
◆長丁場(ながちょうば)|宿場と宿場との距離が長いこと


①宿場と宿場との距離が長いこと。長い旅程。②仕事などが長く続くこと。長時間掛かる仕事。
長町場とも書き、宿場と宿場との距離を指す。元々は宿場間の長いことを言ったが、後に長時間
掛かる仕事にも指すようになった。「東海道中膝栗毛」(十返舎一九)の序文には、『京大阪お
よび芸州宮嶋までの長丁場をへて~』の記述がある。膝栗毛とは、膝を栗毛の馬の代用とする意
から、徒歩で旅行をすること。
江戸時代に街道が整備されると集落が生まれ、それを「宿場」と言った。現在の宿に関する言葉
に、仕事の「出張」がある。武士の時代には、戦(いくさ)で陣を張ることを「出張(でばり)」
と言った。後に、仕事に出向く意味で使われるようになった。
エピソード < 今も営業している世界最古の宿(宿泊施設)が、山梨県西山温泉の「慶運館
(けいうんかん)」。ギネスにも載っており、飛鳥時代の慶運2(705)年の創業の温泉宿。
当時から、湯治(とうじ)の習慣があった。
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「チコちゃんに叱られる」などのTV番組、新聞・書籍・ネットなどを参考にしました。さらに
広辞苑第七版と明鏡国語辞典第三版・三省堂国語辞典第八版の解釈、投稿者の感想(投/~と表
記)を加え編集しております。
