少数派シリーズ 特設|新型コロナウイルス VOL.169
空港検疫を緩和した途端に感染者の検出が1/10に!感染者スルーでは?国内の危険増す
空港検疫緩和前後(5/22~6/11)の感染者数の数値。「不測」とは、投稿者が記録保存せず。
12日以降の感染者は、12(日)12人、13(月)11人、14(火)13人。
■検査廃止後の感染者数が1日100人台から1桁や10人台に、既に国内に感染者潜行か?
岸田首相はコロナ感染者収束の対策よりも、7月の参院選自民党勝利に向けて完全に経済活動を重視する方向に軸足を移した。その1つが空港などの水際体制の緩和、ずばり「検疫体制の緩和」だ。6月1日(実質は2日以降)から、1日当たりの海外からの入国者を現在の1万人から2万人に拡大し、10日からはツアー形式の観光客の受け入れが再開した。過去の入国時検査の陽性率に応じて、検査の程度を3つに分類した。陽性率が最も低い国のグループは、世界のおよそ半数にあたる98か国と地域で、入国についての条件はなく、ワクチン接種の有無にかかわらず検査や待機が免除される。自宅・ホテルなどでの自主待機も求めない。次に低いグループ90か国は、3回目のワクチン接種が終わっていれば検査免除。3つに分類したと体のいいことを言うが、事実上のフリーパスは合わせて190か国に及ぶ。7月からは、1日の来日を3万人に拡大する計画だ。これでいいのかと思う。
投稿者は昨年21年の5月から、毎日、全国の感染者数・死亡数を掲載してきた。初期から注目していたのが、「空港検疫」で引っ掛かった感染者数だ。上表の通り、ほぼ“一貫していた”のは、空港検疫での感染者数が100人を超えていたことだ。過去、安倍・菅・岸田首相は、各国で念入りに出国前検査しているので、感染者は出ないはずだとして甘い水際体制にしてきたことだった。しかし実際は、成田空港ではあまりの感染者続出で検査が混乱・麻痺、結果、多数の「感染者スルー」によって国内に感染が蔓延した。そうした失敗も忘れて、再び緩和したことは許せない。例えば、緩和前の5/30の感染者数は140人。それが緩和され検査廃止、そして1日1万人から2万人になった6月の感染者数は1桁から10人台に減少。検査を減らしているのだから、感染者が減るのは道理だが。しかし誰が見ても、検査がされないことから感染者が見落とされ、いわゆる多数が「感染者スルー」されているのではと考える。これでは、また国内の感染者を増やす図式になる。歴代の自民党政権は、相変わらず自国民を守ろうという姿勢がない。
■感染者スルーによって「危険度20倍」、国民の油断も相俟って感染拡大の兆しは?
入国者が2倍、逆に感染者がざっくり1/10に減少。この現象に対しある関係者は、考え方によっては「危険率」が20倍になったと分析。仮の計算として従来のままなら感染者は2倍の200人、しかし検査対象者が減った結果、陽性者は10人。感染者190人が見逃され、国内に感染が広がっているのではないかと推察している。ネットでもこの動向を察知した方は、「恐ろしい」と嘆いていた。昨年21年、暑い夏にはウイルス感染は少なくなる見解とは裏腹に、東京五輪で浮かれた人間によって「感染大爆発」したことは記憶に新しい。今年は今までの減少傾向から、岸田政権がマスクをはずさせる動きを示し、また国内旅行再開の指示をしている。国民もあれほど苦しんだコロナ禍を忘れ、飲食・遊びに出掛けるなど油断に余りある。そんな中、密かに潜行した「感染者スルー」した人による感染拡大の兆しはどうなのか、極めて不安な状態だ。杞憂に終わればいいと思うが、過去、投稿者なりの分析や予感が当たってきただけに困る。
次号/170・日本の感染者・先週は世界最多97万人超、それでも岸田首相は「行動制限」しないのか!
前号/168・マスクをやめよう!この流れは岸田政権の7月参院選勝利へ向けての禁じ手
空港検疫を緩和した途端に感染者の検出が1/10に!感染者スルーでは?国内の危険増す
空港検疫緩和前後(5/22~6/11)の感染者数の数値。「不測」とは、投稿者が記録保存せず。
12日以降の感染者は、12(日)12人、13(月)11人、14(火)13人。
■検査廃止後の感染者数が1日100人台から1桁や10人台に、既に国内に感染者潜行か?
岸田首相はコロナ感染者収束の対策よりも、7月の参院選自民党勝利に向けて完全に経済活動を重視する方向に軸足を移した。その1つが空港などの水際体制の緩和、ずばり「検疫体制の緩和」だ。6月1日(実質は2日以降)から、1日当たりの海外からの入国者を現在の1万人から2万人に拡大し、10日からはツアー形式の観光客の受け入れが再開した。過去の入国時検査の陽性率に応じて、検査の程度を3つに分類した。陽性率が最も低い国のグループは、世界のおよそ半数にあたる98か国と地域で、入国についての条件はなく、ワクチン接種の有無にかかわらず検査や待機が免除される。自宅・ホテルなどでの自主待機も求めない。次に低いグループ90か国は、3回目のワクチン接種が終わっていれば検査免除。3つに分類したと体のいいことを言うが、事実上のフリーパスは合わせて190か国に及ぶ。7月からは、1日の来日を3万人に拡大する計画だ。これでいいのかと思う。
投稿者は昨年21年の5月から、毎日、全国の感染者数・死亡数を掲載してきた。初期から注目していたのが、「空港検疫」で引っ掛かった感染者数だ。上表の通り、ほぼ“一貫していた”のは、空港検疫での感染者数が100人を超えていたことだ。過去、安倍・菅・岸田首相は、各国で念入りに出国前検査しているので、感染者は出ないはずだとして甘い水際体制にしてきたことだった。しかし実際は、成田空港ではあまりの感染者続出で検査が混乱・麻痺、結果、多数の「感染者スルー」によって国内に感染が蔓延した。そうした失敗も忘れて、再び緩和したことは許せない。例えば、緩和前の5/30の感染者数は140人。それが緩和され検査廃止、そして1日1万人から2万人になった6月の感染者数は1桁から10人台に減少。検査を減らしているのだから、感染者が減るのは道理だが。しかし誰が見ても、検査がされないことから感染者が見落とされ、いわゆる多数が「感染者スルー」されているのではと考える。これでは、また国内の感染者を増やす図式になる。歴代の自民党政権は、相変わらず自国民を守ろうという姿勢がない。
■感染者スルーによって「危険度20倍」、国民の油断も相俟って感染拡大の兆しは?
入国者が2倍、逆に感染者がざっくり1/10に減少。この現象に対しある関係者は、考え方によっては「危険率」が20倍になったと分析。仮の計算として従来のままなら感染者は2倍の200人、しかし検査対象者が減った結果、陽性者は10人。感染者190人が見逃され、国内に感染が広がっているのではないかと推察している。ネットでもこの動向を察知した方は、「恐ろしい」と嘆いていた。昨年21年、暑い夏にはウイルス感染は少なくなる見解とは裏腹に、東京五輪で浮かれた人間によって「感染大爆発」したことは記憶に新しい。今年は今までの減少傾向から、岸田政権がマスクをはずさせる動きを示し、また国内旅行再開の指示をしている。国民もあれほど苦しんだコロナ禍を忘れ、飲食・遊びに出掛けるなど油断に余りある。そんな中、密かに潜行した「感染者スルー」した人による感染拡大の兆しはどうなのか、極めて不安な状態だ。杞憂に終わればいいと思うが、過去、投稿者なりの分析や予感が当たってきただけに困る。
次号/170・日本の感染者・先週は世界最多97万人超、それでも岸田首相は「行動制限」しないのか!
前号/168・マスクをやめよう!この流れは岸田政権の7月参院選勝利へ向けての禁じ手