若妻印

いぶし銀の若妻のおいしい日常
食べることしか考えてません。

ベトナムを食べる

2016年03月05日 16時02分15秒 | 冒険してみたい

ベトナムのごはん講座に参加しましたよ。
講師は日本のベトナム親善団体の皆様。
お料理の先生だけがベトナム人のお姉様です。


蓮の花のお茶ってこんなに良い香りだったかしら。

ベトナム社会主義共和国は、インドシナ半島の背中側の細長い国。日本と同じくらいの広さの国土に1億弱の人口ですが、人口は増え続けているので、斜陽の日本は今に追い越されてしまいそう。
国民の平均年齢は29歳(日本は47歳)と若い!
ベトナム戦争のため、おじさん世代がぽっかり空いてしまっているのです。

日本とは奈良時代、遣唐使の頃からのお付き合い。
日本在住の外国人の5%、神奈川では2%がベトナム人。
70年代のインドシナ難民の頃から増えました。

コーヒーの生産量が世界第2位!(1位ブラジル、3位コロンビア)

女性のおしゃれへの関心は高く、整形も抵抗なし。先生も眉毛を刺青にされているそうな。


さてお料理です。

「春雨の卵蒸し」

全卵7個(ごちそう!)に、生の豚ひき、みじん切り玉ねぎ、春雨、きくらげ
味付けは塩、砂糖、こしょう、おろしにんにく、ナンプラー、味の素。
卵豆腐用の流し缶と、お茶碗などで25分蒸します。


肉の良い香!
火が通ったら、卵黄3個を上に載せ、さらに5分。


黄色く蒸し上がりました。


黄身の部分が色が変わっておしゃれ!
これで完成かと思いきや


えーっ!フライパンで焼くんですか!?何のために!?
そうか!これ、蒸して作り置いて、食べるときに焼いて温めるのかも。


切り分けて、今度こそ完成。

「生春巻」

巻き方にはコツがありましたよ。
水で濡らしたライスペーパー、まず手前を少し折り
レタス、生もやし、ビーフン、漬物の大根、きゅうり、人参
ゆで豚は外から見える位置に
左右を折りたたみ、生ニラは片はじを出して、エビは外から見えるように
そして、くるくるくる。
美しいレイアウトは意外に難しい。


完成!
プーさんのお漬物は、甘酢味。


オールキャスト。


いただきます。
小鉢のタレはナンプラーに砂糖、酢、水、にんにく、唐辛子、こしょう。
千切りの大根と人参も入ってた。
唐辛子の辛いサテ(XO醬っぽい)はお好みで。
見た目通りのお味だけど、おーいしー!


お土産にいただいたお菓子とマスク。
バイク社会なので、マスクは必需品ですって。
立体成型でブラみたい。


落雁よりも、ポルボロンよりも儚い粉のお菓子。
卵の黄身、きっと入ってる。


うーん、全然読めない。
龍眼入ってるのかな?

楽しいひとときでございました。

ウクライナを食べる

2016年02月12日 18時05分07秒 | 冒険してみたい

ウクライナのごはん講座に参加しましたよ。


ウクライナは黒海の真上にあります。国土は日本の1.6倍、ヨーロッパで一番広い国ですって。


手刺繍の民族衣装のブラウス。


白地に赤と黒で刺繍するのが伝統。近年はオフィシャルな席の装いにこそ民族テイストを取り入れましょうという動きもあるそうな。スーツのインナーに刺繍のブラウス、粋だわ。

国の花、ヒマワリは花というよりも、作物として捉えられていて、ヒマワリ油の産出量は世界一とな。

教育は小中高が一貫の学校で、入学する年齢も一律ではなく、6歳で入る子も、8歳で入る子も一緒に学ぶそうな。


ボルシチはウクライナが発祥なんですと。
材料は骨つき肉、じゃがいも、ビーツ、人参、玉ねぎ、トマトペースト、キャベツ、等々
けっこうフレキシブル。
決め手はビーツとディルのようです。

日本の野菜は味も香りも弱くて、現地と同じようなパワフルなうまみが出せないんですって。
(そうよね、日本のグルメ番組とかでは、癖がない、臭みがない、食べやすいことばかりを褒めてるものだから、生産者も益々そんなものを作っちゃうわよね。)


強力粉のクレープ(ムリンツィー)の中身は炒めた豚挽肉100%、味付けは塩とディルのみ。中華っぽいな。

ボルシチにはギリシャヨーグルト、生のディルとイタリアンパセリ。
ふつーにおいしい野菜のスープ。
お家でもすぐ作れ…ビーツがないわ。
後味にIKEAみたいなディルの甘い香りが残りましたよ。


モザンビークを食べる

2016年01月19日 15時51分55秒 | 冒険してみたい
モザンビークのごはん講座に参加しましたよ。
講師は第二の都市ベイラで学校作りに携わっている日本人女性、辻先生。


モザンビーク共和国は南アフリカとマダガスカルの間にあります。
アフリカの国と広く知られたのは、くしくも安倍晋三君が関わってからのこと。

長く占領していたポルトガルの影響が強く、ラテン的な魅力。
独立後の長い内戦も終結し、美しく長い海岸線と、野生動物の棲む大自然、歴史的文化遺産、近代的な文化が揃った、「アフリカの最も輝きに満ちた宝石」となったそうな。

さてお料理
モザンビークの味付けといったら、オリーブ油、にんにく、レモン汁なのですと。

インドの影響の強いカレーたち
個々のスパイスではなく、ミックスのカレー粉を使い、ココナッツミルクとトマトが入るのが特徴ですな。


私の作った「干しエビとキャベツのカレー」
いわゆる乾燥のサクラエビですごく良いダシが出るのは発見。


「エビカレー」
やはり本物のエビはおいしいなぁ。
モザンビークは良質な天然エビが獲れるのですって。


「チキンカレー」
普通。


「サラダ」
生の玉ねぎが入って、レモン汁とオリーブ油、塩で食べる。ポルトガル由来でしょうね。


全部がけ!
ココナツがとろりとした、優しい辛さのカレーでした。

内戦の印象しかなかったモザンビークが素敵な国に生まれ変わったと知ったことが何よりの収穫でした。
日本から直接行くには24時間かかるのですって。
世界一周旅行のコースに入れればいーんじゃん!

現在日本にモザンビークレストランは1つもなく、モザンビークの味には、アフリカや国際フェアの模擬店でしか会えないそうな。
もし出会えたら、「ファイブスター紅茶」と「2M(ドイスエム)ビール」は美味しいのでマスト買いですって。

ハンガリーを食べる

2015年12月08日 16時05分33秒 | 冒険してみたい
ハンガリーごはんの講座に参加しましたよ。
講師は政府公認ガイドの日本人女性。
ハンガリー人は飽きっぽく、離婚率は6割!そして先生もシングルなう。

ほぼ単一民族で、ハンガリー人といえばマジャール人(メジャー?「うちなんちゅう」みたいなこと?)のこと。
東欧ではなく、オーストリアと同じ中欧であると主張。
戦争で領土は小さくなったけれど、周辺の元ハンガリーの国々に、本国よりも色濃くハンガリー文化が残っていて、今でも現在の国名(ルーマニアやクリアチア)ではない、独自の名前で呼んでいる。それらの地域に上から目線で嫌われるところが京都フミンっぽい?
「海なし国」と言われると、「××(湖の名前)にビーチもあるから」と強がるところが滋賀ケンミンっぽい?

ハンガリー語の他に、最近まで兵役があったので、男性はルーマニア語を使える。多国語率高し。

文化と富はブタペストに一極集中。
平均月収は7万円位。スマホは10万円する。
難民さえ、より待遇の良い国へと通過して行く。

食品の税率は27%!
基本の医療費はただ。みんな病院に来るので、軽症でも急患でも長時間待たされる。ワイロは常識。

さて、食文化
冬が寒いので、油っこい、しょっぱい、高カロリー、確実に太る。
海の魚(バターフィッシュ(えぼ鯛?)など)は高い。
クリスマスといえば鯉(美味しくない)。
パン(美味しくない)と具だくさんのスープで一食。


調理実習は超アバウト。
結果食べられるものになるからミラクル。


粉パプリカ、おじさんブランドの辛い練りパプリカ、粒と粉のクミン


【グヤーシュ】グヤーシュレヴェシュ
お味噌汁のような通年の国民食。
各家庭、レストランみんなが作って、それぞれの味があるので、レシピ本は存在しない。
材料にはきびしく、他食材を入れると別名の料理になってしまう。

牛肉(バラか脛)
じゃがいも、にんじん、玉ねぎ、根セロリ、トマト
ニンニク、粉パプリカ、辛い練りパプリカ(安い豆板醬に似てる)
粉クミン、粒クミン
塩、胡椒
ラード(大量)
とにかく油はケチらないこと!


【ナスのサラダ】パドリジャーンクレーム(ルーマニア・トランシルバニアが発祥)
ナス、赤玉ねぎ、ニンニク
粒マスタード、オリーブ油、塩、胡椒
(マヨネーズ、パセリ)


【リプタウアー(ドイツ語)】クルゾット
カッテージチーズ
サワークリーム
パプリカ粉
塩、胡椒
アサツキ


ナスとリプタウアーはパンにのせて食べますよ。

お味は想定内でしたが、異文化に触れるのは楽しいですねぇ。


ガーナを食べる

2015年07月09日 15時20分31秒 | 冒険してみたい

ガーナの食文化講座に行きましたよ。
講師は日本の若い女性、ガーナのスパイス輸入を手がけるフードコーディネーターさん。


ガーナはアフリカの脇の下、コートジボアールとトーゴーの間。
日本の2/3の国土に、東京の2倍の人口。
アコソンボダムという大きな人造湖があり、水力発電で全国の電力をまかないます。
内戦経験がなく、アフリカの優等生と呼ばれ、エボラの被害もないそうです。
元英国領なので、公用語は英語。
小部族がたくさんあるので、共通の言葉として、小さい頃から英語を学びます。


ガーナといえば、カカオ。
カカオの木は英国のプランテーションでもたらされました。

カカオの種をバナナの葉などに包んで発酵させ、広げて干したものを焙煎してあります。


ピーナッツのように薄皮を剥いて、むしゃむしゃ食べるそうな。
あ!チョコの香!


皮を剥くと、泥団子がかわいたみたいに、ほろほろ崩れます。
苦くはないです。

強精効果とかどうなんだろ?

お料理たーいむ!

まずは「ハイビスカスティー」


初遭遇の「パラダイスシード」というスパイス。
小粒の黒胡椒のような、山椒のような、ピリピリかなーり辛い実です。


乾燥したハイビスカスの花と、スライス生姜、スパイスを煮出して、砂糖をどっさり、仕上げにパイナップルジュース、未知のコラボです。
生温かい状態でいただきます。

続いて「オクロ(オクラ)シチュー」

玉ねぎ、生姜、青唐辛子をミキサーし


たっぷりの油の中にジャー!


油はパームオイル。
オレンジ色で、独特の香ばしいクセのある香。


揚げ炒める、というか混ぜながら煮詰める。


私が担当しましたもので、素敵に煮詰まりました。


トマトペーストを加え


炒めた牛肉、みじん切りにしてゆがいた大量のほうれん草とオクラを加え、さらに煮ます。
味の仕上げは塩。

主食の「バンクー」、白とうもろこしのお餅です。

白とうもろこし粉に水を加えてよく溶き


火にかけて、練り上げます。
これって、ポレンタじゃん!


出来上がり。


バンクーはお団子にして盛りつけます。

手で食べてみよう!
バンクーはまったくとうもろこしの香がしない!
ほの酸っぱいような、戸棚の匂いが移っちゃったような、およそ美味しいとは言えない謎の味。
色もねっとり感も里芋に似てます。

右手だけを使って、ちぎったバンクーをねりねり丸め、シチューとともに。
辛からず、美味からず…毎日のごはんって、これで良いのよね。
ガーナの食事は大体こういうワンプレートのみの献立だそうな。

濁った感じのハイビスカスティーは甘く、酸っぱく、いい感じ。

異文化に触れる喜びでした。