家庭用品の危険シリーズ ■ぜんそく対策掃除機/家電
ぜんそく対策掃除機のカタログを信用するな
却って空気を汚しダニの死骸や糞を部屋中に撒き散らすだけ
■排気口から出なくても車輪部分からチリを出すまやかし
ぜんそく・アレルギーの観点からの、「ぜんそく対策掃除機」の実態です。掃除機は、概ね排気口から細かいチリを大量に吐き出します。ぜんそくが起きないようにと、せっかく夜寝る前に布団に掃除機を掛けることによって、逆にチリを撒き散らし却って症状を悪化させています。布団の中にあったダニの死骸や脱皮殻・糞を、掃除機が吸い出し排気口から部屋中にばらまいてしまうことになるのです。
掃除機メーカーはぜんそく対策と言っても、実態は吸引力や空気の量の多さを競っているからです。そのためフィルターの目を粗(あら)くしたり、細かいチリは吐き出させています。排気が汚いのが掃除機の実態なのに、あたかも健康に良いかのようなキャッチコピーで販売されています。酷いですね!
親として、ぜんそくの我が子のためにと飛びつきます。しかし特に悪質な製品は、カタログに“排気が出ない!”と大きく書いてあっても、実際は小さな字で「後ろの部分からは…」との注釈や、モーターの冷却風と称して“堂々”と車輪部分から出しているのです。ぜんそくに悩む人や家族が、すがる思いで購入した結果がこの有り様です。
ある製品試験では、車輪部分から0.3ミクロン(1ミクロン=1/1000mm)のチリが、273万個も吹き出していたそうです。しかもこの製品は、ハウスダストで悩む家族向けに排気循環方式と呼ぶ製品を販売していました。しかし吸い込む以上は排気しなければならず、空気を掃除機の中でグルグル回すことはできません。車輪部分から大量のチリを出している、インチキ製品だったのです。
■フィルターは高性能でもフィルターを通さない排気が多い
別のメーカーでは、日本アレルギー協会のガイドラインをクリアする0.3ミクロンの粒子を99.7%を取るフィルター搭載とカタログに書かれたものの、実験では20%しか取れませんでした。なぜならカタログをよく読むと、「フィルター性能」と書かれていたからです。つまり性能が良いのは、このフィルターそのものだけなのです。
つまり高性能フィルターを搭載すると、逆に目詰まりをおこし排気のために切れ込みを入れたり、あえてフィルター部分を通過させない空気が相当あるのです。メーカーが販売のためによく使う手で、個々の部品の性能を並べても実際は機能していない“意図的”な欠陥品が多いのです。
多くの家電製品は、1つの部品の性能をうたい高性能と売り出した割に、実際には消費者があまり使わない機能だったりするケース多いのです。また洗濯機などは、使う水が半分になるメリットを謳った新製品も、実は電気量が倍になる(そこだけカタログに小さな字で書いてある)場合もあります。確かにメーカーはウソはついていませんが、「まやかし」の範ちゅうに入るものは日常茶飯事です。イメージや思い込みでは、けっして買わないようにして下さい。
■■危険への対策■■
「食品と暮らしの安全基金」の団体では、実験の結果スウェーデンの家電メーカー・エレクトロラッ
クス社の「オキシジェン」を勧めています(同社はTV/CMのダイソンとは違います)。価格が高く
ても、ぜんそくの方は使ったほうがよいとのことです。
ゴミ吸引時、0.3ミクロンの排気チリはゼロだったそうです。
※なお当ブログは、同団体・同社とは一切利害関係はありません。