少数派シリーズ/メディア・SNS
ジャニー喜多川⑥メディアの反省文からすり落ちた「事実報道より視聴率と利益に走った」こと
当該の記者会見画像ではありません/フリー素材
■ジャニーズ事務所のTV局「完全支配」に屈した?同調した?各局経営陣の不甲斐なさ
ジャニー喜多川による「性犯罪」について、メディアは横並びに「性加害」表示としているが、これでは本質と事実を伝えていない。繰り返すが、当ブログでは「性犯罪」と呼ぶ。前号で被害を申し出た方が478人と伝えたが、実際はジャニーズ事務所(以降、事務所表記)へ所属される前の方や多様な場所での性行動からみて1000人は優に超すと言われる。記者会見が開かれ、しかしジャニー喜多川の性犯罪の詳細や被害者の人権問題はあまり語られず、スキャンダルの方向に向いてしまったのは残念だ。さてその後、TV局や新聞各社から“反省文”が提出されても、如何せん納得いかない。『当時は「人権意識」が低く、「性被害」の認識も薄かった、所詮「スキャンダル」と考えていた等々』。もっともそうな内容だが、ほとんど語られていないことが1つある。ジャニーズによって稼ぎ出す「視聴率」と「営業利益」優先の考え方が、各局・各社のスタンスになってしまったことだ。各局とも、正義と事実を求めて立ち上がる報道部署 VS 視聴率や社内の利益に繋がるエンタメ部署(ジャニ担)プラス営業部署組のせめぎ合いの葛藤が少しも語られていない。率直に、「事務所に牛耳られた部署の勢いが強かったから、事実報道ができなかった」「経営陣も同調した、あるいは従わざるを得なかった」とまで踏み込んで欲しかった。まさしく真相はここにあり、人権意識不足などは口実で後付けに過ぎない。
具体的に指摘すると、これらのメディアが事務所の圧力に屈したのは前号の白波瀬副社長(当時)の存在だ。ジャニー喜多川が、渡辺プロダクションから引き抜いた男だ。白波瀬氏は、特にTV局には自分達の思い通りの企画にするよう圧力を掛け続けた。気に入らない企画だと、TV局に「それならジャニーズタレントを全員引き揚げる」「二度とお前の局には出演させない」と口癖のように脅した。このように我が物顔で、TV局を牛耳り・完全支配・乗っ取ったのである。一方、TV局や新聞社・雑誌社には「ジャニ担」と呼ばれる、事務所との対応を専門とする担当の部署や担当者がいる。事務所の威力を笠に着たTV局のプロデューサーなどは、大手を振って威張り散らしていたのだ。TV局や新聞社社長や経営陣は、メディア本来の「報道の重要性」より、視聴率や利益を上げられる「ジャニーズ番組」や企画に、誰も文句を言えない状態にまで侵されてしまったのだ。あるいは、利益頭として同調していたのかもしれない。こうなった現在、TV局・新聞各社は様々の部署に接触し反省文を書いたが、「ジャニ担」部署からの声はなかった。あれだけ性犯罪が行われていたにも関わらずメディアは沈黙し、その後もジャニー喜多川による「性犯罪」が広がることを黙認したのだ。ここまでの事情を説明してこそ、メディアの「反省」の意味がある。
■白波瀬氏が辞任しても陰で糸を操っている限りジャニーズ事務所は変われない
2回目の記者会見では大騒ぎになり、厳しい意見を言う特定記者を指さない「NGリスト」なるものが現われた。事務所側と、司会・運営を委託されたコンサルティング会社の言い訳が二転三転している。普通、依頼主が望んでいないことを、依頼された側が勝手にやる訳がない。推測だが、「NGリスト」の作成と一連の会見進行のストーリーは、白波瀬氏が単独で依頼先会社にねじ込んだと考える。氏の策略だと考えると、一連のもめごとが腑に落ちる。前号時点では副社長を辞任して、嘱託社員で残った。今号時点では、その嘱託社員も辞めた。散々、威張り散らした人間は、昔から都合が悪くなるとトンズラする悪質姿勢の癖がある。しかし辞めても遠方から「院政」を敷き、リモートコントロールするのはミエミエだ。次に、会見の映像と音声を聞く限り、司会者は記者達を指す前に、その都度、下を向いていた(NG者かOK者かの顔を確認?)。だから次の人を指す度に時間を要し、記者達をイライラさせた。司会者の本音と焦りが出たのだろう~「少々お待ち下さい、段々とお顔が分からなくなってきました」(投稿者・笑)。司会は元NHKアナの松本和也氏で、「紅白歌合戦」の総合司会や「NHKのど自慢」の司会をした人物だ。NHKでしっかりメディア論、メディアの役割を叩き込まれてきたのに、このザマは情けない。<次回に続く>
次号/ジャニー喜多川⑦事務所はスマイルアップに社名変更もアナグラムは「ア・スマップ・イル」
前号/ジャニー喜多川⑤スポーツ各紙はジャニーズの広告塔・広告媒体に成り下がった実態
ジャニー喜多川⑥メディアの反省文からすり落ちた「事実報道より視聴率と利益に走った」こと
当該の記者会見画像ではありません/フリー素材
■ジャニーズ事務所のTV局「完全支配」に屈した?同調した?各局経営陣の不甲斐なさ
ジャニー喜多川による「性犯罪」について、メディアは横並びに「性加害」表示としているが、これでは本質と事実を伝えていない。繰り返すが、当ブログでは「性犯罪」と呼ぶ。前号で被害を申し出た方が478人と伝えたが、実際はジャニーズ事務所(以降、事務所表記)へ所属される前の方や多様な場所での性行動からみて1000人は優に超すと言われる。記者会見が開かれ、しかしジャニー喜多川の性犯罪の詳細や被害者の人権問題はあまり語られず、スキャンダルの方向に向いてしまったのは残念だ。さてその後、TV局や新聞各社から“反省文”が提出されても、如何せん納得いかない。『当時は「人権意識」が低く、「性被害」の認識も薄かった、所詮「スキャンダル」と考えていた等々』。もっともそうな内容だが、ほとんど語られていないことが1つある。ジャニーズによって稼ぎ出す「視聴率」と「営業利益」優先の考え方が、各局・各社のスタンスになってしまったことだ。各局とも、正義と事実を求めて立ち上がる報道部署 VS 視聴率や社内の利益に繋がるエンタメ部署(ジャニ担)プラス営業部署組のせめぎ合いの葛藤が少しも語られていない。率直に、「事務所に牛耳られた部署の勢いが強かったから、事実報道ができなかった」「経営陣も同調した、あるいは従わざるを得なかった」とまで踏み込んで欲しかった。まさしく真相はここにあり、人権意識不足などは口実で後付けに過ぎない。
具体的に指摘すると、これらのメディアが事務所の圧力に屈したのは前号の白波瀬副社長(当時)の存在だ。ジャニー喜多川が、渡辺プロダクションから引き抜いた男だ。白波瀬氏は、特にTV局には自分達の思い通りの企画にするよう圧力を掛け続けた。気に入らない企画だと、TV局に「それならジャニーズタレントを全員引き揚げる」「二度とお前の局には出演させない」と口癖のように脅した。このように我が物顔で、TV局を牛耳り・完全支配・乗っ取ったのである。一方、TV局や新聞社・雑誌社には「ジャニ担」と呼ばれる、事務所との対応を専門とする担当の部署や担当者がいる。事務所の威力を笠に着たTV局のプロデューサーなどは、大手を振って威張り散らしていたのだ。TV局や新聞社社長や経営陣は、メディア本来の「報道の重要性」より、視聴率や利益を上げられる「ジャニーズ番組」や企画に、誰も文句を言えない状態にまで侵されてしまったのだ。あるいは、利益頭として同調していたのかもしれない。こうなった現在、TV局・新聞各社は様々の部署に接触し反省文を書いたが、「ジャニ担」部署からの声はなかった。あれだけ性犯罪が行われていたにも関わらずメディアは沈黙し、その後もジャニー喜多川による「性犯罪」が広がることを黙認したのだ。ここまでの事情を説明してこそ、メディアの「反省」の意味がある。
■白波瀬氏が辞任しても陰で糸を操っている限りジャニーズ事務所は変われない
2回目の記者会見では大騒ぎになり、厳しい意見を言う特定記者を指さない「NGリスト」なるものが現われた。事務所側と、司会・運営を委託されたコンサルティング会社の言い訳が二転三転している。普通、依頼主が望んでいないことを、依頼された側が勝手にやる訳がない。推測だが、「NGリスト」の作成と一連の会見進行のストーリーは、白波瀬氏が単独で依頼先会社にねじ込んだと考える。氏の策略だと考えると、一連のもめごとが腑に落ちる。前号時点では副社長を辞任して、嘱託社員で残った。今号時点では、その嘱託社員も辞めた。散々、威張り散らした人間は、昔から都合が悪くなるとトンズラする悪質姿勢の癖がある。しかし辞めても遠方から「院政」を敷き、リモートコントロールするのはミエミエだ。次に、会見の映像と音声を聞く限り、司会者は記者達を指す前に、その都度、下を向いていた(NG者かOK者かの顔を確認?)。だから次の人を指す度に時間を要し、記者達をイライラさせた。司会者の本音と焦りが出たのだろう~「少々お待ち下さい、段々とお顔が分からなくなってきました」(投稿者・笑)。司会は元NHKアナの松本和也氏で、「紅白歌合戦」の総合司会や「NHKのど自慢」の司会をした人物だ。NHKでしっかりメディア論、メディアの役割を叩き込まれてきたのに、このザマは情けない。<次回に続く>
次号/ジャニー喜多川⑦事務所はスマイルアップに社名変更もアナグラムは「ア・スマップ・イル」
前号/ジャニー喜多川⑤スポーツ各紙はジャニーズの広告塔・広告媒体に成り下がった実態