は、右サイドバーの「文字サイズ変更」の『大』をクリック。
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【ち】
▽治安維持法(ちあんいじほう) = 国体の変革、私有財産制度の否認を目的とする結社活動・個人的行為に対する罰則を定めた法律。1925(T14)年公布。41(S16)年全面改正。主として共産主義運動の抑圧策として違反者には極刑主義を採り、言論・思想の自由を蹂躙。45年廃止。投/故・安倍首相は右翼政治確立願望から、治安維持法に近い法律作りを目指したのはご承知の通り。民主主義を壊し、戦争に突入していった悪法だったことを全く理解していなかった。
▽地下・B1~ = B=basement(地階)、R=roof(屋上)、L=lobby(ロビー)。投/毎日のように仕事やプライベートでエレベーターの英記号を見ていても、言葉本来の意味を知らない代表ではないでしょうか。
▽誓(ちかい) = 笑い言葉 < 毎日新聞に掲載されている「万能川柳」のある月の月間大賞は、「神前で誓わせるほど脆いもの」(柳名:鹿せんべい氏)だった。「会うは別れの始め」どころか、依然、離婚率は高く、「結婚は離婚の始まり」にもなっている。我夫婦は「脆い」どころか、もつれた繫がりがややこしく、“離れたくてもなかなか離れられない” 情けないトホホ夫婦。クロスワード解答の時間は、用事を頼まれたり口を利かないでも済むので極楽時間。
▽ちぐはぐ = 対応すべきものが不調和だったり不揃いだったりするさま。投/「日本国語大辞典」は「ちぐ」は一揃いの意のイチグ(一具)の略、「はぐ」は、はぐれること。一方、他では「ちぐ」は金槌を意味する「鎮具」、「はぐ」は釘抜きを意味する「破具」など、諸説あり。投稿者の説明は一貫性がなく、ちぐはぐでした。
▽知悉(ちしつ) = 知り尽くすこと。詳しく知ること。「お互いに手の内は-している」。
▽智者も千慮の一失(ちしゃも・せんりょのいっしつ) = 知恵のある者でも、多く考えているうちには、一つぐらいの思い違いや失策がある。投/「弘法も筆の誤り」。弘法大師(こうぼう・だいし)=空海。
▽痴人の愛(ちじん・-) = 谷崎潤一郎の長編小説。カフェーの女給・混血児のように美しい女性ナオミが変貌を遂げていく作品。投/日本中の「なおみ」さん、ナオミ・キャンベルなどあなたの名前は英語圏由来なんです。欧米ではポピュラーな女性名(英国発音 n é ɪ ə m i:ネオーミ)で、日本の女性名にも使われるようになったのはこの小説の影響。谷崎は、ナオミなら日本人でもしっくりするとして名付けたとされる。この作品が大ヒットしたことから、徐々に日本の女性名として広がっていった。
▽遅々(ちち)= 笑い言葉 < チチとして進まず、ハハとして遅れる。
▽地中海 = 地中海を指すMediterranean という言葉は、ラテン語の真ん中+土や大地に由来する。チコ情報/海に関し、大西洋はAtlantic Ocean、直訳すると「アトラスの海」で、アトラスとはギリシア神話に登場する巨人の神(由縁は省略)。中国語に訳される際にアトラス伝説は排除され、中国から見て西にある大きな海と表した。一方、太平洋のPacific Oceanは、航海王のマゼランが「穏やかな海」という意味の「マーレ(海)・パシフィクム(穏やかな)」と呼んだことから、ゆったり落ち着いた様・安定の意の「太」の字が選ばれた。どちらも中国の言葉を、そのまま日本語として使っている。
▽ちちんぷいぷい = ①幼児が体を痛くした時、なでさすって、すかしなだめるのに言う語。まじない用語である。主に母親、もしくは保母など保護的立場にある者が「ちちんぷいぷい、痛いの痛いの飛んでけ!」といったように使用する。②また手品などを子供に見せる時に、呪文のように唱える語。
▽チック・コリア = 米国ジャズピアニスト・キーボーディスト・作曲家・ミュージシャン。ジャズを基本に、ボサノヴァ、ロック、クラシックなどの要素を織り交ぜたプレイを見せた。投/我々には懐かしいが、21年2月9日に亡くなった(79歳)。
▽魑魅魍魎(ちみ・もうりょう) = 山の怪物や川の怪物。様々の化け物。また、私欲のために悪だくみをする者のたとえ。投/字を見ただけで、怪しい奴と思える。合わせて、何画になるのか。薔薇、鬱、檸檬などの字が簡単に覚えられる方法があるそうだが、それを覚えるのにも苦労する。
▽チャールストン = charleston。1920年代、米国南部・チャールストン市から起こったダンスの一種。リズムに合わせて両膝をつけたまま、足を交互に跳ね上げるのが特徴。投/投稿者が「五匹のこぶたとチャールストン」の曲を初めて聴いたのは、半世紀前かな?調べたら1962(S37)年で、その年の第13回NHK紅白歌合戦で歌われ、その後、「みんなのうた」にも採用された。試しに半世紀ぶりに、♪五匹のこぶたが~五匹のこぶたが~と歌いながら踊ったら、すぐ息が切れふらついた・・・苦。
▽楪子(ちゃつ) = 菓子などを盛る漆器。多くは朱塗りで円形、底に糸尻のあるもの。
▽チャルメラ = ポルトガル語・元々はチャラメラ、オーボエ風の管楽器。16世紀後半、ポルトガルから伝来。歌舞伎囃子やラーメンの屋台を引く人が吹いて、客を呼ぶ。投/チャルメラと言えば、明星食品のチャルメラシリーズ、チャルメラおじさんを思い出す。
▽父(ちゃん) = 近世の庶民社会で父の呼び方。投/歌「子連れ狼」~「ちゃんの仕事は 刺客(しかく)ぞな~」。これも現在で言うなら、「スナイパー」か?
▽ちゃんこ鍋 = 「ちゃんこ」は「おっさん」などの意で相撲部屋の料理人。力士社会独特の手料理。多くは魚・肉・野菜などをごった煮にし、ちり鍋風にして食べる。栄養価が高い。
▽ちゃんちゃんこ = 袖なしの羽織。多くは綿を入れたもの。投/一説には、「チャンチャン」と鉦(かね)を撞(つ)いて飴を売り歩いた清国人の服装に由来するとしているが定かではない。「還暦」に赤いちゃんちゃんこを着るのは、60年で十干と十二支を組み合わせた干支が一巡し、「暦(こよみ)が還(かえ)る」こと。生まれ直し、「赤ちゃんに戻る」こと。あるいは赤には魔除けの意味があり、昔は産着に赤色が使われていたことなど。
▽ちゃんぽん = あれとこれと混同すること。まぜこぜ。有力な説は中国語で混ぜること「攙 (chān)」と、食物を油で炒めて煮る料理法を意味する「烹 (pēng) 」を合わせた「攙烹」とするもの。
▽忠臣蔵(ちゅうしんぐら) = 元禄15年(1703)12月14日(旧暦)夜、赤穂浪士四十七士が吉良邸に仇を討つ。江戸中期、赤穂藩浅野家の家老・大石良雄は、正しくはよしたかと読み、赤穂義士の頭領。通称、内蔵助(くらのすけ)。投/「昼行燈」と渾名され平時は凡庸な人物だったが、いざと言う時には今でいう管理能力・部下統率力を発揮した。主君が“刃傷(にんじょう)”を起こさなければ、歴史に名を残す人物ではなかった。事件から300年余り、泉岳寺に大石内蔵助をはじめとする四十七士が眠っている。墓は小さく、思った以上にこじんまりした所だった。
▽虫様突起(ちゅうようとっき) = 盲腸の後内側壁から突出する指状部。長さ6~8cm、径6~8mm。虫垂(ちゅうすい)の古い名称。投/俗に「盲腸を切った」と言うが、盲腸自体は切っておらず、正しくは急性虫垂炎で「虫垂切除手術」を指す。
▽懲戒権(ちょうかいけん) = 民法には、子供の監護や教育に関し親の「懲戒権」が認められている。手出しができるため、虐待があっても公的機関は中々踏み込めなかった。100年以上前の法律の見直しが進められ、22年12月に民法改正によって削除された。
▽朝三暮四(ちょうさんぼし) = ①目前の違いにばかりこだわって、同じ結果となるのに気がつかないこと。②口先でうまく人をだますこと。春秋時代、宋(そう)の狙公(そこう)が、手飼の猿にトチの実を与えるのに、朝に3つ暮に4つとしたところ猿たちは少ないと怒り、朝に4つ暮に3つとしたら大いに喜んだという故事。
▽超新星(ちょうしんせい) = 星の進化の最終段階における大規模な爆発現象。夜空に明るい星が突如輝き出し、まるで星が新しく生まれたように見えるため。1つの銀河に匹敵するほど明るくなることもある。あとに中性子星かブラックホールが残される。新星・ノヴァ(ラテン語の nova の訳語)に由来する。
▽蝶々夫人(ちょうちょう・-) = お蝶夫人、マダムバタフライ。プッチーニ作曲のオペラ。日本の旋律を取り入れ、長崎の芸者蝶々さんとアメリカ海軍士官ピンカートンとの愛の破綻を主題とする。1905年、ミラノで初演、15年、ロンドンで三浦環(たまき)が日本人初のプリマドンナを演じた。投/22年8月に亡くなった森英恵さんは「蝶」をモチーフにした作品が多かったので、出題者の西尾徹也氏が仰る通り「マダムバタフライ」。投稿者はTVで見る限りだったが、明るく上品な方だった。森氏は数回、日本航空の客室乗務員の制服を手掛けたことがある。
▽提灯記事(ちょうちん・-) = 他人のために、その長所や業績を誇張して宣伝する記事。投/右寄り大手新聞・TV局・ネットサイトは、「長所や業績」宣伝を通り越して政権の失敗のフォローに堕し、政治を悪化、コロナ対策でも過った政策を持ち上げ何度も感染爆発に至らせた。提灯ジャーナリストと言えば、田崎史郎氏らがすぐ浮かぶ。彼らはミエミエのウソを付き歴代政権を“よいしょ!”、心が痛まないのか!田崎氏や御用提灯コメンテーターが言うことの反対面を捉えれば、正しい理解に行きつく!
▽提灯に釣鐘(ちょうちんにつりがね) = 形は似ているが、軽重の差がはなはだしく、比べ物にならないこと。物事のつり合いがとれないこと。縁談などにいう。
▽猪口才(ちょこざい) = 小生意気なこと、小賢(こざか)しいこと、小利口。「-な小僧め」。「猪口」は当て字。
▽一寸見(ちょっとみ) = ちょっと見たところ。「―では本物と区別がつかない」。ちらりと見ること。投/広辞苑第七版には、「ぱっと見」も載っていた。①初めて、②ほんの一瞬見ること。投稿者の感じでは、“初めて”の意味が強いか?かつて、芸能人や若い世代が使っていた。「ぱっと見」はあまり好きな言葉ではないので、一度も使ったことがない。
▽ちょんぼ = 失敗、間違い、ミス。投/麻雀用語で、役が揃ってない牌の状態で間違ってあがってしまうこと。中国語で錯和(ツァホウ:間違ったあがり)、または冲和(チョンフォウ:虚しいあがり)といい、いずれかが変化したとされる。チョンがつくから差別用語と思っている人が多いが、辞書やネット検索の限りでは見受けられない。
▽縮緬(ちりめん) = 表面に細かいしぼ(でこぼこ)を出した絹織物。
▽銚釐(ちろり) = 酒を温めるのに用いる銅・真鍮(しんちゅう)、または錫(すず)製の容器。囲炉裏に埋めて日本酒を温めていたことから「地炉裏(ちろり)」説、「ちろり」と短時間でお燗できることからの説がある。投/投稿者は酒場で茶や銀色の容器を嫌と言うほど見ていたが、初めて名を知った。早く知っていれば、酒場自慢ができたのに。これからは日本酒好きのオヤジは、「チロリアン」と呼ぼう。
一例
▽沈思黙考(ちんし・もっこう) = 黙って深くじっくりと考えること。
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「毎日新聞クロスワード」に出題されたワードから、ピックアップしたものです。
「気になる言葉の辞書」の説明は、広辞苑第七版と明鏡国語辞典第三版・三省堂国語
辞典第八版の解釈を主体に、その他複数の辞書・ネット検索・過去の投稿ネタ、投稿者
の感想(投/~と表記)を加え編纂しております。
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生の「ことば検定」、池上情報/池上彰氏のTV情報番組を参考にしたことを示す。
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【ち】
▽治安維持法(ちあんいじほう) = 国体の変革、私有財産制度の否認を目的とする結社活動・個人的行為に対する罰則を定めた法律。1925(T14)年公布。41(S16)年全面改正。主として共産主義運動の抑圧策として違反者には極刑主義を採り、言論・思想の自由を蹂躙。45年廃止。投/故・安倍首相は右翼政治確立願望から、治安維持法に近い法律作りを目指したのはご承知の通り。民主主義を壊し、戦争に突入していった悪法だったことを全く理解していなかった。
▽地下・B1~ = B=basement(地階)、R=roof(屋上)、L=lobby(ロビー)。投/毎日のように仕事やプライベートでエレベーターの英記号を見ていても、言葉本来の意味を知らない代表ではないでしょうか。
▽誓(ちかい) = 笑い言葉 < 毎日新聞に掲載されている「万能川柳」のある月の月間大賞は、「神前で誓わせるほど脆いもの」(柳名:鹿せんべい氏)だった。「会うは別れの始め」どころか、依然、離婚率は高く、「結婚は離婚の始まり」にもなっている。我夫婦は「脆い」どころか、もつれた繫がりがややこしく、“離れたくてもなかなか離れられない” 情けないトホホ夫婦。クロスワード解答の時間は、用事を頼まれたり口を利かないでも済むので極楽時間。
▽ちぐはぐ = 対応すべきものが不調和だったり不揃いだったりするさま。投/「日本国語大辞典」は「ちぐ」は一揃いの意のイチグ(一具)の略、「はぐ」は、はぐれること。一方、他では「ちぐ」は金槌を意味する「鎮具」、「はぐ」は釘抜きを意味する「破具」など、諸説あり。投稿者の説明は一貫性がなく、ちぐはぐでした。
▽知悉(ちしつ) = 知り尽くすこと。詳しく知ること。「お互いに手の内は-している」。
▽智者も千慮の一失(ちしゃも・せんりょのいっしつ) = 知恵のある者でも、多く考えているうちには、一つぐらいの思い違いや失策がある。投/「弘法も筆の誤り」。弘法大師(こうぼう・だいし)=空海。
▽痴人の愛(ちじん・-) = 谷崎潤一郎の長編小説。カフェーの女給・混血児のように美しい女性ナオミが変貌を遂げていく作品。投/日本中の「なおみ」さん、ナオミ・キャンベルなどあなたの名前は英語圏由来なんです。欧米ではポピュラーな女性名(英国発音 n é ɪ ə m i:ネオーミ)で、日本の女性名にも使われるようになったのはこの小説の影響。谷崎は、ナオミなら日本人でもしっくりするとして名付けたとされる。この作品が大ヒットしたことから、徐々に日本の女性名として広がっていった。
▽遅々(ちち)= 笑い言葉 < チチとして進まず、ハハとして遅れる。
▽地中海 = 地中海を指すMediterranean という言葉は、ラテン語の真ん中+土や大地に由来する。チコ情報/海に関し、大西洋はAtlantic Ocean、直訳すると「アトラスの海」で、アトラスとはギリシア神話に登場する巨人の神(由縁は省略)。中国語に訳される際にアトラス伝説は排除され、中国から見て西にある大きな海と表した。一方、太平洋のPacific Oceanは、航海王のマゼランが「穏やかな海」という意味の「マーレ(海)・パシフィクム(穏やかな)」と呼んだことから、ゆったり落ち着いた様・安定の意の「太」の字が選ばれた。どちらも中国の言葉を、そのまま日本語として使っている。
▽ちちんぷいぷい = ①幼児が体を痛くした時、なでさすって、すかしなだめるのに言う語。まじない用語である。主に母親、もしくは保母など保護的立場にある者が「ちちんぷいぷい、痛いの痛いの飛んでけ!」といったように使用する。②また手品などを子供に見せる時に、呪文のように唱える語。
▽チック・コリア = 米国ジャズピアニスト・キーボーディスト・作曲家・ミュージシャン。ジャズを基本に、ボサノヴァ、ロック、クラシックなどの要素を織り交ぜたプレイを見せた。投/我々には懐かしいが、21年2月9日に亡くなった(79歳)。
▽魑魅魍魎(ちみ・もうりょう) = 山の怪物や川の怪物。様々の化け物。また、私欲のために悪だくみをする者のたとえ。投/字を見ただけで、怪しい奴と思える。合わせて、何画になるのか。薔薇、鬱、檸檬などの字が簡単に覚えられる方法があるそうだが、それを覚えるのにも苦労する。
▽チャールストン = charleston。1920年代、米国南部・チャールストン市から起こったダンスの一種。リズムに合わせて両膝をつけたまま、足を交互に跳ね上げるのが特徴。投/投稿者が「五匹のこぶたとチャールストン」の曲を初めて聴いたのは、半世紀前かな?調べたら1962(S37)年で、その年の第13回NHK紅白歌合戦で歌われ、その後、「みんなのうた」にも採用された。試しに半世紀ぶりに、♪五匹のこぶたが~五匹のこぶたが~と歌いながら踊ったら、すぐ息が切れふらついた・・・苦。
▽楪子(ちゃつ) = 菓子などを盛る漆器。多くは朱塗りで円形、底に糸尻のあるもの。
▽チャルメラ = ポルトガル語・元々はチャラメラ、オーボエ風の管楽器。16世紀後半、ポルトガルから伝来。歌舞伎囃子やラーメンの屋台を引く人が吹いて、客を呼ぶ。投/チャルメラと言えば、明星食品のチャルメラシリーズ、チャルメラおじさんを思い出す。
▽父(ちゃん) = 近世の庶民社会で父の呼び方。投/歌「子連れ狼」~「ちゃんの仕事は 刺客(しかく)ぞな~」。これも現在で言うなら、「スナイパー」か?
▽ちゃんこ鍋 = 「ちゃんこ」は「おっさん」などの意で相撲部屋の料理人。力士社会独特の手料理。多くは魚・肉・野菜などをごった煮にし、ちり鍋風にして食べる。栄養価が高い。
▽ちゃんちゃんこ = 袖なしの羽織。多くは綿を入れたもの。投/一説には、「チャンチャン」と鉦(かね)を撞(つ)いて飴を売り歩いた清国人の服装に由来するとしているが定かではない。「還暦」に赤いちゃんちゃんこを着るのは、60年で十干と十二支を組み合わせた干支が一巡し、「暦(こよみ)が還(かえ)る」こと。生まれ直し、「赤ちゃんに戻る」こと。あるいは赤には魔除けの意味があり、昔は産着に赤色が使われていたことなど。
▽ちゃんぽん = あれとこれと混同すること。まぜこぜ。有力な説は中国語で混ぜること「攙 (chān)」と、食物を油で炒めて煮る料理法を意味する「烹 (pēng) 」を合わせた「攙烹」とするもの。
▽忠臣蔵(ちゅうしんぐら) = 元禄15年(1703)12月14日(旧暦)夜、赤穂浪士四十七士が吉良邸に仇を討つ。江戸中期、赤穂藩浅野家の家老・大石良雄は、正しくはよしたかと読み、赤穂義士の頭領。通称、内蔵助(くらのすけ)。投/「昼行燈」と渾名され平時は凡庸な人物だったが、いざと言う時には今でいう管理能力・部下統率力を発揮した。主君が“刃傷(にんじょう)”を起こさなければ、歴史に名を残す人物ではなかった。事件から300年余り、泉岳寺に大石内蔵助をはじめとする四十七士が眠っている。墓は小さく、思った以上にこじんまりした所だった。
▽虫様突起(ちゅうようとっき) = 盲腸の後内側壁から突出する指状部。長さ6~8cm、径6~8mm。虫垂(ちゅうすい)の古い名称。投/俗に「盲腸を切った」と言うが、盲腸自体は切っておらず、正しくは急性虫垂炎で「虫垂切除手術」を指す。
▽懲戒権(ちょうかいけん) = 民法には、子供の監護や教育に関し親の「懲戒権」が認められている。手出しができるため、虐待があっても公的機関は中々踏み込めなかった。100年以上前の法律の見直しが進められ、22年12月に民法改正によって削除された。
▽朝三暮四(ちょうさんぼし) = ①目前の違いにばかりこだわって、同じ結果となるのに気がつかないこと。②口先でうまく人をだますこと。春秋時代、宋(そう)の狙公(そこう)が、手飼の猿にトチの実を与えるのに、朝に3つ暮に4つとしたところ猿たちは少ないと怒り、朝に4つ暮に3つとしたら大いに喜んだという故事。
▽超新星(ちょうしんせい) = 星の進化の最終段階における大規模な爆発現象。夜空に明るい星が突如輝き出し、まるで星が新しく生まれたように見えるため。1つの銀河に匹敵するほど明るくなることもある。あとに中性子星かブラックホールが残される。新星・ノヴァ(ラテン語の nova の訳語)に由来する。
▽蝶々夫人(ちょうちょう・-) = お蝶夫人、マダムバタフライ。プッチーニ作曲のオペラ。日本の旋律を取り入れ、長崎の芸者蝶々さんとアメリカ海軍士官ピンカートンとの愛の破綻を主題とする。1905年、ミラノで初演、15年、ロンドンで三浦環(たまき)が日本人初のプリマドンナを演じた。投/22年8月に亡くなった森英恵さんは「蝶」をモチーフにした作品が多かったので、出題者の西尾徹也氏が仰る通り「マダムバタフライ」。投稿者はTVで見る限りだったが、明るく上品な方だった。森氏は数回、日本航空の客室乗務員の制服を手掛けたことがある。
▽提灯記事(ちょうちん・-) = 他人のために、その長所や業績を誇張して宣伝する記事。投/右寄り大手新聞・TV局・ネットサイトは、「長所や業績」宣伝を通り越して政権の失敗のフォローに堕し、政治を悪化、コロナ対策でも過った政策を持ち上げ何度も感染爆発に至らせた。提灯ジャーナリストと言えば、田崎史郎氏らがすぐ浮かぶ。彼らはミエミエのウソを付き歴代政権を“よいしょ!”、心が痛まないのか!田崎氏や御用提灯コメンテーターが言うことの反対面を捉えれば、正しい理解に行きつく!
▽提灯に釣鐘(ちょうちんにつりがね) = 形は似ているが、軽重の差がはなはだしく、比べ物にならないこと。物事のつり合いがとれないこと。縁談などにいう。
▽猪口才(ちょこざい) = 小生意気なこと、小賢(こざか)しいこと、小利口。「-な小僧め」。「猪口」は当て字。
▽一寸見(ちょっとみ) = ちょっと見たところ。「―では本物と区別がつかない」。ちらりと見ること。投/広辞苑第七版には、「ぱっと見」も載っていた。①初めて、②ほんの一瞬見ること。投稿者の感じでは、“初めて”の意味が強いか?かつて、芸能人や若い世代が使っていた。「ぱっと見」はあまり好きな言葉ではないので、一度も使ったことがない。
▽ちょんぼ = 失敗、間違い、ミス。投/麻雀用語で、役が揃ってない牌の状態で間違ってあがってしまうこと。中国語で錯和(ツァホウ:間違ったあがり)、または冲和(チョンフォウ:虚しいあがり)といい、いずれかが変化したとされる。チョンがつくから差別用語と思っている人が多いが、辞書やネット検索の限りでは見受けられない。
▽縮緬(ちりめん) = 表面に細かいしぼ(でこぼこ)を出した絹織物。
▽銚釐(ちろり) = 酒を温めるのに用いる銅・真鍮(しんちゅう)、または錫(すず)製の容器。囲炉裏に埋めて日本酒を温めていたことから「地炉裏(ちろり)」説、「ちろり」と短時間でお燗できることからの説がある。投/投稿者は酒場で茶や銀色の容器を嫌と言うほど見ていたが、初めて名を知った。早く知っていれば、酒場自慢ができたのに。これからは日本酒好きのオヤジは、「チロリアン」と呼ぼう。
一例
▽沈思黙考(ちんし・もっこう) = 黙って深くじっくりと考えること。
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「気になる言葉の辞書」の説明は、広辞苑第七版と明鏡国語辞典第三版・三省堂国語
辞典第八版の解釈を主体に、その他複数の辞書・ネット検索・過去の投稿ネタ、投稿者
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