食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
暮らしの裏側の酷さやまやかし、危険性・不健全さに迫る!

知床観光船沈没事故2・18日間も同じ波高の運行記録でも国交省「安全向上」したと結論/少数派

2022年06月04日 | リニア・交通網
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/交通網
知床観光船沈没事故2・18日間も同じ波高の運行記録でも国交省「安全向上」したと結論

Shiretoko2_20220601062201

■岸田首相や斎藤国交大臣の“素早い行動”は参院選へ向けて政府失態の隠蔽
前号から続く/過去、様々な鉄道や船舶などの事故が起きたが、これほどまで知床遊覧船・桂田精一社長の安全運航無視の杜撰さを見たことがない。しかし誤解なきよう申し上げれば、事故の発端となったのは国交省のそれまでの放置ぶりだ。事故直後の岸田首相と斉藤国交大臣の異常なほどの“素早い行動”に、投稿者はピンときた。岸田首相は遊説先から宿泊を取りやめ、急遽官邸へ戻った。斉藤大臣に至っては、即刻、現地に飛んだ。あまりにも異例の早い対応は、遭難者を気遣う行動ではないと思ったが不幸にも的中した。国交省や管轄組織、総務省の管理体制の杜撰さを覆い隠す行動だった。

現地組織が、過去から知床遊覧船会社の安全怠慢を見逃し・黙認してきたことだ。本省内部でも、即座に把握したのだろう。素早い行動は、繰り返すがやはり国交省の「怠慢の隠蔽工作」だった。明らかに、7月の参院選へ向けて政府の失態隠しに他ならない。しかし次から次へと、隠しきれないほど関係省庁の放置・黙認などの酷さが分かってしまった。そこで今度は、慌てて10億円単位の税金を使って特殊船舶を借り上げた。所詮、原因究明はポーズであり、選挙対策であることはミエミエだ。投稿者として遺族の方への哀悼、行方不明の方への配慮と、桂田社長への批判は然るべきことだが、一方で当視点で鑑み、政府・国交省のいい加減さを追及するのはしごく当然だ。

■同じ数値を羅列した運行記録簿に運輸局幹部11人が驚くべき承認の押印
貼付画像の運行記録簿(報告数値)をご覧頂きたい。風速0.5s/m?(m/s秒速)、波高0.5m、視程5000m~1日数回、分かっただけでも昨年21年の7月10日から27日まで18日間も同じ数値が続く。期間は発表された運行記録簿だけであって、飽くまで推測だがその後も同様だったと思われる。運行記録簿を見るだけでも、桂田社長の安全を舐め切った態度が分かる。さらに桂田社長の悪質・無神経さに驚くのは、このデータは昨年6月に事故を起こし行政指導を受けた直後の運行記録簿だ。よくこんなものが出せたと思う。それに対して、国交省北海道運輸局は何と言ったか?「以前より安全と法令遵守意識が向上したことを確認できた」と結論付けていたことだ。

いやま~、投稿者は驚きと呆れの入り混じった状態で頭がクラクラした。それも運輸局幹部11人が、この運行記録簿に対し承認の押印をしていることだ。後で分かったことだが、国交省は同社に行政指導したことさえ公表していなかった。次から次と、社長と国交省の怠慢が明らかになる。衛星電話の故障と言っているが、実際は無保守。無線アンテナが雪で欠損、その無線も業務用無線ではなく違法なアマチュア無線を使用していたこと。少なくとも国交省がこれらの違反を見逃さず(実際は黙認)、厳しく業者是正していれば、結果として大勢の尊い命を失くすことはなかった。こうした国の検査が機能しない国交省の無責任体制、安全への杜撰さは厳しく問い糾さなければならない。<次号に続く>

Sankoub
次号/知床観光船沈没事故3・道東エリアは海保機動救難士が1時間で到着できない空白海域だった
前号/知床観光船沈没事故1・元を糾せば国交省のおざなり対応が発端・会社の言い分を鵜呑み

Ntopkeiji

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ■魚を大事にしない日本人シリ... | トップ | 学ぶ沖縄戦6・日本軍戦力失... »
最新の画像もっと見る

リニア・交通網」カテゴリの最新記事