少数派シリーズ/米軍基地・沖縄問題
オスプレイは「欠陥機」3つの重大欠陥によって今後も墜落する恐れ
ブログを移転したため、投稿日と記事の日時・状況と整合性がありません。
■2つのプロペラのうち1基が壊れると必ず墜落する欠陥
オスプレイ事故の2回目は、なぜ「欠陥機」と言われるかを説明致します。事故原因は、空中給油訓練中にホースがプロペラに接触し、プロペラが粉々になり操縦不能になったためです。既号(下記リンク参照)の説明の通り、オスプレイは「未亡人作り」(ウィドーメーカー)と呼ばれ、世界中で墜落・死亡事故を起しています。米国国防分析研究所の主任分析官は、今回の事故もオスプレイの欠陥から生じていると分析します。本来、空中給油時は、ヘリコプターのようにプロペラを上にした状態で行なうこととして設計されました。しかし実際に試験すると、この状態では給油作業は制御不能と分かり、仕方なく固定翼機モード(飛行機のように前でプロペラを回す)で行なうことにしたのです。1つめの欠陥が、左右2つの11.5mもあるプロペラを回転させながら、その間をぬって機首先頭にある給油管にホースを接続するは、極めて困難で危険だそうです。空中給油機とオスプレイとの連携が悪かったり乱気流などによっては、ホースがプロペラに接触する可能性が高く、今回の事故がそうだったのです。
オスプレイは一般的なエンジンが2基の双発航空機と同じように、片方のエンジンが止まっても飛行はできます。しかし2つめの欠陥が、今回の事故のように片方のプロペラに異物が当たると簡単にバラバラに壊れ、残りのプロペラ1基だけでは飛べず、以前から墜落の可能性の指摘があったのです。その結果、機体が猛烈に震動し飛行力が出なくなって、操縦不能になったと推定されます。ここからは、別の国内航空専門家のコメントです。一般的なヘリコプターが飛行中にエンジンが停止しても、降下中に生じる空気の力で自然に回転翼(ローター)が回り、緊急着陸ができる仕組みになっているのです。3つめの重大な欠陥は、オスプレイにはこのような「自動回転(オートローテーション)機能」がないのです。国内の航空法には、オートローテーション機能がないヘリコプターは飛行禁止になっています。にも関わらず政府は、米軍は対象外にしているのです。また一般論として、コントロールが可能だったら、操縦士の技術・プライドから適切に降りる場所がいくらでもあったと言い切ります。“ノーコンへり”を認める政府は、同じ国民の命を無視しているとしか言いようがありません。
■日本だけがオスプレイの日常的な低空飛行・夜間訓練を許している
現在、米軍オスプレイは普天間基地に24機配備され、今後も国内各地の米軍基地や自衛隊基地へ続々と配備する計画です。こんな危険なオスプレイを多数運用しているのは、米国本土以外は日本だけなのです。政府が厳しく米国・米軍に迫れば、危険な訓練は中止させることができます。なぜなら同じ敗戦国のドイツやイタリアでは、米軍による低空飛行訓練は極めて厳しく制限されています。その国の対応次第で、危険が防止されるのです。もっと言えば、既号のように米国本土では滑走路両端から4,500m以内の場所に、住宅街や公共施設の設置を認めていません。また住宅地の上空飛行も、禁止されています。同じ米軍なのに、本国やドイツ・イタリアなどの諸外国とは全くことなる酷い状態を許しているのが日本です。繰り返しますが、政府が強く抗議しないから“暴れ放題”なのです。集団的自衛権を推進する安倍首相、自民・公明党の態度では、米国・米軍にモノが言えないのです。
オスプレイの危険が沖縄だけと思っている方は、大間違いです。米軍は日本本土に6つの低空訓練ルート設定し、今後、順次、訓練飛行を進めます。計画では沖縄から奄美諸島・屋久島近くまでのルート、大分・熊本・宮崎県の周回ルート、中国地方縦断ルート、上信越から青森へ掛けて、また福島から岩手・青森への2本のルートによる、低空あるいは夜間飛行訓練です。じわじわと本土にも、騒音・墜落の危険性が迫っていることを知って下さい。訓練の範囲は全国21県・約140市町村に及び、年間330回もの訓練を計画しています。その他にも、米軍基地の横田・厚木・岩国、自衛隊の木更津駐屯地・東富士・北富士での訓練や飛行、県営佐賀空港には自衛隊オスプレイ17機の配備計画があります。このように日本は独立した国家でなく、戦後70年以上も経っているのに植民地のままです。
■オスプレイや米軍の危険性は沖縄だけでなく本土にも迫っている
本土の皆さんが勘違いしているのは、オスプレイは日本の防衛のために配置されたものではありません。米軍トップがハッキリ言うように、彼等の役割は中東などの地域への“斬り込み隊”なのです。だからアフガンなどの地形を想定して、日本の6ルートの狭い山岳・渓谷地域で低空飛行訓練するのです。2回に渡った、オスプレイの「危険性」を理解して頂けたでしょうか? 決して沖縄だけの問題ではないのです。本土にも、オスプレイだけでなく米軍の事故・暴行の危険性が迫っているのです。前号のように、「沖縄ヘイト」している場合ではないのです。全国の米軍基地をなくす運動をしていかねばなりません。終わりに、オスプレイ(osprey)とは「みさご」という海岸や湖沼に棲む鷹(たか)の一種です。古くは万葉集や方丈記にも、登場した鳥だそうです。古式ゆかしい時代と異なり、“現代のみさご”は悪鳥極まりないですね。
前号/米軍オスプレイ・沖縄名護市沿岸に墜落大破は起こるべくして起こった
2018年・遂に東京や本土の空にも欠陥機オスプレイが超低空飛行
オスプレイは「欠陥機」3つの重大欠陥によって今後も墜落する恐れ
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■2つのプロペラのうち1基が壊れると必ず墜落する欠陥
オスプレイ事故の2回目は、なぜ「欠陥機」と言われるかを説明致します。事故原因は、空中給油訓練中にホースがプロペラに接触し、プロペラが粉々になり操縦不能になったためです。既号(下記リンク参照)の説明の通り、オスプレイは「未亡人作り」(ウィドーメーカー)と呼ばれ、世界中で墜落・死亡事故を起しています。米国国防分析研究所の主任分析官は、今回の事故もオスプレイの欠陥から生じていると分析します。本来、空中給油時は、ヘリコプターのようにプロペラを上にした状態で行なうこととして設計されました。しかし実際に試験すると、この状態では給油作業は制御不能と分かり、仕方なく固定翼機モード(飛行機のように前でプロペラを回す)で行なうことにしたのです。1つめの欠陥が、左右2つの11.5mもあるプロペラを回転させながら、その間をぬって機首先頭にある給油管にホースを接続するは、極めて困難で危険だそうです。空中給油機とオスプレイとの連携が悪かったり乱気流などによっては、ホースがプロペラに接触する可能性が高く、今回の事故がそうだったのです。
オスプレイは一般的なエンジンが2基の双発航空機と同じように、片方のエンジンが止まっても飛行はできます。しかし2つめの欠陥が、今回の事故のように片方のプロペラに異物が当たると簡単にバラバラに壊れ、残りのプロペラ1基だけでは飛べず、以前から墜落の可能性の指摘があったのです。その結果、機体が猛烈に震動し飛行力が出なくなって、操縦不能になったと推定されます。ここからは、別の国内航空専門家のコメントです。一般的なヘリコプターが飛行中にエンジンが停止しても、降下中に生じる空気の力で自然に回転翼(ローター)が回り、緊急着陸ができる仕組みになっているのです。3つめの重大な欠陥は、オスプレイにはこのような「自動回転(オートローテーション)機能」がないのです。国内の航空法には、オートローテーション機能がないヘリコプターは飛行禁止になっています。にも関わらず政府は、米軍は対象外にしているのです。また一般論として、コントロールが可能だったら、操縦士の技術・プライドから適切に降りる場所がいくらでもあったと言い切ります。“ノーコンへり”を認める政府は、同じ国民の命を無視しているとしか言いようがありません。
■日本だけがオスプレイの日常的な低空飛行・夜間訓練を許している
現在、米軍オスプレイは普天間基地に24機配備され、今後も国内各地の米軍基地や自衛隊基地へ続々と配備する計画です。こんな危険なオスプレイを多数運用しているのは、米国本土以外は日本だけなのです。政府が厳しく米国・米軍に迫れば、危険な訓練は中止させることができます。なぜなら同じ敗戦国のドイツやイタリアでは、米軍による低空飛行訓練は極めて厳しく制限されています。その国の対応次第で、危険が防止されるのです。もっと言えば、既号のように米国本土では滑走路両端から4,500m以内の場所に、住宅街や公共施設の設置を認めていません。また住宅地の上空飛行も、禁止されています。同じ米軍なのに、本国やドイツ・イタリアなどの諸外国とは全くことなる酷い状態を許しているのが日本です。繰り返しますが、政府が強く抗議しないから“暴れ放題”なのです。集団的自衛権を推進する安倍首相、自民・公明党の態度では、米国・米軍にモノが言えないのです。
オスプレイの危険が沖縄だけと思っている方は、大間違いです。米軍は日本本土に6つの低空訓練ルート設定し、今後、順次、訓練飛行を進めます。計画では沖縄から奄美諸島・屋久島近くまでのルート、大分・熊本・宮崎県の周回ルート、中国地方縦断ルート、上信越から青森へ掛けて、また福島から岩手・青森への2本のルートによる、低空あるいは夜間飛行訓練です。じわじわと本土にも、騒音・墜落の危険性が迫っていることを知って下さい。訓練の範囲は全国21県・約140市町村に及び、年間330回もの訓練を計画しています。その他にも、米軍基地の横田・厚木・岩国、自衛隊の木更津駐屯地・東富士・北富士での訓練や飛行、県営佐賀空港には自衛隊オスプレイ17機の配備計画があります。このように日本は独立した国家でなく、戦後70年以上も経っているのに植民地のままです。
■オスプレイや米軍の危険性は沖縄だけでなく本土にも迫っている
本土の皆さんが勘違いしているのは、オスプレイは日本の防衛のために配置されたものではありません。米軍トップがハッキリ言うように、彼等の役割は中東などの地域への“斬り込み隊”なのです。だからアフガンなどの地形を想定して、日本の6ルートの狭い山岳・渓谷地域で低空飛行訓練するのです。2回に渡った、オスプレイの「危険性」を理解して頂けたでしょうか? 決して沖縄だけの問題ではないのです。本土にも、オスプレイだけでなく米軍の事故・暴行の危険性が迫っているのです。前号のように、「沖縄ヘイト」している場合ではないのです。全国の米軍基地をなくす運動をしていかねばなりません。終わりに、オスプレイ(osprey)とは「みさご」という海岸や湖沼に棲む鷹(たか)の一種です。古くは万葉集や方丈記にも、登場した鳥だそうです。古式ゆかしい時代と異なり、“現代のみさご”は悪鳥極まりないですね。
前号/米軍オスプレイ・沖縄名護市沿岸に墜落大破は起こるべくして起こった
2018年・遂に東京や本土の空にも欠陥機オスプレイが超低空飛行