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開会式に間に合わないザハ案!新国立競技場は東京オリンピック失敗の始まり/東京五輪の危うさR3-12

2021年04月18日 | 東京五輪の危うさ
Oiympictp2 少数派シリーズ/東京オリンピックの危うさVOL.36
ROUND3 新国立競技場 (ザハ・キールアーチ)編12
開会式に間に合わないザハ案!新国立競技場は東京オリンピック失敗の始まり

Wjpn19640623_03オリンピック募金切手のご案内・第6次(重量あげ) 1964年発行

ブログを移転したため、投稿日と記事の日時・状況と整合性がありません。記事は2015年7月、旧ブログに投稿したものです。ザハ氏デザインによる新国立競技場案は、白紙撤回されました。アスリートファーストの尊重は微塵もなく、政治家・経済界・五輪関係者などは己の思惑・利益・保身のために、東京オリンピックの悪用が目に余ります。年月が経過しても、ブログにてその検証や事実を残しておく必要があると考えます。

文科省は正式に、“アンビルトの女王”ザハ・ハディド氏がデザインした、キールアーチ型の新国立競技場を採用決定しました。建築費が何と2,520億円も掛かり、さらに建築士の誰もが工期の「2019年5月(当初は3月)」には間に合わないと言っている建築案です。結局、工期に間に合わず予算も足りず、後になってあの決定は「東京オリンピックの失敗の始まり」と言われるかも知れません。作る前から「“国家”の粗大ゴミ」、巨大お飾りオブジェ、そしてピラミッド・万里の長城・戦艦大和に続き、またまた日本の「新国立競技場」が世界四大無用の長物に、ノミネートされたと噂されています。

2,520億円といっても、大会後に設置の開閉式屋根や仮設席撤去などの改修費600億円以上が含まれていません。建築経験のない工事を行った結果、全然予算が足りなくなったなど、最終的な金額はこんなものでは済まないでしょう。工期の遅延も許されず、“無謀過ぎる決定”と思います。他会場の建設が進めば、人件費や材料費の大幅高騰も当たり前です。政府関係者は、東北復興の影響で新国立競技場の建築費が上がったとしていますが、それは全くの逆です。建設業者が、利益が取れる会場建設を優先するあまり、高騰・人手不足を起こし大事な復興工事が進まないのです。

2000年・シドニーのメイン会場は460億円、2004年・アテネ360億円、2008年・北京430億円、2012年・ロンドン650億円、2016年・リオ480億円、全部足しても2,380億円なのでお釣りがきます。2本のキールアーチだけで1,500億円、一般的な競技場なら全く必要のないものです。単なるデザイン性だけで、競技場の機能性アップには全く関係がないのです。極めて、無駄な施設なのです。東京体育館や幕張メッセなどを設計した槇文彦氏と、そのグループが勧める一般的な工法による競技場なら、以前の予算額1,625億円の半分から1/3で済むとしています。

1級建築士・建築エコノミストの森山高至氏によると、その根拠はショートケーキ(ピザ)工法と言われるものです。競技場は、概ね円形や陸上のトラック型になっています。デコレーションケーキやピザを6等分・8等分するように、共通した土木材料や部品が使え、同じ作り方なので総工費も安く、工期も早く済むのです。当然、キールアーチは必要ありません。あるTV番組では、2012年に例のデザインが決まった際に、ザハ氏本人が『本当に、あのデザインで作るのですか?』と驚いていた、と報道していました。そんなデザインを審査会議で強引に推し進めた、建築家・安藤忠雄氏に問題があります。

文科省が、なぜ強引に決めたのか? スポーツ評論家の玉木正之氏は、『文科省は、極端に「安倍首相の影」を恐れている。首相がIOC総会で、「他のどんな競技場とも似ていない、真新しいスタジアムから確かな財政措置に至るまで、その確実な実行が確証されたものです」と演説したからだ。しかしIOCは、リップサービス程度にしか思っていない。むしろアジェンダ2020により、会場はできるだけ既設使用、新設でもお金を掛けないことを勧めている。巨額な新国立競技場に、懸念している。』と発言しています。投稿者は、今回の決定が「東京オリンピックの失敗の始まり」と思えてなりません。

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