少数派シリーズ/学校・公営プール事故8
ふじみ野市営プール排水口事故死から見えてくる学校プール事故の元凶
54件・50人のプール死亡事故は生徒でなく全て学校管理者に責任がある
写真はイメージであり、当該プールではありません
有田一彦氏の主張/学校・公営プール事故の図表の中で、「固定されていない蓋をはずした」は、一見、生徒側に責任があるように見える。しかし学校管理者には、当時の文部省から排水口の蓋は固定することを言われていた。一方、当時の親や生徒には、排水口の危険性は知らされていない。
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本来は、プール底面の蓋のズレは、学校側の怠慢である。にも関わらず生徒が泳いでいる際に気が付き、直そうとしたが水流に巻き込まれて死亡した。何でも興味を示す子供や生徒には、危険予知はできない。
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しかし過去の裁判では、この生徒の過失責任を7割、学校教育者などプール管理者の責任は3割に減免したおかしな判決例もあった。憤りを感じざるを得ない。
投稿者補足/ふじみ野市営プール事件のような一連の事故が報じられた後なら、“蓋をはずす”ことは危険であるのは分かります。しかし当時は吸引力の怖さは誰も知らず、子供であれば尚更です。
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一方、プール管理者の学校には、度々、文部省(当時)から蓋を固定することの通知が回って来ていたのです。従って裁判で生徒に責任を負わす言い逃れは、責任転嫁の一言に尽きます。裁判内容の一部は、次号で紹介します。
▽プール事故54件の内訳/図表 (前出)
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うち50人の生徒が死亡した
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参考書籍 「あぶないプール」 著者 有田一彦
■戸丸瑛梨香さんや多くの生徒達のブール事故死を忘れないために
ご両親や亡くなった大勢の生徒達の無念さと行政の怠慢をお伝えするために、事件後・数年あるいは数十年経っても、こうしてマイブログでお伝えしております。