少数派シリーズ/カジノ・ギャンブルを許すな
大阪万博⑭「子供の万博動員やめて!」ガス爆発・熱中症の危険など先生・親が中止求める
記事はしんぶん赤旗
■人混みの中に小さな子供を集団で行動させる危険性に大阪府は認識が欠如している
前号では、万博会場の夢洲は廃棄物の最終処分場であったことから、埋立地の土壌から可燃性のメタンガスが1日2トンと大量発生している。3月には、会場の建設現場で溜まっていたメタンガスが溶接工事の火花に引火、建屋の天井部分10か所の損傷、コンクリート床下基礎部分の配管の通り穴に2か所の損傷が明らかになった。それを受けて、大阪府の教職員や学童・生徒の親御さんなどが、学校行事として「万博見学」に大反対している。大阪府は、府内の102万人の小・中・高校生の“無料動員”(別称:学徒動員)を予定している。「招待」の名目だが、万博が不人気なことから要は来場者不足を補う“穴埋め”の様相が濃い。まさしく「学徒動員」に、大阪府は予算20億円を使う。各学校に参加の“打診”をしているが、先生方は「学童・生徒」の安全を優先して不参加にするか、大阪府への“忖度”と“嫌がらせ”を考え参加させるか『踏み絵』をさせられていると嘆く。大阪府が姑息なのは、府から学校への調査は「参加」「未定・検討中」の選択肢しかなく、「不参加(参加せず)」の項がなかったこと。そんな中で、交野(かたの)市の山本景市長は、きっぱり「学校単位で行く必要はない」と英断を下した。
「ガス爆発」の危険性の他に、猛暑・炎天下の移動・見学など熱中症のリスク、バス乗降場から入場ゲートまで1kmもあり炎天下の移動に低学年は30分を要す。電車で引率すればラッシュに巻き込まれ、学童・生徒の事故に繋がる。昼食場所・休憩場所も定かではない、必ず遠足など校外行事をする場合は先生方が下見するがそれもできない。会場外だけでなく混雑する会場内で児童・生徒の移動は困難を極める、また到底、障害児童が参加できる条件ではなく障害者差別になる。根本的な出鱈目さは、学童・生徒の緊急時の医療体制が府や万博協会には計画がないことだ。時期やどのパビリオンに入れるかも、知らされていない。一般の大人でも、混雑する会場移動は疲労が大きく、まして学童への負担は大き過ぎると言う。投稿者も、もっともな話と思う。所詮、大阪府の発想は「来場者の水増し」が目的である。だから教育関係者と問題点を協議せず、いきなり参加強制していることに、教育関係者や親御さんだけでなく大阪府民や国民が反対を強めているのだ。人混みの中に小さな子供を集団で歩かせる危険性に対して、万博協会、大阪府、事実上の決定権を持つ日本維新の会幹部メンバーには、想像力・危険への認識が根本的に欠如している。
■天候急変・不測の事故を鑑み100万人規模の「学徒動員」はやめるべきだ
万博協会は、主要駅と会場を結ぶ「シャトルバス」要員として全国の路線・観光バス会社に派遣を要請した。しかし自社の路線さえ運転手不足に運休、路線廃止が相次いでおり断られている。率直なところ、そもそも「シャトルバス」自体を適正に運行できるかも危ぶまれる。ダイヤ減便の可能性もあり、さらなる大混雑が予測されると聞く。そんな中、自治体が独自に学童・生徒向けの「バス確保」は困難だ。だから参加させる自治体(学校)にしても、「移動手段」が困難とされ躊躇している。万博協会の愚かさは、全国の中学・高校に「修学旅行」を万博に仕向けるようPRしている。話を戻し、結局、府が想定する参加する教員と生徒を95万人としている。となると専門家らは、その9割がシャトルバスと地下鉄で行かざるを得なく、先生や生徒の負担・危険性が増すとしている。会場と接続するのは1つの橋と地下鉄しかなく、常時、「大渋滞」が目に見えている。地震・台風・大雨・雷を始め渋滞による交通事故、地下鉄の故障、不測の事態が起これば大多数の帰宅困難者、あるいは重体・死者も考えられると言う。大多数の国民が中止を求めても、“聞く耳に持たず”の万博協会。せめて、100万人規模の“学徒動員”はやめるべきだ。
前号/大阪万博⑬万博会場の夢洲メタンガス急増、昨夏は1日2トン「ガス爆発」の危険性浮き彫り
大阪万博⑭「子供の万博動員やめて!」ガス爆発・熱中症の危険など先生・親が中止求める
記事はしんぶん赤旗
■人混みの中に小さな子供を集団で行動させる危険性に大阪府は認識が欠如している
前号では、万博会場の夢洲は廃棄物の最終処分場であったことから、埋立地の土壌から可燃性のメタンガスが1日2トンと大量発生している。3月には、会場の建設現場で溜まっていたメタンガスが溶接工事の火花に引火、建屋の天井部分10か所の損傷、コンクリート床下基礎部分の配管の通り穴に2か所の損傷が明らかになった。それを受けて、大阪府の教職員や学童・生徒の親御さんなどが、学校行事として「万博見学」に大反対している。大阪府は、府内の102万人の小・中・高校生の“無料動員”(別称:学徒動員)を予定している。「招待」の名目だが、万博が不人気なことから要は来場者不足を補う“穴埋め”の様相が濃い。まさしく「学徒動員」に、大阪府は予算20億円を使う。各学校に参加の“打診”をしているが、先生方は「学童・生徒」の安全を優先して不参加にするか、大阪府への“忖度”と“嫌がらせ”を考え参加させるか『踏み絵』をさせられていると嘆く。大阪府が姑息なのは、府から学校への調査は「参加」「未定・検討中」の選択肢しかなく、「不参加(参加せず)」の項がなかったこと。そんな中で、交野(かたの)市の山本景市長は、きっぱり「学校単位で行く必要はない」と英断を下した。
「ガス爆発」の危険性の他に、猛暑・炎天下の移動・見学など熱中症のリスク、バス乗降場から入場ゲートまで1kmもあり炎天下の移動に低学年は30分を要す。電車で引率すればラッシュに巻き込まれ、学童・生徒の事故に繋がる。昼食場所・休憩場所も定かではない、必ず遠足など校外行事をする場合は先生方が下見するがそれもできない。会場外だけでなく混雑する会場内で児童・生徒の移動は困難を極める、また到底、障害児童が参加できる条件ではなく障害者差別になる。根本的な出鱈目さは、学童・生徒の緊急時の医療体制が府や万博協会には計画がないことだ。時期やどのパビリオンに入れるかも、知らされていない。一般の大人でも、混雑する会場移動は疲労が大きく、まして学童への負担は大き過ぎると言う。投稿者も、もっともな話と思う。所詮、大阪府の発想は「来場者の水増し」が目的である。だから教育関係者と問題点を協議せず、いきなり参加強制していることに、教育関係者や親御さんだけでなく大阪府民や国民が反対を強めているのだ。人混みの中に小さな子供を集団で歩かせる危険性に対して、万博協会、大阪府、事実上の決定権を持つ日本維新の会幹部メンバーには、想像力・危険への認識が根本的に欠如している。
■天候急変・不測の事故を鑑み100万人規模の「学徒動員」はやめるべきだ
万博協会は、主要駅と会場を結ぶ「シャトルバス」要員として全国の路線・観光バス会社に派遣を要請した。しかし自社の路線さえ運転手不足に運休、路線廃止が相次いでおり断られている。率直なところ、そもそも「シャトルバス」自体を適正に運行できるかも危ぶまれる。ダイヤ減便の可能性もあり、さらなる大混雑が予測されると聞く。そんな中、自治体が独自に学童・生徒向けの「バス確保」は困難だ。だから参加させる自治体(学校)にしても、「移動手段」が困難とされ躊躇している。万博協会の愚かさは、全国の中学・高校に「修学旅行」を万博に仕向けるようPRしている。話を戻し、結局、府が想定する参加する教員と生徒を95万人としている。となると専門家らは、その9割がシャトルバスと地下鉄で行かざるを得なく、先生や生徒の負担・危険性が増すとしている。会場と接続するのは1つの橋と地下鉄しかなく、常時、「大渋滞」が目に見えている。地震・台風・大雨・雷を始め渋滞による交通事故、地下鉄の故障、不測の事態が起これば大多数の帰宅困難者、あるいは重体・死者も考えられると言う。大多数の国民が中止を求めても、“聞く耳に持たず”の万博協会。せめて、100万人規模の“学徒動員”はやめるべきだ。
前号/大阪万博⑬万博会場の夢洲メタンガス急増、昨夏は1日2トン「ガス爆発」の危険性浮き彫り