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松尾貴史コラム◇ローマ教皇は「安倍首相よ誠実な人になりなさい」と言っている/少数派

2019年12月02日 | 核兵器・原発を失くせ
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/核兵器・原発を失くせ
松尾貴史コラム◇ローマ教皇は「安倍首相よ誠実な人になりなさい」と言っている

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■世界で唯一核兵器惨禍を経験も無頓着過ぎる政府・与党政治家・かなりの国民
フランシスコ・ローマ教皇が、来日しました。世界で13億人の信者を有する教皇が来日するのは、1981(S56)年以来、38年ぶりです。さっそく広島・長崎で、「核兵器廃絶」を強く発信しました。その素晴らしい言葉(スピーチ)に引き換え、我が国の安倍首相や与党・自民党の核兵器廃絶・反戦に対する姿勢は、悲しいくらい消極的・お粗末過ぎます。そこで今号は松尾貴史氏のコラム、次号(未定)はフランシスコ教皇が訴えた言葉集と、教皇が配付した写真「焼き場に立つ少年」(おんぶする少年)=1945年・長崎で撮影~の話を致します。世界で唯一、原爆(核兵器使用)惨禍を経験したにもかかわらず、政府・与党などの政治家、かなりの国民が無頓着です。そうした観点から、フランシスコ教皇の来日の意義を説明します。

毎日新聞の日曜版、「松尾貴史のちょっと違和感」というコラムから抜粋した記事をご紹介します。松尾貴史氏はコラムの中で、痛烈な批判をしています。ぜひお読み下さい。
*タイトル付け、文章の省略化、補足は投稿者によるものです。

 ↓ ↓ ▽松尾貴史氏のコラム

■安倍首相は教皇に「平和・核なき世界の実現重要パートナー」と“どの面下げて”返答した
「フランシスコ・ローマ教皇が来日した。つい最近まで、多くのマスコミは「法王」と言っていたのに、この来日をきっかけにしたかのごとく「教皇」に改めたようだ。ずっと、「法王」は仏教をイメージしてしまうので少なからず違和感を覚えていたが、ようやくすっきりした。
投稿者補足/今回の来日に際し、2019年11月より外務省は「教皇」へ変更した。カトリック関係者からは、かねがね教皇表記の要望が出ていた。また「教える」文字の方が、教皇の職務をよく表すからとしている。「

「(教皇は~)『最新鋭の強力な兵器を作りながら、なぜ平和について提案できるだろうか。差別と憎悪の演説で自分を正当化しながら、どうやって平和を語るのだろうか』 『武力は膨大な出費を要し、連帯を推し進める企画や有益な作業が滞り、民の心を台無しにする』という素晴らし問いかけを残した。もちろん、このメッセージは、全くの正反対のことをやり続ける日本の為政者へ向けたものであることは疑いようがないだろう。しかし、その人物には全くもってぬかにくぎ、のれんに腕押しの状態だったようだ。世界で唯一核兵器の惨禍を経験しながら、核兵器禁止条約にすら署名しない国の首相だが、なんと今回の来日で教皇と会談までしている。乱暴な言い方だが、「どの面下げて」という印象しかない。」

「そして、「日本とバチカンは、平和・核なき世界の実現・貧困の撲滅・人権・環境などを重視するパートナー」と語った。「騙(かた)った」と言うべきか。どの口がこれを言ったのだろう。よくこれだけ調子の良い驚愕のデタラメが言えたものだ。いや、決して「日本」と「安倍晋三」はイコールではないので、最後にこう補足すれば、デタラメにならない。「ですが、私は逆行させています」と。教皇を相手に「パートナー」呼ばわりするのは不遜な印象も受ける。」

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■教皇のスピーチに対し嘘の上塗り安倍首相・与党政治家・官僚は恥ずかしくないのか!
「尊大な物言いには慣れっこになってはいるが、さらに驚いたのは、カトリック信者である麻生太郎財務相を「あなたと同じフランシスコの洗礼名を持っている」と紹介した。「セクハラという犯罪はない」と放言したり、公文書の改ざんや隠蔽(いんぺい)の責任も取らなかったりと、害毒しか振りまかない恥ずかしい人物と「名が同じ」と言ってはあまりに非礼ではないか。しかし、自分の財産をすべて貧しい民に分け与えて、生涯弱い者とともにあったアッシジの聖人の名前が麻生氏に付けられているとは、これほどの皮肉も珍しい。さらには「桜を見る会」と同じく「有名人」と並ぶ写真は拡散したいようで、公式のツイッターで官邸スタッフが「本日、安倍総理はフランシスコ・ローマ教皇を官邸にお迎えし、会談に臨みました」と写真付きで投稿した。<省略>」

「ローマ教皇の来日でのスピーチやその他の発言は、安倍政権の姿勢とは正反対でぶつかるものだということは明白だが、それを踏まえて教皇の『どれほど複雑な状況であろうとも、自分の行動は公正で人間的であるように。言葉や行動が偽りや欺まんであることが多い現代において、特に必要とされる誠実な人になりなさい』という言葉を振り返ると、安倍氏やその所業をかばうための隠蔽、改ざん、うその上塗りを重ねる人々に、あまりにも「どんぴしゃり」の符号で、ただ恥ずかしくなるばかりだ。日本でのカトリック信者は44万人というから、人口比0.3%だろうか。その国でこれだけの注目度だということは、被爆地からのローマ教皇のメッセージは世界からも注目されただろう。ついでに、それに対する政治家の大うそすらも。」

Ntopkeiji

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