江戸しぐさシリーズ第19話
逆らいしぐさ(戸締め言葉)/年長者にしてはならない態度
■逆らいしぐさ(戸締め言葉)
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江戸は共同体だったので、何事にも素直に先輩の言葉を聞くことが良しとされていました。年長者に敬意を払うのは江戸では当たり前のことで、言われたことは間違いないこととして従うのが普通でした。先輩の言葉を聞かず、何もしないうちから、「でも・しか(し)・だって…」と文句を言うことは、「逆らいしぐさ」として嫌われたしぐさでした。
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先輩達は、自分の経験を踏まえてアドバイスしてくれる訳なので、まずその通りやってみることが大事で、それによって自らの経験を積めばいいのです。多少難しいことでも、それは本人の成長に繋がるとして、先輩はアドバイスしました。相手を中に入れない「戸締め言葉」は嫌われ、会話では使わないようにしました。江戸では、謙虚で素直な態度が求められたのです。
▽不粋オヤジの独りゴト
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このオヤジも子供の頃は、親から“デモシカダッテ”は言うなと言われていました。今の世の中ですから黙って服従することはなくても、一旦、自分で咀嚼してからでも遅くないと思います。「長幼序あり(長幼の序)」~年上の者と年下の者には、道徳上、当然守るべき秩序があるという言葉です。現在は、メチャクチャですね。
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ところで、あなたの職場にいませんか?仕事の依頼を、「できません・やれません」の全否定から入る奴です。以前、うちの会社にいましたが、理屈っぽい半面、そのくせ調子がいい。せっかく本人が成長できる場なのに、もったいない話です。お金さえ貰えれば、苦労しないほうが得の考え方なのでしょうね。
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江戸しぐさは偽史であり昭和の時代に創作されたことが、多くの専門家や研究者に
よって明らかにされています。