食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
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3|グレタさんの鉄道自慢を見習い「カーボン・フットプリント」の数値を減らそう/少数派

2020年09月24日 | 環境・海洋プラ
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/環境・海洋プラ
3|グレタさんの鉄道自慢を見習い「カーボン・フットプリント」の数値を減らそう
地球環境の異変を感じ環境負荷の小さなモノの選び方を学ぶこと

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カーボンフットプリント(CO2)が表示されている商品/食品・飲料・雑貨

■「CO2排出を減らす」には私達や企業の固定概念(観念)が大胆に改められることに
投稿者より/TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」 の東京大学名誉教授、月尾嘉男さんの「雑学コラム」(現在は終了)から、「エコロジカル・フットプリント」 「カーボン・フットプリント」についての3回目(まとめ)の投稿です。1年を通して食肉・魚介類・野菜・果物などが安定して食べられるのは、畜養・養殖、温室栽培・輸入品など、大量の電力を使い大量のC02(二酸化炭素)を排出しているからです。地球温暖化防止・温室効果ガス削減を考えれば、私達や企業の認識を改めなくてはならないでしょう。「カーボン・フットプリント」(CO2排出を減らす)の言葉を知り、地球が痛めつけられている環境破壊を食い止める必要があります。C02を減らすために、再三、申し上げた私達消費者や企業の固定概念(観念)を、大胆に改めることが求められます。

月尾氏/例えば、狭いケージに閉じ込められたニワトリの卵より、放し飼いのニワトリの卵の方が環境への負荷が少ないと思いがちですが、生産効率が落ちるのでカーボン・フットプリントは逆になります(CO2排出は増える)。地産地消の商品の方が、遠方から輸入された商品よりもカーボン・フットプリントが少ないと思うでしょう。しかし野菜は冬の間に地産地消の温室栽培の野菜よりも、温暖な地域の露地物の野菜の方が、カーボン・フットプリントが小さい場合もあります。つまり考え方として「カーボン・フットプリント」~CO2排出を減らすことを考えると、固定観念を変える必要があるのです。

■飛行機・車より鉄道/環境への負担が小さなものを選ぶことが格好いい社会に
現在、プラスチックの容器や包装が海洋汚染の原因として目の敵にされていますが、輸送する時の重量を考えると、ブリキやガラスの容器の方がカーボン・フットプリントは大きいという結果になります。これまで地球が無限の環境と考えて支障のなかった時代には、食べ物は美味しいもの、好みのものを選び、地球環境まで考えることはありませんでした。しかし、価値の根底の基準が変わり始めたのです。

スウェーデンの17歳の少女、グレタ・トゥンベリさんの影響もあると思いますが、ヨーロッパでは「鉄道自慢」という概念が登場しています。これまで移動は長距離であれば短時間で到着する飛行機、短距離であれば好きな時間に出発できる自動車がいいという判断基準でした。しかし、環境への負荷が小さい鉄道を選ぶということが格好いいという社会が登場してきたのです。好みの合わない缶ビールでも、表示してあるカーボン・フットプリントの数字を見て選べ、牛肉ではなく好きではない鶏肉を選べとまでは言いませんが、急速に深刻になってきた地球環境の異変を考慮すれば、モノの選び方にも変更が必要な時代かもしれません。
投稿者補足/上記写真は見難いですが、黒部分の「CO2」マークの上には、商品1個について生産・輸送に伴い排出されるCO2の量(重量kg)が表示されている。

再び投稿者より/月尾氏のご意見は、地球が危機に瀕する状況になれば、CO2(カーボン・フットプリント)の観点から仰る通りです。しかし現段階ではそこまで極端な事態には至っておらず、倫理面・衛生面における狭いケージで鶏肉飼育への批判、地産地消の勧め、プラスチックより瓶(びん)・缶の使用のほうが環境のために良いなども加味して、総合判断すべきと考えます。

Sankoub
前号/CO2ガス排出量を認識すべく生活商品にも「カーボン・フットプリント」が表示される

Ntopkeiji

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