回転寿司の真相シリーズ240皿目 第3部/回転寿司に行くなら店を選ぼう編
ROUND14 回転寿司の歴史とスタイルの変遷
回転寿司店が時代からから学び取った均一価格と多種額の価格設定
前号までが、大雑把に見た回転寿司の変遷でした。ここからは、スポットごとに説明して参ります。時代の中で価格や店舗運営の点から見ていくと、全皿同一の「均一店」と、ネタごとに価格が異なる「多種額店」に分かれます。一長一短があり、均一店ではサイフを気にせず食べられるがどうもネタの質に満足が行かぬ、多種額店ではネタは良いが懐事情?から落ち着いて食べられないなどと聞きます。あなたは、どちらのタイプですか?
鮪(まぐろ)などの高級ネタは原価が高いので、2貫でなく1貫の均一店が出てきました。半世紀前の価格は、どんなネタか分かりませんが1皿の値段は4貫で50円だったそうです。多種額店も、100円・150円・200円・300円…など絵皿(絵柄)の違いだけの大雑把な価格設定の店と、ネタ原価の相違により130円・170円・230円など細かくシビアに10円単位の価格設定の店も増えてきています。
回転寿司発祥当時から長期に渡り安さ優先が続き、その後はネタの充実さが求められてきました。半世紀以上も続く歴史やその時代から学び取った、各店ごとの運営の仕方・土地柄・客層から見た価格設定なのでしょう。最近は多種類のネタを食べたい方も多いことから、寿司定義の“2貫出し”をやめてオール1皿1貫、1皿2貫でも他種組み合わせ(例えば白身魚と烏賊など)の店が現れました。お客の要望が、これからの回転寿司店を変えて行くことでしょう。
酷い実態は全ての回転寿司店を示すものではありませんが
多くの店で横行しているのも事実です。