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食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
暮らしの裏側の酷さやまやかし、危険性・不健全さに迫る!

篠田桃紅著「一〇三歳になってわかったこと」を読んで分かったこと/少数派

2019年04月18日 | 文化・文芸
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篠田桃紅著「一〇三歳になってわかったこと」を読んで分かったこと

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2021.3追記/同1日、107歳でお亡くなりなりました。

今ベストセラーになっている、篠田桃紅(とうこう)著の「一〇三歳になってわかったこと」のご紹介です。図書館に予約していたものが、半年を経過してやっと自分の番になったので夢中で読みました。篠田桃紅さんは、題名の通り著書出版時、数えで103歳(1913・T2生まれ)になる方です。日本の水墨・和筆を用いた抽象表現活動をしておられ、1950年代に女性ながら単身ニューヨークに進出、今や世界的に知られています。海外・国内でも、多くの個展を開いています。なお映画監督の篠田正浩氏は、義弟に当たるそうです。

多くのブログで100歳?を自称する人を見ますが、篠田桃紅さんは現役バリバリ・正真正銘の100歳以上の方です。現在も、積極的に作品に取り掛かっています。人生を達観されている氏と比べれば、私なんぞは年齢も人生への向き合い方も、全くの“鼻たれ小僧”です。著書を拝見して分かったことは、「いくつになっても自分らしく生きる」「自然とともに生きる」「人は生かされている」「慎み深く生きる」「平和に生きる」などでしょうか。世の中、己の“傲慢さ”や“驕り”を分からず生きている人を見ます。やはり、いくつになっても人は謙虚に生きるべきと感じました。エッセイを通して、教えられたことです。

長々と感想文を書こうと思いましたがそんな稚拙な文は失礼であり、目次タイトルを列挙しただけで充分に著者の心が伝わってきます。タイトルを並べるだけで、1つのエッセイになっています。できれば1度、著書をお読み頂ければと存じます。
幻冬社 文庫本サイズ 169ページ 1,000円+税
下記のサイトから、氏の凛々しいお姿と作品がご覧になれます。
▽岐阜現代美術館  http://www.gi-co-ma.or.jp/

第一章 一〇三歳になってわかったこと
私には死生観がありません 百歳はこの世の治外法権 古代の「人」は一人で立っていた この寂しさを観音様は微笑む 歳をとるということは創造して生きてゆくこと 過去を見る自分の目に変化が生まれる 体の変化がスローモーションで再生される “いつ死んでもいい”は本当か いい加減はすばらしい あなたの人生を枠におさめない 気楽なものと頼れるもの どうしたら死は怖くなくなるのか

第二章 何歳からでも始められる
なんでも言っておく伝えておく 頼らずに自分の目で見る いつでも面白がる なにかに夢中になる やっておきたいと思うことはどんどんやる 誰もやらないときにやったことが大事 規則正しい毎日から自分を解放する 真実は伝えられない 1+1が10になる生き方 自分の心がほどほどを決める

第三章 自分の心のままに生きる
自由を求めて今の私がいる 自分が一切である ずっと人はいきいきと生きていた ほかと違うことを楽しむ いろいろな味方があっていい 危険やトラブルを察知・上手に避ける 外国との付き合いによって気づかされる 平和な心を育てる あらゆる人に平等で美しい

第四章 昔も今も生かされている
よき友は自分のなかで生きている 物は思い出の水先人 悩み苦しむ心を救った日本の文学 どうして傲慢になれましょうか 生かしていただいている 争いごとを避けて風流に生きた父 全人類が価値を求めて愛するもの 自分が立ちうる場所に感謝する 唯我独尊に生きる

Ntopkeiji

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