少数派シリーズ 特設|新型コロナウイルス VOL.45
コロナ感染軽症者用ホテルが設置されても敬遠され利用者はたった8%に過ぎない
毎日新聞の資料を投稿者が編集作成
■家族感染させないことが一番大事でもホテル療養を断る感染者が多い
新型コロナ感染者の急増で病床数が逼迫、現在も約2000人の自宅療養の感染者がいます。医療ベッドを空けておくことと、自宅では家族が感染する恐れから、地方自治体が軽症者・無症状者のホテルや宿泊施設への受け入れ体制を作りました。しかし毎日新聞が調査した7都府県では、利用者はたった8%に過ぎないことが判明しました。合計は、確保した部屋数9,349、利用可能な部屋数7,210にも関わらず滞在者数575人、空室率は何と92%でした。県別は、上記の表の通り(5/7現在)です。なお確保した部屋数から、医師の待機・消毒などの際など代替部屋を差し引くと、利用可能な部屋数は7,210に。なぜこんなに利用が低いのか、入院後に軽症になった方をホテルに移そうとしても、高齢や持病のある方は不安で嫌がるそうです。また子育てなどの事情があれば自宅療養も認められており、結果的に自宅を選ぶ方が多いと言います。
ホテルは一般的なビジネスホテルのシングルルームで、個室内で過ごすことが求められます。1日3回の食事の弁当とお茶・タオルは、自分でロビーに行きます。ホテル関係者への感染を考えシーツの交換なし、風呂を清掃する道具なし。外出ができず、食事も選ぶことができず、家族などからの差し入れもNGであること。行動が制約される、ストレスが溜まる、閉鎖的な環境で精神的にきつそうなどがホテル宿泊を断る理由です。投稿者として気持ちは分からないでもないが、失礼ながら彼等は何か勘違いしています。要はホテルであっても病院の代用だから、不自由さは当たり前です。ホテルへ隔離するのは、やはり何と言っても「家族へ感染させない」ことが一番大事だからと思うのですが。自宅療養とは異なり施設には医師や看護師が待機しており、重症化・急変に対する対応が迅速にできるはずです。何か、矛盾を感じます。
■地方自治体はホテルを借り上げても強制力を持たせなければ無意味
地方自治体が家族や職場、不特定多数に感染させないために施設を借り上げたのに、もう少し強い指導はできないものなのでしょうか。せっかくのコロナ感染軽症者用ホテルでも、強制力がないことが問題です。一方、広島で協力を申し出たホテルが、近隣住民の無理解から猛反発を喰らい頓挫してしまいました。感染症の性質から見て、国民全体が協力し合わなければなくなりません。ところで韓国はMERSの教訓を経て、完全な体制下での「隔離施設」が置かれています。日本でも感染症の専門家は学んでおり、政府に要請していたと思います。しかし歴代の自民党政府は逆行し、国立感染症研究所や医療施設・関係者の規模や人員を大幅に削減させてきました。SARS・MERSの脅威を、国として学んでこなかったのです。日本人には感染に関する意識も恐怖も希薄なため、ホテル療養を拒否、自粛要請を守らない無頓着な人間が多いようです。
次号/46・愛猫家注意!猫同士の新型コロナ感染を確認・人から猫への感染も可能性あり
前号/44・医療現場に続き介護現場にも深刻な危機・コロナ予防と運営の判断迫られる
コロナ感染軽症者用ホテルが設置されても敬遠され利用者はたった8%に過ぎない
毎日新聞の資料を投稿者が編集作成
■家族感染させないことが一番大事でもホテル療養を断る感染者が多い
新型コロナ感染者の急増で病床数が逼迫、現在も約2000人の自宅療養の感染者がいます。医療ベッドを空けておくことと、自宅では家族が感染する恐れから、地方自治体が軽症者・無症状者のホテルや宿泊施設への受け入れ体制を作りました。しかし毎日新聞が調査した7都府県では、利用者はたった8%に過ぎないことが判明しました。合計は、確保した部屋数9,349、利用可能な部屋数7,210にも関わらず滞在者数575人、空室率は何と92%でした。県別は、上記の表の通り(5/7現在)です。なお確保した部屋数から、医師の待機・消毒などの際など代替部屋を差し引くと、利用可能な部屋数は7,210に。なぜこんなに利用が低いのか、入院後に軽症になった方をホテルに移そうとしても、高齢や持病のある方は不安で嫌がるそうです。また子育てなどの事情があれば自宅療養も認められており、結果的に自宅を選ぶ方が多いと言います。
ホテルは一般的なビジネスホテルのシングルルームで、個室内で過ごすことが求められます。1日3回の食事の弁当とお茶・タオルは、自分でロビーに行きます。ホテル関係者への感染を考えシーツの交換なし、風呂を清掃する道具なし。外出ができず、食事も選ぶことができず、家族などからの差し入れもNGであること。行動が制約される、ストレスが溜まる、閉鎖的な環境で精神的にきつそうなどがホテル宿泊を断る理由です。投稿者として気持ちは分からないでもないが、失礼ながら彼等は何か勘違いしています。要はホテルであっても病院の代用だから、不自由さは当たり前です。ホテルへ隔離するのは、やはり何と言っても「家族へ感染させない」ことが一番大事だからと思うのですが。自宅療養とは異なり施設には医師や看護師が待機しており、重症化・急変に対する対応が迅速にできるはずです。何か、矛盾を感じます。
■地方自治体はホテルを借り上げても強制力を持たせなければ無意味
地方自治体が家族や職場、不特定多数に感染させないために施設を借り上げたのに、もう少し強い指導はできないものなのでしょうか。せっかくのコロナ感染軽症者用ホテルでも、強制力がないことが問題です。一方、広島で協力を申し出たホテルが、近隣住民の無理解から猛反発を喰らい頓挫してしまいました。感染症の性質から見て、国民全体が協力し合わなければなくなりません。ところで韓国はMERSの教訓を経て、完全な体制下での「隔離施設」が置かれています。日本でも感染症の専門家は学んでおり、政府に要請していたと思います。しかし歴代の自民党政府は逆行し、国立感染症研究所や医療施設・関係者の規模や人員を大幅に削減させてきました。SARS・MERSの脅威を、国として学んでこなかったのです。日本人には感染に関する意識も恐怖も希薄なため、ホテル療養を拒否、自粛要請を守らない無頓着な人間が多いようです。
次号/46・愛猫家注意!猫同士の新型コロナ感染を確認・人から猫への感染も可能性あり
前号/44・医療現場に続き介護現場にも深刻な危機・コロナ予防と運営の判断迫られる