
篠田桃紅著「一〇三歳になってわかったこと」を読んで分かったこと

2021.3追記/同1日、107歳でお亡くなりなりました。



幻冬社 文庫本サイズ 169ページ 1,000円+税
下記のサイトから、氏の凛々しいお姿と作品がご覧になれます。
▽岐阜現代美術館 http://www.gi-co-ma.or.jp/
第一章 一〇三歳になってわかったこと
私には死生観がありません 百歳はこの世の治外法権 古代の「人」は一人で立っていた この寂しさを観音様は微笑む 歳をとるということは創造して生きてゆくこと 過去を見る自分の目に変化が生まれる 体の変化がスローモーションで再生される “いつ死んでもいい”は本当か いい加減はすばらしい あなたの人生を枠におさめない 気楽なものと頼れるもの どうしたら死は怖くなくなるのか
第二章 何歳からでも始められる
なんでも言っておく伝えておく 頼らずに自分の目で見る いつでも面白がる なにかに夢中になる やっておきたいと思うことはどんどんやる 誰もやらないときにやったことが大事 規則正しい毎日から自分を解放する 真実は伝えられない 1+1が10になる生き方 自分の心がほどほどを決める
第三章 自分の心のままに生きる
自由を求めて今の私がいる 自分が一切である ずっと人はいきいきと生きていた ほかと違うことを楽しむ いろいろな味方があっていい 危険やトラブルを察知・上手に避ける 外国との付き合いによって気づかされる 平和な心を育てる あらゆる人に平等で美しい
第四章 昔も今も生かされている
よき友は自分のなかで生きている 物は思い出の水先人 悩み苦しむ心を救った日本の文学 どうして傲慢になれましょうか 生かしていただいている 争いごとを避けて風流に生きた父 全人類が価値を求めて愛するもの 自分が立ちうる場所に感謝する 唯我独尊に生きる
