食品のカラクリシリーズ 飲食店の隠語アニキ2/食べ物視点
古い食材のことを言う「アニキ」は正月・盆・5月連休明けにも大活躍する
激安居酒屋・激辛料理・無(多)国籍風料理は大アニキの偉大な?存在
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■おいしく得して食べるためにもアニキの実態話は他言無用!
前号で「アニキ」は古い食材のことで、活躍日は月曜と申し上げました。しかしアニキの最大の活躍の場は、お正月・5月連休・お盆明けです。月曜の“アニキ和食”(古いネタばかり)を気にしない人でも、長い連休明けの和食は絶対避けるべきです。スーパーも消費・賞味期限が1日でも新しいものを買う人が次々と続き、結局、日付が古いものばかりが売れ残り、食料廃棄の原因にもなっています。
本屋も然りで、積んである下のほうから取り出す人も多いですね。このブログを見た皆さん!月曜・連休明けのアニキの話は、まだ知らない人が大多数なので、おいしく得して食べるために周りには言わないで下さい(笑)。皆が知ってしまえば月曜は避けられ、火曜もアニキばかりになってしまいます(苦)。
アニキ・オトウトの法則は、回転寿司では一旦下げられたネタも翌日のランチ丼、さらには軍艦巻き、果ては揚げ物にされます。一般の飲食店(肉料理)も同じで、刺身で食べられる肉も“アニキ度”によって、しゃぶしゃぶ・すき焼き→ステーキ→焼き肉へと“トレード”されます。遂に惜しまれながら引退と思いきや、ピリ辛味風に仕立てたり、“大アニキ”になってシチューやカレーの煮込み肉、そしてミンチにされていきます。これら、回転寿司店や飲食店では常識です。
一番気を付けないといけないのは、激安居酒屋の料理です。肉・魚・野菜を問わず、辛い料理やマヨネーズ和え、無(多)国籍風の料理は、腐る寸前・一部が腐っている“なれの果て料理”と思いましょう。若い方は脂や塩分、辛みや味が濃い料理が好みなので、大アニキにはうってつけなのです。マヨネーズ・激辛好きは人前では自慢しないほうがよいでしょう。他人からは味覚音痴を思われ、またお腹の中はどんなに怪しい食材が入っているか想像しただけでも寒気がします。“知るは店主ばかりなり”(知らぬはお客ばかりなり)でしょうか。
前号/古い食材を「アニキ」と呼び月曜日のランチ時に大活躍する