ガーナの食文化講座に行きましたよ。
講師は日本の若い女性、ガーナのスパイス輸入を手がけるフードコーディネーターさん。
ガーナはアフリカの脇の下、コートジボアールとトーゴーの間。
日本の2/3の国土に、東京の2倍の人口。
アコソンボダムという大きな人造湖があり、水力発電で全国の電力をまかないます。
内戦経験がなく、アフリカの優等生と呼ばれ、エボラの被害もないそうです。
元英国領なので、公用語は英語。
小部族がたくさんあるので、共通の言葉として、小さい頃から英語を学びます。
ガーナといえば、カカオ。
カカオの木は英国のプランテーションでもたらされました。
カカオの種をバナナの葉などに包んで発酵させ、広げて干したものを焙煎してあります。
ピーナッツのように薄皮を剥いて、むしゃむしゃ食べるそうな。
あ!チョコの香!
皮を剥くと、泥団子がかわいたみたいに、ほろほろ崩れます。
苦くはないです。
強精効果とかどうなんだろ?
お料理たーいむ!
まずは「ハイビスカスティー」
初遭遇の「パラダイスシード」というスパイス。
小粒の黒胡椒のような、山椒のような、ピリピリかなーり辛い実です。
乾燥したハイビスカスの花と、スライス生姜、スパイスを煮出して、砂糖をどっさり、仕上げにパイナップルジュース、未知のコラボです。
生温かい状態でいただきます。
続いて「オクロ(オクラ)シチュー」
玉ねぎ、生姜、青唐辛子をミキサーし
たっぷりの油の中にジャー!
油はパームオイル。
オレンジ色で、独特の香ばしいクセのある香。
揚げ炒める、というか混ぜながら煮詰める。
私が担当しましたもので、素敵に煮詰まりました。
トマトペーストを加え
炒めた牛肉、みじん切りにしてゆがいた大量のほうれん草とオクラを加え、さらに煮ます。
味の仕上げは塩。
主食の「バンクー」、白とうもろこしのお餅です。
白とうもろこし粉に水を加えてよく溶き
火にかけて、練り上げます。
これって、ポレンタじゃん!
出来上がり。
バンクーはお団子にして盛りつけます。
手で食べてみよう!
バンクーはまったくとうもろこしの香がしない!
ほの酸っぱいような、戸棚の匂いが移っちゃったような、およそ美味しいとは言えない謎の味。
色もねっとり感も里芋に似てます。
右手だけを使って、ちぎったバンクーをねりねり丸め、シチューとともに。
辛からず、美味からず…毎日のごはんって、これで良いのよね。
ガーナの食事は大体こういうワンプレートのみの献立だそうな。
濁った感じのハイビスカスティーは甘く、酸っぱく、いい感じ。
異文化に触れる喜びでした。