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米大統領選挙③「火曜日」に投票する理由は200年以上前の米開拓時からの名残/少数派

2024年11月04日 | 東アジア・海外の知識
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/東アジア・海外の知識
Part4 米国
米大統領選挙③「火曜日」に投票する理由は200年以上前の米開拓時からの名残



■昔、代表者が馬車で丸一日を掛けて遠方の投票所に行くので火曜にした
民主党ハリス候補、共和党トランプ候補が激突する「米大統領選挙」がもうすぐ行われる。ややこしく分かりにくい米大統領選挙の仕組みの説明・3回目(終)の投稿。ここからは、池上彰氏のTV番組などを参考にしました/古い仕来りを受け継ぐ、大統領選挙のおかしな点がまだある。忙しいのに、なぜ平日の「火曜日」に投票するのか?11月の第1週の「火曜日」に大統領選挙の投票をするのは、基本的には日曜日はキリスト教徒の「安息日」であり、教会に行く日、お祈りして静かに過ごす日である。そんな日に、選挙なんかやっちゃいけない習慣が根強い。200年以上前の風習が残り、米国開拓時代からそこそこ経過した当時は、その村やその土地の「代表」(※前号参照)が馬車を仕立てて月曜に出発し、丸1日を掛けて遠方の投票所まで行くので投票日を火曜にしている。当時の乗り物は馬車しかなく、長時間掛けて投票所へ出掛けて行った。時代が変わり交通機関の発達・情報化社会・ネット社会になっても、未だにこの習慣を引き継いでいる。※投稿者補足/投稿タイトルは“名残”と書いたが、「火曜日の投票」は150年前の憲法にも書かれている。現在、一部の州や企業は投票日を休みにしているところがある。

なお大統領は1期4年、2期までできる(連続、間欠でもOK)。2期までとしたのは、初代大統領ワシントンが3選を請われたが、一人の指導者が権力の座に長く留まるのは良くないと考え2期8年で退いたことに由来する。さて約1年を掛けて民主党・共和党ともに選挙活動するのは、党員を始め米国民やメディアの厳しいチェックに晒され、最終候補者が1人になるまで振るい落としていく制度。そして9~10月には数回、両党候補者同士の1対1のTV討論会がいつも話題を呼ぶ。政策の提示の他に、候補者のディベート力が試される。因みに日本は18歳になると、選挙時何もしなくても地元の選挙管理委員会から「投票入場券」が送られてくる。しかし米国は事前に、自ら「有権者登録」しておかねば投票権がない。戸籍制度がないため、行政側が資格の有無が把握できないことから自己申告になっている。これだけ見ても、米国民の選挙への意識が高い。



ここからは投稿者の文章|大統領選挙から見えてきたものは、民主的と思われる米国は未だに意外と古臭いことを踏襲している。▽死に票が多くて民意を反映していない。▽激戦州の動向で全体が決まってしまう。とにかく選挙制度は憲法発効の1787年当時のもの、南北戦争直後であり、ざっくり言えばいわゆる“西部劇”に近い背景をそのまま今日に受け継いでいる。時代が変わったのだから、「直接選挙」で大統領を選んだほうが公平だ。直接選挙なら“副産物”として全米有権者の“総数決戦”になり、50州+ワシントン特別区に隈なく選挙活動が必要で全国的に盛り上がっていいじゃないですか。候補者は大変だけど・・・。投稿者は米国人ではないものの、時代の趨勢で変更すべきと考える。翻って日本の総裁選は、チマチマしてウンザリした。選ぶ側の自民党議員は“この国を良くする総理(首相)に誰が相応しいのか”の視点ではなく、明らかに誰が首相になったら自分が「生き残れるのか(出世できるのか・勝ち馬に乗る)」で決めている。その点、1年を掛けて大領領を選んで行く(駄目候補を振るい落とす)米国制度はうらやましい。

Sankoub
米大統領選挙②11月の選挙は「選挙人」を選ぶ間接選挙、「直接選挙」への声も
米大統領選挙①盛り上がっているのは「激戦州」だけ・選挙の仕組みで他州はしらけ

Ntopkeiji

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